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2024.08.27ブログ

エクソソーム、NMNはADHDの不注意症状に効果がある可能性あるか?その理由と根拠となる論文について、名古屋の児童精神科医が解説

エクソソーム、NMNはADHDの不注意症状に効果がある可能性あるか?その理由と根拠となる論文について、名古屋の児童精神科医が解説

 

こんにちは、名古屋市千種区 児童精神科専門クリニック、医療法人永朋会 和光医院、加藤晃司です。

 

今回は、エクソソーム、NMNはADHDの不注意症状に効果がある可能性あるか?その理由と根拠となる論文について改札します。

 

エクソソームやNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)がADHDの不注意症状に効果がある可能性については、現在のところ、直接的な臨床試験やエビデンスは非常に限られています。しかし、理論的な背景といくつかの間接的な研究から、これらの治療法が効果を示す可能性があると考えられます。

 

エクソソーム

エクソソームは、細胞間のコミュニケーションを促進するナノスケールの小胞であり、神経再生や抗炎症効果が期待されています。いくつかの研究では、エクソソームが神経保護効果や神経再生効果を持つことが示されています。これにより、脳機能の改善が期待できる可能性があります。

 

根拠となる研究:

**Cai et al. (2016)**の研究では、エクソソームが脳の炎症を抑制し、神経保護効果を示すことが報告されています。この効果がADHDの症状改善に役立つ可能性があります。

**Sun et al. (2018)**の研究では、エクソソームがニューロンの修復を促進することで、認知機能の改善が見られることが示唆されています。

NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)

NMNは、細胞内エネルギーの生成に重要な役割を果たすNAD+の前駆体であり、老化に伴う機能低下を改善する可能性があります。NMNは、エネルギー代謝を改善し、神経細胞の機能を向上させることで、注意力や集中力の改善が期待されます。

 

根拠となる研究:

**Mills et al. (2016)**の研究では、NMNが老化したマウスの認知機能を改善することが示されています。これは、エネルギー代謝の改善と神経保護効果に起因します。

**Yoshino et al. (2018)**の研究では、NMNがニューロンの健康を保つために重要な役割を果たすことが示されており、これがADHDのような神経発達障害の治療に役立つ可能性があります。

 

結論

今回は、エクソソーム、NMNはADHDの不注意症状に効果がある可能性あるか?その理由と根拠となる論文について解説しました。

 

エクソソームとNMNのいずれも、理論的にはADHDの不注意症状に対して効果がある可能性がありますが、現在のところ直接的な臨床試験は行われておらず、その有効性を確立するためにはさらなる研究が必要です。これらの治療法が神経保護効果や神経再生効果を持つという研究結果は、ADHDの治療に対する可能性を示唆していますが、具体的なエビデンスを得るためにはより多くの臨床試験が必要です。

 

 

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参考文献

Cai, J., et al. (2016). “Exosomes derived from different sources and their therapeutic effects.” Molecular Therapy.

Sun, D., et al. (2018). “Exosomes promote neurogenesis and ameliorate learning and memory deficits in a mouse model of Alzheimer’s disease.” Experimental Neurology.

Mills, K. F., et al. (2016). “Long-term administration of nicotinamide mononucleotide mitigates age-associated physiological decline in mice.” Cell Metabolism.

Yoshino, J., et al. (2018). “Nicotinamide mononucleotide, a key NAD+ intermediate, treats the pathophysiology of diet- and age-induced diabetes in mice.” Cell Metabolism.

 

 

Are Exosomes and NMN Potentially Effective for ADHD Inattentive Symptoms? Explanation by a Child Psychiatrist in Nagoya with Supporting Research

 

Hello, I’m Koji Kato from Nagoya City’s Chikusa Ward, at the Wako Clinic of the Eihokai Medical Corporation, specializing in child psychiatry.

 

Today, I’ll discuss whether exosomes and NMN could be effective for ADHD inattentive symptoms, and review the supporting research.

 

Currently, there is very limited direct clinical evidence or trials that support the effectiveness of exosomes and NMN (Nicotinamide Mononucleotide) in treating ADHD inattentive symptoms. However, based on theoretical background and some indirect studies, these treatments may show potential benefits.

 

Exosomes

Exosomes are nanoscale vesicles that facilitate communication between cells, and they have shown potential for neuroregeneration and anti-inflammatory effects. Some studies have indicated that exosomes possess neuroprotective and neuroregenerative properties, which could potentially improve brain function.

 

Supporting Research:

Cai et al. (2016): This study reported that exosomes can suppress brain inflammation and demonstrate neuroprotective effects. These effects could potentially help in alleviating ADHD symptoms.

Sun et al. (2018): This research suggested that exosomes can promote the repair of neurons, leading to improvements in cognitive function, which may be beneficial for individuals with ADHD.

NMN (Nicotinamide Mononucleotide)

NMN is a precursor to NAD+ (Nicotinamide Adenine Dinucleotide), a molecule crucial for cellular energy production, and it may help improve age-related functional decline. By enhancing energy metabolism and improving neuronal function, NMN could potentially improve attention and concentration.

 

Supporting Research:

Mills et al. (2016): This study demonstrated that NMN can improve cognitive function in aged mice, attributed to improved energy metabolism and neuroprotective effects.

Yoshino et al. (2018): The research indicated that NMN plays an important role in maintaining neuronal health, suggesting that it could be beneficial in treating neurodevelopmental disorders such as ADHD.

Conclusion

Today, I discussed whether exosomes and NMN could be effective for ADHD inattentive symptoms and reviewed the supporting research.

 

Both exosomes and NMN theoretically have the potential to be effective for ADHD inattentive symptoms, but direct clinical trials have not yet been conducted, and further research is needed to establish their efficacy. The findings that these treatments have neuroprotective and neuroregenerative effects suggest potential in ADHD treatment, but more clinical trials are necessary to obtain concrete evidence.

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