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2024.09.04ブログ

ADHDは境界性パーソナリティ障害に併存している可能性ある、名古屋の児童精神科医が解説

ADHDは境界性パーソナリティ障害に併存している可能性ある、名古屋の児童精神科医が解説

 

こんにちは、名古屋市千種区 児童精神科専門クリニック、医療法人永朋会 和光医院、加藤晃司です。

 

今回は、ADHDは境界性パーソナリティ障害に併存している可能性あるについて解説します。

 

 

境界性パーソナリティ障害は、正直自傷行為があると診断されやすくなっている疾患だと思います。

 

しかしその診断基準はしっかりしており、自傷行為があるだけでは診断を満たしません。

 

基本的には生来の器質的原因となる、易刺激性と、生育歴での特徴、不認証環境、この二つがそろうことでBPDになります。

 

この易刺激性は、気分変調、衝動性、イライラ、などが含まれますが、これがADHD症状の一部としてでている場合があります。

 

ADHDと診断するためには不注意が主症状ですから、これを生育歴上で確認する必要はあります。

もしくはWAISなど心理検査を使って、補助的に不注意を見つけることも可能です。

 

もしADHD症状が合併しているなら、ADHD治療薬でかなりの部分が改善する可能性あります。

 

気分易変性、衝動性がもし改善するならば、自傷行為や、気分変調や衝動性にともなう対人的なトラブルも大きく減らすことができます。

 

これはBPD治療にとっては非常に意味があります。

 

対人的なトラブルは、衝動が原因となることが多く、失敗体験が減ることは、自己評価を下げないようにするためには非常に重要です。

 

またBPDの中核症状である、スプリット、0か100の思考、をカウンセリングで治療していく場合、長い時間がかかることが多いですが、その場合も気分変調、衝動性が改善されているならば、心理療法の進展もおそらく早くなるでしょう。

 

BPDと診断されていると、ADHDのような発達障害を見逃すケースは多いと思います。

前医で診断されていると、そちらに診断がひっぱられ、再度発達障害を0から鑑別しようとはなりにくいからです。

 

しかしBPDとADHDの合併は少なからず存在しているため、このような視点で診断を再考する意味はかなりあると思います。

 

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Can ADHD Coexist with Borderline Personality Disorder? Explanation by a Child Psychiatrist in Nagoya

 

Hello, I’m Koji Kato from Nagoya City’s Chikusa Ward, at the Wako Clinic of the Eihokai Medical Corporation, specializing in child psychiatry.

 

Today, I’ll explain whether ADHD can coexist with Borderline Personality Disorder (BPD).

 

Borderline Personality Disorder (BPD) is often diagnosed when self-harm is present. However, the diagnostic criteria are well-defined, and self-harm alone does not meet the criteria for a diagnosis.

 

Fundamentally, BPD is characterized by a combination of an inherent susceptibility (such as irritability) and a history of developmental challenges, particularly in invalidating environments. When both of these factors are present, BPD may develop.

 

This irritability includes mood disturbances, impulsivity, and irritability, which can sometimes appear as part of ADHD symptoms.

 

To diagnose ADHD, inattention must be the primary symptom, which should be confirmed through a developmental history. Alternatively, inattention can be identified using psychological tests like the WAIS as a supplementary tool.

 

If ADHD symptoms are present alongside BPD, there is a significant possibility that treatment with ADHD medications could substantially improve these symptoms.

 

If mood instability and impulsivity improve, it could lead to a significant reduction in self-harm, mood swings, and interpersonal conflicts related to impulsive behavior. This is highly relevant to the treatment of BPD.

 

Interpersonal conflicts are often driven by impulsive actions, and reducing the number of negative experiences is crucial to maintaining self-esteem.

 

Additionally, when treating core symptoms of BPD, such as splitting and black-and-white thinking (all-or-nothing thinking), counseling often takes time. However, if mood instability and impulsivity are managed, the progress in psychotherapy may also accelerate.

 

There are likely many cases where developmental disorders such as ADHD are overlooked in individuals diagnosed with BPD. When a previous doctor has made a diagnosis, it often becomes challenging to reassess and consider developmental disorders from scratch.

 

However, the coexistence of BPD and ADHD is not uncommon, and reconsidering the diagnosis from this perspective is quite valuable.

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