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20歳未満のTMS治療をしていて思うこと、名古屋の児童精神科医が解説
20歳未満のTMS治療をしていて思うこと、名古屋の児童精神科医が解説
こんにちは、名古屋市千種区 児童精神科専門クリニック、医療法人永朋会 和光医院、加藤晃司です。
今回は、20歳未満のTMS治療をしていて思うこと、について解説します。
当法人ではTMSが日本に入ってきた最初の段階から臨床に導入し、これまで多くの方に利用してきてもらいました。
20歳未満の人たちも、内服を使わず症状を改善したい、内服を使ったが副作用で使えなかったから、などの理由でTMS治療を行ってきました。
その時にいつも思いますが、一般的な精神科は内服が使いたくない、使えない、となると心理療法のみの選択肢となります。
しかしあまりに調子が悪かったり、元気がないときは、そもそも心理療法をやる元気もありません。
そもそも体調悪いと、長い時間座ったり、誰かと話すのも大変なはずです、プレイでもそれは同じでしょう。
そういう時の最初の治療のとっかかりとして、TMSは役にたってきました。
心理療法をやってもいいかなと思えるくらい元気になれば、そのあとは本格的な心理的な介入が必要な子にはそれをやってあげればいいし、そもそも心理的な葛藤とかはなく、ただ調子が悪かった子は、それでクリニックを卒業できます。
子どもの場合、大人と違って、もとに戻ろうとする力が強いので、何もしなくてもかってによくなっていくことが多いです。
ですが、自然によくなるのに時間がかかると、学校いけなかったりしたらもったいない。
その自然回復の時間をTMSで短くできるなら、それはメリットがあると思います。
リスクがほとんどないというのもTMS治療のメリットです。
内服は効果がなかったとしても、副作用は必ずなんらかあります。
TMSがどこまで効果があるかは個人個人異なるとは思いますが、リスクほぼなく治療のとっかかりをつかめるのは非常に有効です。
TMSだけでなおすぞ、というよりも、一番調子が悪い状態をまずは抜けて、次の行動にうつれるように、TMSを使う、というのも悪くない選択肢です。
治療は使い方次第です。
TMSもうまく使えば、どの状態の人にも一定の効果があると思います。
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子どものためのメンタルクリニック
医療法人永朋会 和光医院
児童精神科・精神科・心療内科
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Thoughts on TMS Treatment for Patients Under 20: A Nagoya Child Psychiatrist Explains
Hello, this is Koji Kato, director of Wako Clinic, specializing in child psychiatry in Chikusa Ward, Nagoya City.
Today, I’d like to share my thoughts on TMS (Transcranial Magnetic Stimulation) treatment for patients under the age of 20.
At our medical institution, we have been incorporating TMS into clinical practice since its introduction in Japan, and we have treated many patients using this technology.
For those under 20, we often perform TMS treatment for reasons such as wanting to improve symptoms without medication or because they couldn’t tolerate the side effects of medications they tried.
One thought that frequently crosses my mind is that in conventional psychiatry, when medication isn’t desired or cannot be used, the only option left is typically psychological therapy.
However, when someone is feeling particularly unwell or lacking energy, they may not even have the strength for psychological therapy.
When someone’s health is poor, sitting for long periods or talking to someone can be quite difficult—and the same applies to play therapy.
In such cases, TMS has been helpful as an initial step in treatment.
Once the patient starts to feel well enough to consider engaging in psychological therapy, we can proceed with more intensive psychological interventions if necessary. On the other hand, for those whose symptoms were more physiological rather than psychological, they may improve enough to graduate from the clinic without further intervention.
Children, unlike adults, have a stronger natural resilience, and they often improve on their own without any intervention.
However, when the natural recovery process takes too long, it can be a missed opportunity, especially if the child is unable to attend school in the meantime.
If TMS can shorten that natural recovery period, I believe that offers a significant benefit.
Another advantage of TMS is that it comes with almost no risks.
Even when medications prove ineffective, they almost always come with side effects.
While the effectiveness of TMS can vary from person to person, the fact that it offers a nearly risk-free way to get started with treatment makes it highly valuable.
Rather than relying solely on TMS to “cure” the patient, it can be an effective tool to help them get through the worst phase and move on to the next step in their recovery process.
The success of any treatment depends on how it is used.
If used appropriately, I believe TMS can provide benefits to patients at any stage of their condition.
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