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2024.10.31ブログ

統合失調症の初期症状はさまざまなので、かなり分かりにくいこともある、名古屋の児童精神科医が解説

統合失調症の初期症状はさまざまなので、かなり分かりにくいこともある、名古屋の児童精神科医が解説

 

こんにちは、名古屋市千種区 児童精神科専門クリニック、医療法人永朋会 和光医院、加藤晃司です。

 

今回は、統合失調症の初期症状はさまざまなので、かなり分かりにくいこともある、について解説します。

 

統合失調症は、少しずつ軽く、そして数もやや少なくなってきているように思います。

 

ですが、やはり存在はしています。

 

昔よりも、よりわかりくくなっているのもかもしれません。

 

幻覚、妄想、というよりは、やはり統合失調症の中核症状である、自我漏洩症状、をもっているのは間違いない。

 

自我境界があいまいになっていって、そのうちには自我境界に穴があいてしまうこともあります。

 

それは自分の思考が外にもれでたり、他人の思考が自分にはいってきたりすることなので、非常に怖い状況になります。

 

最初は漠然とした不安、恐怖からはじまり、少しずつ自我漏洩症状が強くなっていきます。

 

自閉性スペクトラム障害があると、さらにわかりにくくなります。

 

対人相互性の障害があるため、自我が固いというイメージがあるせいか、自我漏洩症状もでにくいと思います。

 

自他の区別ももともと苦手なので、その堺があいまいになっても、あまり恐怖を感じていないことも多いです。

 

そのため統合失調症の前駆症状から初期症状くらいでは気が付かれず、気づいたらかなり進行していることが少なからずあります。

自分の感情や思考を言葉に変換するのがもともと苦手だから、よけいまわりに伝わりにくいことも影響しているかもしれません。

 

発見が遅れれば、治療のタイミングも遅れます

 

病院にかかっていないことも多いのでしょう。

 

 

その他もいろんな理由で統合失調症がわかりにくいことはありますが、ASD合併例がもっとも気がつかれにくいのではないかと思います。

 

いつもと様子が違うというのはひとつのサインですので、少しでも気になることがあれば早めに受診するようにしてください。

 

何もなかったとしても、一度受診しておけば、何かあった時にすばやく相談することができます。

 

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Early Symptoms of Schizophrenia Can Be Difficult to Recognize, Explained by a Child Psychiatrist in Nagoya

 

Hello, I’m Dr. Koji Kato from Wako Clinic, specializing in child psychiatry in Chikusa Ward, Nagoya.

 

Today, I’ll discuss why the early symptoms of schizophrenia can be varied and difficult to identify.

 

Schizophrenia, though it appears to have decreased in both severity and frequency over time, remains present. Recognizing early symptoms may be more straightforward now than in the past, but these symptoms are often subtle and hard to interpret initially.

 

  1. The Core Symptom of Schizophrenia: Ego Boundary Disturbance

While hallucinations and delusions are commonly associated with schizophrenia, the core symptom often involves disturbances in ego boundaries, particularly ego leakage. This condition involves a blurring of self-boundaries, creating a frightening experience where individuals may feel that their thoughts are “leaking out” to others or that others’ thoughts are invading their own mind.

 

This unsettling experience often begins with vague anxiety and fear and may gradually intensify, leading to severe symptoms of ego leakage.

 

  1. Complications in Diagnosis with Co-occurring Autism Spectrum Disorder (ASD)

If the person also has an autism spectrum disorder (ASD), detecting schizophrenia becomes even more challenging. ASD can involve difficulties with social reciprocity and may create a perception of having a “rigid ego.” Individuals with ASD may also struggle with distinguishing between self and others, so they may feel less threatened by the symptoms of ego leakage and might not report them as fear-inducing.

 

Consequently, schizophrenia may progress unnoticed from early symptoms to more severe stages in such individuals, often because they find it challenging to articulate their emotions and thoughts clearly.

 

  1. Barriers to Early Detection and Treatment

With ASD, or in cases where early schizophrenia symptoms are subtle, the condition may go undetected until it has significantly progressed. This delay can postpone both diagnosis and treatment, making timely intervention crucial.

 

In many cases, subtle changes in behavior or demeanor can signal a developing issue, so if any unusual changes are noticed, an early consultation is recommended. Even if it turns out to be nothing serious, an early checkup can facilitate faster assistance should any concerns arise later.

 

In summary, schizophrenia’s early symptoms, particularly in individuals with co-occurring ASD, can be complex and challenging to detect. Observing for small signs and seeking timely consultation can significantly impact the prognosis and overall outcome.

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