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プレイセラピーは精神分析的アプローチを子どもに対して行う手段としては結構いい、について名古屋の児童精神科医が解説
プレイセラピーは精神分析的アプローチを子どもに対して行う手段としては結構いい
こんにちは、名古屋市千種区、児童精神科専門クリニック、医療法人永朋会 和光医院、加藤晃司です。
今回は、プレイセラピーは精神分析的アプローチを子どもに対して行う手段としては結構いい、について解説します。
言語化の難しい子どもに対してプレイセラピーを使うことがあります。
それは言葉の苦手さや、コミュニケーション障害がある、自閉性スペクトラム障害、アスペルガー障害、広汎性発達障害、の子たちだけでなく、不安が強くて言語化できない、みたいなどんな理由がある子どもでも対象になります。
プレイセラピーと一言でいっても、おそらくやり方は使い手の数だけあるのだと思います。
おそらく誰もが自分の師や、チームから教えられたやり方を軸に、あとは自分のオリジナル要素もいれて治療に使っているんじゃないでしょうか。
プレイは単純に遊んで交流を深めていることもあります。
ですが子どもの病態によっては、精神分析的なアプローチをいれつつやるのが私が教わったものでした。
どのような意味合いでやるかというと
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プレイセラピーにおける精神分析的なアプローチは、フロイトの精神分析理論やそれに基づいた派生理論に基づいています。精神分析的な視点からプレイセラピーを理解すると、以下のような意味合いがあります。
無意識の表現: フロイトの理論に基づくと、プレイはクライエントの無意識の願望や感情を表現する手段であると考えられます。プレイセラピストは、クライエントがプレイを通じて無意識の要素を表現し、深層心理を探求するのを支援します。例えば、クライエントが特定のプレイシナリオを通じて過去のトラウマや対人関係の模倣を示す場合、これは無意識的な要素が表れている兆候と見なされます。
転移と対移: フロイトの精神分析理論における「転移」と「対移」の概念は、プレイセラピーにも影響を与えています。転移は、クライエントがセラピストに対して過去の関係や感情を投影する現象であり、対移はセラピストがクライエントに対して感情的な反応を示す現象です。プレイセラピストは、クライエントのプレイを通じて転移と対移の要素を理解し、クライエントとの関係を活用して治療を進めます。
防衛機制の探求: 精神分析的な視点からは、プレイはクライエントの防衛機制を明らかにするのに役立つとされています。クライエントが特定のプレイ行動やシンボルを通じて、不安や抑圧された感情に対処し、それらを解放する過程を経験することがあります。プレイセラピストは、これらの防衛機制をクライエントと共に探求し、心理的な成長を促進します。
シンボリズムの解釈: プレイセラピストは、クライエントがプレイ中に作成するシンボルやストーリーを解釈し、その意味を探求します。精神分析的なアプローチでは、これらのシンボルはクライエントの内面の欲求や対人関係の模倣を示すものとして理解されます。
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といった感じです。
大人に対してやるアプローチを、プレイという媒介を使って再現する感じでしょうか
ちょっと遊び方で解釈しないといけないので、ややセラピスト側にセンスがいりますが、解釈は別に間違っていてもいいのでそこはあまり重要ではありません。
分析的な発想をしながら、プレイを通じて子どもと接触することで、その空間はただの遊んでいる場所とは異なるものになるはずです。
子どもから本質的なものがでてきやすい空間になるはずです。
だからプレイセラピーで何をやっているんですかと聞かれると、ちょっと困ります。
こういうことを考えながらやっていますと言葉ではいえますが、それは実際その場、その空間にいないと分からないですし、もし養育者が同席していたら、またちょっと違う感じにはなると思います。
可能ならプレイも一対一の方が、進展はしやすいとは思います。
まとめ
プレイセラピーは精神分析的アプローチを子どもに対して行う手段としては結構いい、について解説しました。
プレイセラピーは、単純に同じ空間で同じ時間を共有するだけでも意味はありますが、そこに精神分析的なアプローチを入れることができれば、より治療としての深みは増します。
何かを動かしていくことができるでしょう。
ただ遊んでいるわけではない、ということはなかなか伝わりにくいですが、力動はプレイの中でも動いているわけです。
医療法人永朋会 理事長
加藤晃司
当院ホームページはこちらより https://wako-psy-clinic.com
医療法人永朋会 和光医院
児童精神科・精神科・心療内科
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