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2023.08.05

救命救急センターリエゾンでの日々を振り返ると、、

救命救急センターリエゾンでの日々を振り返ると、、

年をとると昔のことをたまに思い出しますw

私は研修医おわって、東海大学の精神科に入って、9年は大学にいたと思いますが、そのほとんどを救命救急センターリエゾンチームにいました。
東海大学は高度救命救急センターだったので、自殺企図が周辺のエリアで発生すると、そのほとんどが搬送されてきました。当直も無駄に多かったですし、とにかく大変だから若手男性医師でほぼ構成されていました。

毎日軽症から重症まで5-10人くらいは来ていたと思います、そのうちの何人かは入院となります。
東海大学は精神科病棟がない珍しい大学病院だったので、救命救急センター病棟から退院にあわせて、精神科での入院が必要なら、転院先を探すという毎日でした。

自殺企図以外の患者さんもいましたが、9割以上は自殺企図の患者さんでしたので、密度の濃い、年月でした。自分が若いからできたな、といま振り返っても思いますし、むしろそうじゃなければできなかったと思うので、いい経験だったと思います。児童精神科医×救命救急センターは、ニッチだった児童精神科療育をさらにニッチにできるから、自分にとっても意味があると思っていました。

だから自殺というテーマには結構思い入れがあります。すでに自殺企図で運ばれてきているわけですから、何か疾患がベースにあるなら治療ですが、とくに精神疾患があるわけではない、もしくは診断がつくほどではないケースが多かったですから、再発防止には治療以外の技もかなり必要でした。

ちょっとした掛け違いのようなもののが重なって、自殺企図までいたっている、ことかなりあったと思います。
なにか一つでもつながっていたら、そして実はつながっていたのにそれを気づいていないだけ、ということもあります。
自殺企図で救急搬送されて、そこに家族があつまったとき、その時が一番、家族内の力動を動かすチャンス、だと思ってやっていました。
何もなければ、動かすことができない家族関係を動かすならその瞬間がもっとも動く、だめなときありますが、だめならだめであきらめもつきますし、つかせないといけません。

あの当時の日々は、鮮烈な思い出だなと思います。

自分も常に全力だったので、部下の後輩たちはまじで大変だったと思いますが、あの時代の経験は彼らの臨床の力を飛躍的に伸ばしてくれたはずです。

人にはその時々にフィットした役割があるような気がします。それを感じれていないときは、何かかずれている、ということなんじゃないかと私は思います。


医療法人永朋会 理事長
加藤晃司