精神科・心療内科
精神科・心療内科のご案内
(成人)
成人期に認める精神疾患の中で、以下のような疾患が頻度の高いものです。
- ・うつ病
- ・躁うつ病
- ・適応障害
- ・統合失調症
- ・社交不安障害
- ・全般性不安障害
- ・特定の恐怖症
- ・パニック障害
- ・強迫性障害
- ・認知症
- ・注意欠如多動性障害(ADHD)
- ・成人期の広汎性発達障害(自閉症、アスペルガー)
大人のADHD、広汎性発達障害、認知症について簡単に説明しています。自分に当てはまっていたり、気になる症状がある場合には一度受診してご相談してください。
ADHD、広汎性発達障害、認知症以外の疾患については、【児童精神科のご案内】ページで説明しています。
成人期のADHD
(注意欠如多動性障害)
ADHDとは子どもで注目されている疾患の一つですが、ADHDの症状の一部、特に不注意症状は大人になってもなくならないことが多く、この症状があると仕事で支障が出ることがあります。
不注意症状とは、うっかりミスが多い、一度に複数の指示をされると忘れてしまう、複数の仕事を同時に処理することが苦手、作業効率が悪い、スケジュール管理が苦手、1対1なら大丈夫だが複数の会話(会議など)になると話に集中できない、などなど。実際にこのような苦手さがある人の中にはADHDの症状である場合があります。
ADHDの診断がつく場合には、成人の人でも内服での治療が可能です。効果は人によりばらつきますが、現在困っていることの一部でも取り除くことができるかもしれません。
ADHDの特徴
- ・長く単調な仕事に注意を集中し続けることが困難
- ・些細な妨害が入ったり、新しい刺激があると重要な課題から逸れてしまう
- ・金銭・旅行・買い物などを衝動的に実行してしまう
- ・交通事故や負傷することが多い
ADHDの状態像の年齢による変化
多動性(11歳頃)や衝動性(13歳頃)は多くの場合軽減するが、不注意は持続することが多い。つまり、不注意は大人になっても残る場合が多い。これが原因で仕事で支障をきたすことがある。
不注意、衝動性の問題
- ・物事の順番がつけられない、整理整頓困難、時間の管理困難
- ・忘れっぽさ、ミスの多さ、複数の案件を覚えておくことが困難
- ・物事を予定通り始めたり終了できない
- ・表現が下手、計画変更が困難、課題完遂不能
- ・何をしようとしていたかを忘れてしまう
- ・すぐに飽きてしまう、アイデアが豊富だが実行困難、本がすべて読みかけ
- ・文字を書くとき思ってもいないことを書く、育児困難、荒っぽい車の運転
- ・とりかかりが遅い、力はあるがコツコツやるのが苦手、本当に楽しいと思えない
- ・のんびり屋、ぼんやりしている、周囲とテンポが合わない
- ・周囲の状況をつかみにくい
- ・感情の易変性、癇癪、無秩序、ストレス耐性欠如、衝動行為
- ・低い自尊心、物質への依存、仕事が長く続かない
- ・気分障害、不安障害に似た症状
成人期の広汎性発達障害
(自閉症、アスペルガー)
広汎性発達障害も子どもで注目されている疾患ですが、大人になってもその特徴は変わりません。大人になってから広汎性発達障害の特性で困ることは、働き出してから発生することが多いです。具体的には広汎性発達障害の疾患特性のために職場での人間関係や、仕事自体への困難さを生じることがあります。
なお、広汎性発達障害については【児童精神科のご案内】ページで詳しく説明しています。
高機能広汎性発達障害と就労困難(高機能とは知的に問題がないという意味で使用)
- ・場面に応じた言葉遣い
- ・上司の指示を字義通りに理解
- ・正論を押し通す
- ・視覚と運動の協応
- ・並列作業の困難
- ・作業環境の騒音
- ・同一の視覚パターンの反復
- ・臨機応変の対応の要求
- ・就労時間が長い
- ・休憩の頻度が少ない
- ・実現不能なノルマ設定
このようなことで職場で指摘されたり、自分で困難を感じたことはありますか?
高機能広汎性発達障害の問題行動
- ・対応能力を超えた、了解しがたく、見通しのもてない対人状況にさらされた時
- ・状況の回避などの「適応的な」行動が妨げられた時
- ・周囲からの障害特性に基づかない対応が繰り返され時
高機能広汎性発達障害の不適応行動は、上記のような場合に起こることがあります。
大人になってから広汎性発達障害の特性から乗り越えられない問題が生じたとき、それがなぜなのかわからないとき、診断がつくことで自分をより客観的に理解することができ、いままでとは異なる対応ができるようになったり、本当に苦手なものを効率的に回避することができるようになるかもしれません。
もしかしたら自分は広汎性発達障害の可能性があるのでは、と悩まれている方は一度ご相談ください。
認知症(Dementia)
認知症とは、正常に発達した脳機能がなんらかの原因で持続的に低下し、複数の認知障害が生じ、そのために社会生活に支障をきたすようになった状態のことです。認知症治療は早期発見、早期治療が非常に重要です。以下のような症状が認められた場合には受診してご相談ください。
疾患としては、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症などがあげられます。
こんな症状がでてきたら注意が必要です。
- ・物忘れが目立つ
- ・今までできたことができなくなる
- ・人柄や性格がいつもと違う
- ・時間や場所で戸惑う
「老化によるもの忘れ」と、「認知症のもの忘れ」は異なります。
「老化によるもの忘れ」
- ・体験の一部分を忘れる
- ・新しい出来事は記憶できる
- ・ヒントを与えられると思い出せる
- ・時間や場所などの見当がつく
- ・日常生活に支障はない
- ・もの忘れに対して自覚がある
「認知症のもの忘れ」
- ・体験全体を忘れる
- ・新しい出来事を記憶できない
- ・ヒントを与えられても思い出せない
- ・時間や場所の見当がつかない
- ・日常生活に支障がある
- ・もの忘れに対して自覚がない
認知症の症状は中核症状と行動・心理症状に分けられます。
<中核症状>
- ・記憶障害
- ・判断力の障害
- ・実行機能障害
- ・問題解決能力の障害
<行動・心理症状>
- ・徘徊
- ・うつ状態
- ・暴力・暴言
- ・不安
- ・睡眠障害
- ・介護への抵抗
- ・異食
- ・妄想
- ・幻覚
治療
認知症の中核症状、行動・心理症状に対する治療があります。治療は早いほど進行をおこえ、生活の質を維持することができる可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群
(SAS)
睡眠中に呼吸が浅くなったり、止まる病気です。
寝ている時に呼吸が止まるため、脳で覚醒反応がそのつど起こり、睡眠の質が悪くなります。そのため、昼間の症状として、日中眠くなったり、注意散漫になったり、疲れが取れないなどの症状を伴います。
そのまま放っておくと、高血圧・心血管障害・脳梗塞・糖尿病などの生活習慣病のリスクが高くなります。
<症状>
- ・朝起きたときに頭痛がする
- ・体がだるい
- ・夜間によくトイレで目が覚める
- ・大きないびきをかく
- ・居眠り運転を起こしそうになる
- ・集中力が続かない
- ・昼食後の会議でいつも眠い
検査と診断
検査は、寝ている時の呼吸運動、酸素飽和度、睡眠体位、いびき音を記録する装置で診断します。
治療の方法
代表的な治療としては、専用マスクを使用して鼻から空気を送る、シーパップ療法(CPAP)を第一選択とし、減量、眠るときに口腔内装置(歯科装具)を装着します。
睡眠時無呼吸症候群の疑いのある方はご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群の検査を自宅で行うことができます。検査結果解析し、治療について提案させていただきます。
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患者様へのご案内
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- 一般名による処方について:後発医薬品が存在する場合は、商品名ではなく一般名(有効成分名)で処方することがあります。
- 医療情報の活用について:当院では、安心な医療を提供する為、オンライン資格確認や電子処方箋データ等の情報を活用して診療を行っています。