ブログ
こどものパニック障害(PD)の診断について
こどものパニック障害(PD)の診断について
まず,子どものPDを診断するための最初のステップはパニック発作を認めることであり,同時に他の疾患を除外しなくてはいけません。PDには他の不安障害や気分障害が合併することが多く,それらの疾患がパニック発作を隠してしまうことがあります。また,構造化面接を行ったり,評価スケールを使用したりすることで不安を正確に評価することができます。たとえば,構造化面接ではSchedule for Affective Disorders and Schizo-phrenia for School-Age Children(Kiddie-SADS),Diagnosic Interview for Children and Adolescents(DICA)31),などがあり,評価スケールではHamilton Anxiety Rating Scaleがあります。次に,PDを診断するのに重要なことは不安障害や気分障害が存在することを見つけることです。たとえば,他の不安障害 (特に分離不安障害や社会不安障害)や気分障害 (特に大うつ病性障害)はPDと同時に存在する頻度が高いため,これらの疾患を見つけたら同時にPDを疑う必要があります。また,パニック発作が起こる状況はパニック発作を起こす他の不安障害と鑑別する上で重要な要素です。パニック発作を伴う疾患としては特定の恐怖症や社会恐怖があげられます。さらに,パニック様の発作は身体疾患でも起こる可能性があり鑑別が重要です。たとえば,甲状腺機能低下症,副甲状腺機能亢進症,けいれん性疾患,前庭機能不全,心疾患(不整脈,上室性頻脈など),褐色細胞腫,あるいは中枢神経刺激薬(アンフェタミン,コカイン,カフェイン,大麻)の中毒や中枢神経抑制薬(アルコール,バルビツール酸)の離脱による不安障害,などがあります。
また,PDは同様の臨床的特徴をもつ他の病理学的状況と区別しなければなりません。たとえば,情動症状を伴うてんかん発作(側頭葉,前頭葉てんかん)や片頭痛のような神経疾患,心疾患(PDは僧帽弁逸脱症の合併が多い),胃腸障害(嘔気,腹痛,腹部不快感),低血糖発作,呼吸器疾患(間欠性の気管支けいれん),などがあげられます。また,過換気症候群と診断された子どもの大部分がPDの診断基準を満たす可能性があります。
受診される方へ
初めて受診される方
当院は完全予約制をとっておりますが、初診の場合は若干のお時間をいただくこととなり、お待ちいただくことがあります。スムーズにご案内する為に、WEB問診のご利用をおすすめいたします。
WEB問診はこちら >
初診予約は電話にてお願いします。
再診される方
お電話もしくは予約システム(チェック・オン)から予約を取ることもできます。予約の変更や取り消しをご希望の場合には、診療時間内に受付にお電話いただくか、予約システムから変更・取り消しを行ってください。
パソコン・携帯から簡単にご予約できます。
和光医院 診療時間のご案内
【診療時間】
午前 9:00〜13:00
午後 15:00〜18:00
土曜 9:00〜14:00
【休診日】 火・日・祝日
患者様へのご案内
- 明細書について:当院では、療養費規則に基づき明細書の発行を無料で行っています。
- 一般名による処方について:後発医薬品が存在する場合は、商品名ではなく一般名(有効成分名)で処方することがあります。
- 医療情報の活用について:当院では、安心な医療を提供する為、オンライン資格確認や電子処方箋データ等の情報を活用して診療を行っています。