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2026.10.17|

通知表を見て「自分はダメだ」と泣く子どもへ|成績への強い不安を責めずに受け止めるポイントと相談の目安【名古屋市千種区・茶屋ヶ坂】

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通知表を前に、子どもの気持ちを受け止めながら話をする保護者のイメージ

学期の終わりに通知表を受け取ったあと、「こんな成績ではだめだ」「お父さん、お母さんに申し訳ない」「もう学校に行きたくない」と強く落ち込む子どもがいます。成績を気にすること自体は自然な反応ですが、涙が止まらない、自分を激しく責める、眠れない、食事がとれないなど、生活に影響するほどのつらさが続く場合には、単に「次は頑張ろう」と励ますだけでは負担が増すことがあります。

10月は前期・2学期の評価を意識しやすく、定期テストや進路の話題も重なりやすい時期です。通知表は数字や所見だけでなく、子どもにとっては「自分が評価された」と感じられることがあります。特に、失敗への不安が強い子ども、ADHDやASDなどの発達特性により学習・提出・集団活動に努力を要している子どもは、評価をきっかけに気持ちが大きく揺れることがあります。

通知表で強く傷つく背景

成績と自分の価値を結びつけている

「成績が悪いから自分には価値がない」という受け止め方は、子ども自身の能力や努力を一面的に判断している状態です。周囲が高い期待をかけていなくても、本人が「できなければ認めてもらえない」と感じていることがあります。真面目で責任感が強い子どもほど、苦手な評価を重く受け止める場合があります。

努力しても結果に結びつかなかった

家庭では長時間机に向かっているのに、テストでは時間切れになる、問題文を読み飛ばす、提出物の管理が難しい、授業中に情報を整理しにくいなど、結果に表れにくい困難が背景にあることもあります。「努力不足」と決めつける前に、どの過程でつまずいたのかを具体的に見直すことが大切です。

学校でのしんどさが表面化した

通知表の所見にある「授業態度」「協調性」「提出状況」などを見て、学校でうまくできていないことが明らかになったように感じる子どももいます。教室での緊張、友人関係、感覚的な負担、先生との関係などが重なっている場合もあり、成績だけを課題にすると本当の困りごとが見えにくくなります。

家庭でまずできる受け止め方

その場で評価や作戦会議を急がない

通知表を開いた直後は、本人の気持ちを確認する時間を優先しましょう。「見せてくれてありがとう」「悔しかったね」「どのところが一番気になった?」のように、事実の評価より感情を受け止める言葉が役立ちます。泣いている、怒っている、黙り込んでいるときに、原因を問い詰めたり、他の子と比べたりすることは避けましょう。

できたことと負担だったことを分けて振り返る

落ち着いたタイミングで、教科ごとの点数だけではなく、「提出はできたか」「授業で分かりにくかった場面はあったか」「疲れが強かった時期はあったか」を一緒に整理します。振り返りは反省会ではなく、次の学期を少し過ごしやすくするための情報集めです。改善点を一度に多く決めず、本人が選べる小さな目標に絞ることが重要です。

家庭内の言葉を見直す

「もっとできるはず」「このままでは困る」といった言葉は、心配から出たものであっても、本人には強い圧力として届くことがあります。成績について話す時間を短く区切り、休息、好きな活動、睡眠、食事といった日常の土台を保つことも、学び直しを支える大切な要素です。

学校に相談するときの整理

学校に相談する際は、「成績を上げてほしい」だけでなく、本人がどの場面で困るのかを伝えると話し合いやすくなります。例えば、提出物の締切を把握しにくい、板書を書き終える前に授業が進む、テストで焦ると頭が真っ白になる、グループ活動後は疲れ切る、といった具体的な情報です。

担任の先生、学年主任、スクールカウンセラーなどと、本人の負担を減らす方法を検討できることがあります。評価そのものを変えることが目的ではなく、学習や学校生活で力を発揮しやすい環境を整える視点が大切です。

児童精神科・精神科・心療内科への相談を考える目安

通知表をきっかけにした落ち込みが長引く場合や、以前からの困りごとが重なっている場合は、早めに相談を検討してください。受診では、成績だけを見て判断するのではなく、睡眠、食欲、気分、不安、学校での過ごし方、発達特性の可能性、家庭での様子などを総合的に確認します。

  • 「消えたい」「いなくなりたい」など、自分を傷つけることを示す発言がある
  • 眠れない、朝起きられない、食欲低下、腹痛や頭痛が続く
  • 通知表やテストの話題を避け、学校を休みたがるようになった
  • 以前より強いイライラ、涙もろさ、無気力が2週間以上続く
  • 忘れ物、提出物、集中、対人関係などの困りごとが複数の場面で続いている

自傷のおそれや切迫した自殺念慮がある場合は、一人にせず、地域の救急医療機関や救急相談窓口などへ速やかに相談してください。

FAQ

通知表を見せたがらないとき、無理に見せてもらうべきですか?

直後に無理に見せてもらう必要はありません。まずは「見せる準備ができたら一緒に見よう」と伝え、本人が安心して話せる時間を待つことが大切です。ただし、学校生活の大きな変化や強い落ち込みがある場合は、保護者が学校と連携して状況を確認しましょう。

褒めれば気持ちは回復しますか?

具体的な努力や工夫を認めることは助けになりますが、つらさが強いときに前向きな言葉だけを重ねると、気持ちを分かってもらえないと感じることもあります。まず感情を受け止め、その後に一緒に整理する順番が重要です。

発達特性があると、通知表へのショックは強くなりますか?

一律ではありません。ただし、見通しの立てにくさ、失敗への敏感さ、注意の切り替えにくさ、評価の言葉を文字どおり重く受け止める傾向などがあると、負担が大きくなることがあります。困り方に応じた支援を考えるため、専門家への相談が役立つ場合があります。

和光医院では、子ども・思春期の学校生活、学習上の困りごと、不安、睡眠、気分の変化、ADHD・ASDを含む発達特性について、児童精神科・精神科・心療内科で相談をお受けしています。初診は公式サイトのLINE初診予約または電話 052-712-1777。再診は電話または公式予約システム(チェック・オン)。WEB問診の送信だけでは予約は確定しません。


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