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2023.08.19|
コミュニケーション力を上げるには・・・
コミュニケーション力を上げるには・・・ 児童精神科をやっていると、コミュニケーションが苦手、という主訴での相談を多くうけます。 シンプルに、広汎性発達障害(PDD)がベースにあって、コミュニケーションが根本的に苦手な人もいれば、対人緊張が強すぎてうまくコミュニケーションとれないという人もいます。 治療として、なんらかの症状を改善さえることによって、緊張しにくくなったり、情報処理のスピードがあがったり、間接的にコミュニケーション力にプラスに働かせることはできるかもしれません。 ですが、本質的なコミュニケーションする力をつけたければ、経験にまさるものはありません。 当たり前のことなのですが、病院にくると、何かの症状、病気を治す、ということにフォーカスしがちで、当たり前のことを忘れていることが結構あります。 経験、そしてそれをこなした数、つまりは失敗した数、に比例してのに、コミュニケーション力はあがっていきます。 つまりかなり痛みをともなう、ということです。 心にダメージをくらいますが、ダメージくわらないと、筋肉も、メンタルも、コミュニケーション力も、超回復しないわけです。 補助輪つきでまずはスタートするという意味では、心理士の先生や、その他医療スタッフとのコミュニケーションは悪くないと思います。 最近ではVRを使ったSSTなんかもやれたりしますし、序盤はそれでもOKです。 ですが、どこかで補助輪はとらないといけません。 自分のリアルな世界での戦いが、ほんとうの力をつけてくれます。 児童精神科だと、子どもたちに対してこのような話をすることが多いですが、何歳になってもそれは変わらないと思います。 コミュニケーションも、数学と同じで、理論だけでなく、暗記がものをいいます。 パターン化することがある程度はできます、が、やはりそのためには量が必要です。統計学的に有意差がでるにも、サンプル数が必要なのと同じです。 医療法人永朋会 理事長 加藤晃司
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医療法人永朋会 和光医院
児童精神科・精神科・心療内科
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