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児童精神科におけるプレイセラピーの治療目標は何か?名古屋市千種区の児童精神科医が解説
児童精神科におけるプレイセラピーの治療目標は何か?名古屋市千種区の児童精神科医が解説
こんにちは、名古屋市千種区 児童精神科専門クリニック、医療法人永朋会 和光医院、加藤晃司です。
今回は、児童精神科におけるプレイセラピーの治療目標は何か?について解説します。
プレイセラピーは単に遊んでいるわけではもちろんなく、プレイを介して精神分析的アプローチをしています。
大人の場合と同じように、解釈や介入も行っていきます。
以下に主な治療目標を整理してご説明します。
◆ 1. 感情の表現と整理
プレイセラピーでは、遊びを通じて子どもが怒り、不安、悲しみ、恐れ、喜びなどの感情を表現することを促します。
その表現を受け止め、理解される体験を通して、感情を自覚し、整理し、自己調整できるように導くのが重要な目標の一つです。
◆ 2. 心的外傷や不安の軽減
トラウマや不安を抱える子どもにとって、遊びの中でその体験を象徴的に再現・処理することは、**心の癒し(心理的カタルシス)**に繋がります。
言葉にならない恐怖や葛藤を、遊びの物語や役割遊びの中で繰り返すことによって、安心感とコントロール感を回復していきます。
◆ 3. 対人関係スキルの発達支援
セラピストとの遊びのやり取りや、グループプレイセラピーでは他の子どもとの関わりを通じて、他者との距離感、感情の共有、ルールの理解といった対人関係スキルが育まれます。
これはASD(自閉スペクトラム症)やADHDなど、対人面での困難を抱える子どもにとって重要な支援です。
◆ 4. 自己理解と自己肯定感の向上
プレイセラピーでは、子どもが自由に遊ぶことを尊重され、受け入れられる体験を積み重ねることで、**「ありのままの自分が受け入れられている」という感覚(基本的信頼)**が育まれます。
これにより、自分自身への理解と自信、自己肯定感の向上が促されます。
◆ 5. 発達の促進と適応行動の支援
発達の遅れや歪みに対して、遊びの中で自然な形で言語・認知・社会性などの発達を促進し、学校生活や家庭での適応行動をサポートします。
プレイセラピーは、観察的評価の場でもあり、発達段階の理解や今後の支援方針の基礎にもなります。
このようにプレイセラピーは、単なる「遊びの時間」ではなく、子どもの発達とこころに深く働きかける専門的な心理療法です。
よく中で何をやっているんですかときかれますが、これはやっている本人にしか分からないことですし、それがいいのです。
もし部屋の中に保護者の方が入ったら、治療の進展は予測つかず、遅くなる可能性もありますし、先に進まない可能性もあります。
プレイセラピーに限らず、すべての心理療法は、やっているその空間にいるものにしか体験できないものです。
やって意味があったかどうかは、やってみない限りわからない。
それをやる前に言葉で表現するのはかなり困難です。
ですが確実にそこで何かは発生して、何かは動き出します。
当院では子どもから大人まで心理療法をやっています。
ご希望の方はクリニックまでお問合せください。
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子どものためのメンタルクリニック
医療法人永朋会 和光医院
児童精神科・精神科・心療内科
〒464-0092 愛知県名古屋市千種区茶屋が坂1丁目12番2号
電話 : 052-712-1777
地下鉄名城線「茶屋ヶ坂」駅 1番出口より徒歩3分
地下鉄名城線「砂田橋」駅 1番出口より徒歩10分
What Are the Goals of Play Therapy in Child Psychiatry?
Explained by a Child Psychiatrist in Chikusa Ward, Nagoya
Hello, I’m Dr. Koji Kato, child psychiatrist at Wako Clinic, a child psychiatry specialty clinic in Chikusa Ward, Nagoya.
Today, I’d like to explain the treatment goals of play therapy in child psychiatry.
Play therapy is not simply “playing.” It is a structured psychotherapeutic method that uses play as a medium for psychoanalytic intervention, similar to verbal therapy in adults. Interpretation and intervention are carried out throughout the therapeutic process.
Here are the main goals of play therapy:
- Expression and Regulation of Emotions
Through play, children are encouraged to express emotions such as anger, anxiety, sadness, fear, and joy.
By having these feelings accepted and understood in the therapeutic space, children can become more aware of their emotions and learn how to organize and self-regulate them.
- Alleviating Trauma and Anxiety
For children who have experienced trauma or chronic anxiety, symbolic reenactment through play can serve as a form of psychological catharsis.
By repeating these scenarios through pretend play or storytelling, children can regain a sense of safety and emotional control.
- Development of Social Skills
Through interactions with the therapist—or with other children in group play therapy—children develop important interpersonal skills:
understanding social distance, sharing emotions, and learning rules and turn-taking.
This is especially important for children with ASD (Autism Spectrum Disorder) or ADHD, who often face difficulties in social communication.
- Enhancing Self-Awareness and Self-Esteem
Play therapy provides an accepting and supportive environment where the child’s natural expression is valued.
This fosters a sense of basic trust—”I am accepted as I am”—which promotes self-understanding, confidence, and self-esteem.
- Supporting Development and Adaptive Behavior
For children with developmental delays or atypical development, play therapy naturally stimulates language, cognition, emotional growth, and social interaction.
It also provides opportunities for observation-based assessment, helping shape future support plans at home and in school settings.
A Note on the Nature of Play Therapy
Play therapy is often misunderstood as simple playtime, but it is a highly specialized psychological treatment that works deeply on a child’s development and emotional world.
Parents often ask, “What are you doing in that room?”
But the answer is: only those inside the space can understand the process—and that’s how it should be.
If a parent were to join the session, it could disrupt the therapeutic process or halt progress altogether.
This doesn’t apply only to play therapy.
All psychotherapy is meaningful precisely because of the shared experience within the confidential therapeutic space.
Whether it has an effect or not cannot be known without actually experiencing it.
Describing it fully in words beforehand is nearly impossible—but something always happens, and something always begins to move within the child.
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