名古屋市千種区 児童精神科のカウンセリング・精神科・心療内科 名古屋市千種区 児童精神科のカウンセリング・精神科・心療内科 和光医院

診療のご相談・ご予約はお気軽に 052-712-1777 【受付時間】9:00〜18:00 【休診日】日・祝日

ブログ

2026.02.05ブログ

自律神経失調症とは?原因・症状・治療をわかりやすく解説

自律神経失調症とは?原因・症状・治療をわかりやすく解説

名古屋市千種区・児童精神科専門クリニック 和光医院


自律神経失調症とは

自律神経失調症は、病名として使われることもありますが、厳密には「検査で大きな異常が見つからないのに、体の不調が続く状態」を指す**状態名(診断名というより“説明の言葉”)**として用いられることが多い言葉です。

自律神経とは、私たちが意識しなくても働いている体の調整システムで、主に次の2つがバランスを取りながら働いています。

  • 交感神経:活動・緊張・集中(アクセル)

  • 副交感神経:休息・回復・消化(ブレーキ)

このバランスが崩れると、体は“検査上は問題ないのにしんどい”状態になり、さまざまな症状が出ます。


子ども・思春期で多い症状

自律神経の不調は、子どもや思春期では特に生活リズム・学校ストレス・発達特性などと強く関係することがあります。

よくある身体症状

  • 頭痛、腹痛、吐き気

  • めまい、立ちくらみ

  • 動悸、息苦しさ

  • 手足の冷え、発汗

  • 倦怠感、疲れやすい

  • 食欲低下、下痢・便秘

  • 微熱が続く感じ

  • 朝起きられない、午前中が特にしんどい

心の症状(併発しやすい)

  • 不安、緊張、イライラ

  • 気分の落ち込み

  • 集中力低下

  • パニック様の発作

  • 寝つきが悪い/眠りが浅い


「自律神経失調症」の背景にあることが多い原因

自律神経は、心と体の影響を強く受けます。原因は1つとは限らず、複数が重なっていることが多いです。

1) 生活リズムの乱れ

  • 夜更かし、スマホ・ゲームの長時間

  • 休日の寝だめ(体内時計がズレる)

  • 朝食抜き、運動不足

2) ストレス(学校・家庭・対人関係)

  • 学校でのプレッシャー、いじめ・からかい

  • 部活・習い事の負担

  • 家庭内の緊張、環境変化

3) 思春期の体の変化

成長期はホルモン変動が大きく、自律神経が揺れやすい時期です。

4) 発達特性(ASD/ADHDなど)との関連

感覚過敏、こだわり、対人の疲れやすさ、過緊張などが続くと、**“常にアクセルが踏まれた状態”**になり、自律神経症状として現れることがあります。

5) 不安症・うつ状態・適応障害などの併存

心の不調が体に出るタイプは珍しくありません。
「気のせい」ではなく、脳と体の連動として起こります。


まず大事:見逃してはいけない病気のチェック

「自律神経失調症」と言われる前に、本当に大切なのは、他の病気が隠れていないかを確認することです。

症状によっては、

  • 貧血

  • 甲状腺の異常

  • 低血糖

  • 感染症

  • 起立性調節障害(OD)

  • 心臓の不整脈
    などを念頭に評価します。

特に子どもでは、**起立性調節障害(OD)**が背景にあることも多く、
「朝起きられない」「立ちくらみ」「動悸」「午前中がつらい」などが目立つ場合は重要な鑑別です。


治療の基本方針(和光医院での考え方)

自律神経の不調は、薬だけで一気に治すというより、
生活・環境・心理・必要に応じて薬を組み合わせて整えていくのが現実的です。

1) 生活リズムの再構築(最重要)

自律神経は「体内時計」と密接です。基本はここからです。

  • 起床時刻を固定(休日も大きくずらさない)

  • 朝の光を浴びる(カーテンを開けるだけでも)

  • 朝食を少量でもよいので入れる

  • 夕方以降のカフェインを避ける

  • 入眠1時間前はスマホ・ゲームを切る

  • 軽い運動(散歩、ストレッチ)を習慣にする

※大切なのは「完璧」ではなく「続けられる形」にすることです。

2) ストレス要因の整理と環境調整

症状が続くと「休んではいけない」「迷惑をかける」などの不安が増え、さらに自律神経が乱れます。

  • 学校との調整(登校時間の工夫、保健室登校、課題量調整)

  • 感覚過敏への配慮(音・光・人混み)

  • 過緊張が強い子は予定を詰めすぎない

3) 心理的アプローチ

子どもの場合は、本人だけでなく保護者の関わり方も大切です。

  • 不調を「怠け」扱いしない(脳と体の反応として理解)

  • 症状に合わせた“できた経験”を増やす

  • 不安が強い場合は認知行動療法的アプローチを検討

4) 薬物療法(必要な場合)

薬は「自律神経を直接治す」というより、
睡眠・不安・胃腸症状・頭痛などを整える目的で用いることが多いです。

  • 睡眠が乱れている:睡眠を整える薬

  • 不安・緊張が強い:不安を下げる薬(慎重に)

  • 吐き気・腹痛が強い:胃腸症状を和らげる薬

  • 頭痛が頻繁:頭痛治療(予防薬を含む)

※子どもは副作用が出やすいこともあるため、当院では少量から丁寧に調整します。


家庭でできるセルフケア(実践しやすい形)

  • 朝:カーテンを開けて光を入れる、コップ1杯の水

  • 昼:10分でも外に出る(散歩)

  • 夜:入浴(ぬるめ)→ストレッチ→スマホOFF

  • 週:できる範囲で運動(“疲れ切る”までやらない)

「一気に元に戻す」よりも、波を小さくしていくイメージが大切です。


受診の目安

次のような場合は、一度ご相談ください。

  • 頭痛・腹痛・吐き気が続き、生活に支障がある

  • 朝起きられず登校が難しい

  • めまい・動悸・息苦しさが繰り返す

  • 不安や落ち込みが強い

  • 家族としてどう対応してよいか分からない


まとめ

  • 自律神経失調症は「検査で大きな異常がなくても続く不調」を説明する言葉として使われることが多い

  • 子どもでは、生活リズム・ストレス・思春期変化・発達特性・不安などが影響しやすい

  • 治療は、生活リズムの調整+環境調整+心理的サポート+必要に応じて薬が基本

  • 「怠け」ではなく、体の調整システムが疲れている状態。丁寧に整えることが回復の近道

受診される方へ

初めて受診される方

当院は予約制をとっておりますが、初診の場合は若干のお時間をいただくこととなり、お待ちいただくことがあります。スムーズにご案内する為に、WEB問診のご利用をおすすめいたします。
WEB問診はこちら >

初診予約は電話にてお願いします。

再診される方

お電話もしくは予約システム(チェック・オン)から予約を取ることもできます。予約の変更や取り消しをご希望の場合には、診療時間内に受付にお電話いただくか、予約システムから変更・取り消しを行ってください。

パソコン・携帯から簡単にご予約できます。

和光医院 診療時間のご案内

診療時間のご案内

【診療時間】
午前 9:00〜13:00
 午後 15:00〜18:00 
土曜 9:00〜14:00

【休診日】 日・祝日

患者様へのご案内

  • 明細書について:当院では、療養費規則に基づき明細書の発行を無料で行っています。
  • 一般名による処方について:後発医薬品が存在する場合は、商品名ではなく一般名(有効成分名)で処方することがあります。
  • 医療情報の活用について:当院では、安心な医療を提供する為、オンライン資格確認や電子処方箋データ等の情報を活用して診療を行っています。