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パニック症について ~学校で症状が出たらどう対応したらよい?~
パニック症について ~学校で症状が出たらどう対応したらよい?~
名古屋市千種区の児童精神科専門クリニック 和光医院です。
お子さんが学校で突然、
- 「息が苦しい」
- 「胸がドキドキする」
- 「死んでしまいそうで怖い」
- 「気持ち悪い」
- 「倒れそう」
と訴えたことはありませんか?
実はその症状、「パニック発作」の可能性があります。
今回は、パニック症とはどのような病気なのか、そして学校で症状が出た場合にどのような対応をすればよいのかを分かりやすく解説します。
パニック症とは?
パニック症(パニック障害)は、突然強い不安や恐怖が襲い、身体症状が現れる病気です。
特に思春期から青年期に発症することが多く、小学生高学年から高校生でもみられます。
主な症状
- 動悸
- 息苦しさ
- 過呼吸
- めまい
- 吐き気
- 手足の震え
- 発汗
- 胸痛
- 頭が真っ白になる
- 「このまま死ぬのではないか」という恐怖感
これらの症状は通常5~30分程度でピークを迎え、その後徐々に改善します。
しかし本人にとっては非常につらく、「本当に命に関わるのではないか」と感じるほど苦痛を伴います。
学校で起こりやすい場面
パニック発作はどこでも起こりますが、学校では以下のような場面でみられることがあります。
授業中
静かな教室で緊張が高まることで発作が起こることがあります。
テスト中
プレッシャーや緊張が誘因になることがあります。
朝の登校時
登校への不安が蓄積している場合に起こりやすくなります。
体育館での集会
逃げられない環境が不安を強めることがあります。
満員の教室や行事
修学旅行や遠足、文化祭なども誘因となることがあります。
学校で発作が起きた時の対応
①「大丈夫だよ」と落ち着いて声をかける
まず重要なのは安心感を与えることです。
例えば、
- 「今は苦しいね」
- 「必ず落ち着くから大丈夫」
- 「先生がそばにいるよ」
といった声かけが有効です。
逆に、
- 「気のせいだよ」
- 「しっかりしなさい」
- 「頑張れ」
という言葉は症状を悪化させることがあります。
② 静かな場所へ移動する
保健室や空いている教室など、落ち着ける環境へ移動します。
周囲の視線や騒音が減ることで症状が和らぐことがあります。
③ 呼吸を整える
パニック発作では過呼吸になりやすいため、呼吸をゆっくり整えます。
先生は、
「4秒で吸って、6秒で吐こう」
などと声をかけるとよいでしょう。
呼吸をゆっくりにすることが大切です。
④ 無理に授業へ戻さない
発作が落ち着いても不安が残っていることがあります。
本人の状態を確認しながら、
- 保健室で休む
- 早退する
- 次の授業から参加する
など柔軟に対応することが重要です。
学校が知っておくべきこと
発作は命に関わることはほとんどない
本人は非常に苦しいですが、パニック発作そのもので命に関わることは通常ありません。
先生が落ち着いて対応することが大切です。
仮病ではない
パニック症は脳と自律神経の働きによる病気です。
本人の甘えや怠けではありません。
「学校に行きたくないから演技している」と誤解しないことが重要です。
叱責は逆効果
無理に我慢させたり叱ったりすると、
- 発作の悪化
- 不登校
- うつ状態
につながることがあります。
家庭と学校の連携が重要
パニック症の子どもでは、
- 担任
- 養護教諭
- スクールカウンセラー
- 主治医
- 保護者
が情報共有することが大切です。
例えば、
- 発作時の対応方法
- 保健室利用のルール
- 早退基準
- テスト時の配慮
などを事前に決めておくと安心です。
治療について
パニック症は適切な治療で改善が期待できます。
心理療法
認知行動療法(CBT)を中心に行います。
- 不安との付き合い方
- 発作への対処法
- 考え方の修正
を学びます。
薬物療法
症状によっては、
- SSRI
- 抗不安薬
などを使用することがあります。
まとめ
学校でパニック発作が起きた場合は、
- 安心できる声かけをする
- 静かな場所へ移動する
- 呼吸を整える
- 無理をさせない
ことが大切です。
パニック症は決して珍しい病気ではありません。
適切な理解と支援があれば、多くのお子さんが学校生活を継続できるようになります。
お子さんの不安や発作でお悩みの方は、一人で抱え込まず専門医へご相談ください。
和光医院では、児童精神科専門クリニックとして、お子さん一人ひとりに合わせた診療とサポートを行っています。
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