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2026.06.07ブログ

ADHDに合併しやすい、見逃されやすい身体症状とは? ~実は体の不調もADHDと関係していることがあります~

ADHDに合併しやすい、見逃されやすい身体症状とは?

~実は体の不調もADHDと関係していることがあります~

名古屋市千種区の児童精神科専門クリニック 和光医院

ADHD(注意欠如・多動症)というと、

  • 落ち着きがない
  • 忘れ物が多い
  • 集中できない
  • 衝動的に行動してしまう

といった症状を思い浮かべる方が多いと思います。

しかし実際には、ADHDのお子さまや大人では、精神症状だけでなく様々な身体症状を合併することが少なくありません。

これらの身体症状は見逃されやすく、

「怠けているだけ」
「気のせい」
「性格の問題」

と誤解されてしまうこともあります。

今回はADHDに合併しやすい身体症状について詳しく解説します。


ADHDと身体症状の関係

ADHDでは脳内の

  • ドーパミン
  • ノルアドレナリン

の働きに特徴があると考えられています。

これらは注意や行動だけでなく、

  • 睡眠
  • 自律神経
  • 感覚
  • 消化管機能

にも関係しています。

そのためADHDでは様々な身体症状が出現することがあります。


① 睡眠障害

最も多い合併症の一つです。

よくみられる症状

  • 寝つきが悪い
  • 夜更かしになる
  • 朝起きられない
  • 夜中に目が覚める
  • 寝ても疲れが取れない

ADHD児の半数以上に睡眠の問題がみられるという報告もあります。


② 起立性調節障害(OD)

ADHDのお子さまで非常によくみられます。

症状

  • 朝起きられない
  • 立ちくらみ
  • めまい
  • 動悸
  • 倦怠感
  • 頭痛

学校に行けない原因になっていることもあります。


③ 頭痛

慢性的な頭痛を訴えるお子さまも少なくありません。

特徴

  • 緊張型頭痛
  • 片頭痛

が多く、

ストレスや睡眠不足によって悪化します。


④ 腹痛・過敏性腸症候群(IBS)

ADHDでは腸の症状もよくみられます。

症状

  • お腹が痛い
  • 下痢
  • 便秘
  • 吐き気
  • 食欲不振

特にストレスがかかる場面で悪化することがあります。


⑤ 感覚過敏

ADHDやASDに非常に多い症状です。

触覚過敏

  • 服のタグが嫌
  • 靴下が気になる

聴覚過敏

  • 教室の音がつらい
  • 大きな音が苦手

視覚過敏

  • 明るい光が苦手

日常生活に大きな影響を与えることがあります。


⑥ チック症

ADHDとチック症は高頻度に合併します。

症状

  • まばたき
  • 首振り
  • 咳払い
  • 鼻鳴らし

など

本人の意思では止めにくい症状です。


⑦ アレルギー疾患

近年注目されている合併症です。

合併しやすい疾患

  • アトピー性皮膚炎
  • アレルギー性鼻炎
  • 気管支喘息

慢性的なかゆみや鼻閉が睡眠障害を悪化させることもあります。


⑧ 慢性的な疲労感

見逃されやすい症状です。

特徴

  • 朝から疲れている
  • 集中できない
  • だるい

睡眠障害や自律神経の問題が背景にあることがあります。


⑨ 不器用さ(発達性協調運動症)

ADHDのお子さまによくみられます。

具体例

  • 字を書くのが苦手
  • ボール遊びが苦手
  • 箸がうまく使えない
  • 靴ひもが結べない

本人の努力不足ではありません。


⑩ 頻尿・尿失禁

意外と多い症状です。

症状

  • トイレが近い
  • 我慢できない
  • おねしょ

注意機能や自律神経との関連が指摘されています。


ADHDで身体症状が起きる理由

ADHDは単なる「集中力の問題」ではありません。

脳機能の特性により、

  • 睡眠
  • 自律神経
  • 感覚処理
  • 消化管機能
  • 運動機能

など幅広い領域に影響が及ぶためです。


こんな場合は児童精神科へ

以下のような場合はADHDや発達特性が背景にある可能性があります。

✔ 朝起きられない

✔ 頭痛や腹痛が続く

✔ 学校へ行きづらい

✔ 感覚過敏がある

✔ チックがある

✔ 集中できない

✔ 落ち着きがない

✔ 忘れ物が多い

身体症状だけに注目すると診断が遅れることがあります。


まとめ

ADHDでは、

  • 睡眠障害
  • 起立性調節障害
  • 頭痛
  • 腹痛
  • 感覚過敏
  • チック症
  • アレルギー疾患
  • 慢性疲労
  • 不器用さ
  • 頻尿

などの身体症状を合併することがあります。

これらは決して「気のせい」ではなく、ADHDの特性と関連していることがあります。

和光医院では、児童精神科専門クリニックとして、ADHD、ASD、不登校、起立性調節障害、チック症、睡眠障害などを総合的に診療しています。

お子さまの身体症状や学校生活でのお困りごとがある場合は、お気軽にご相談ください。

 

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