名古屋市千種区 児童精神科のカウンセリング・精神科・心療内科 名古屋市千種区 児童精神科のカウンセリング・精神科・心療内科 和光医院

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2026.06.12ブログ

抜毛症(ばつもうしょう)とは?診断と治療について

抜毛症(ばつもうしょう)とは?診断と治療について

名古屋市千種区の児童精神科専門クリニック
和光医院です。

「髪の毛を抜く癖がやめられない」
「気が付くと髪を触っている」
「一部分だけ髪が薄くなっている」
「叱ってもやめられない」

このような症状でご相談を受けることがあります。

抜毛症(トリコチロマニア)は、単なる癖やわがままではなく、精神医学的な治療対象となることがあります。

特に子どもや思春期では、

  • ストレス
  • 不安
  • 発達特性
  • 強迫症状

などが関係していることも少なくありません。

今回は抜毛症の診断と治療についてわかりやすく解説します。


抜毛症とは?

抜毛症とは、

自分の毛を繰り返し抜いてしまう状態

を指します。

精神医学では、

抜毛症

として診断されます。


どんな場所の毛を抜く?

最も多いのは、

  • 頭髪

です。

その他、

  • 眉毛
  • まつ毛
  • 腕や脚の毛

などを抜く場合もあります。


年齢は?

多くは、

  • 小学校高学年
  • 中学生
  • 高校生

頃にみられます。

幼児期に一時的にみられることもあります。


抜毛症の症状

気が付くと抜いている

本人も無意識に行っていることがあります。

例えば、

  • 勉強中
  • テレビを見ている時
  • ゲーム中
  • 寝る前

など。


抜くのをやめられない

本人も、

「やめたい」

と思っていても繰り返してしまいます。


脱毛斑ができる

抜毛を繰り返すことで、

  • 髪が薄くなる
  • 一部分だけ短い毛が残る
  • 不規則な脱毛

がみられます。


抜いた毛を触る

一部の方では、

  • 毛根を観察する
  • 毛を指で触る
  • 口に入れる

などの行動を伴うことがあります。


なぜ抜毛症になるの?

原因は一つではありません。


ストレス

最も多い要因のひとつです。

  • 学校生活
  • 友人関係
  • 家庭環境

などのストレスが関与することがあります。


不安

不安や緊張を和らげるために無意識に抜いている場合があります。


強迫症状との関連

「抜きたい衝動」

が強く、

抜くことで一時的に安心感を得ることがあります。


ASD・ADHDとの関連

発達特性を持つお子さんでは、

  • 感覚刺激へのこだわり
  • ストレス処理の苦手さ

などから抜毛がみられることがあります。


皮膚科との違い

脱毛を認めた場合、

まずは皮膚科的疾患を除外することが重要です。

鑑別疾患には、

  • 円形脱毛症
  • 頭部白癬
  • 牽引性脱毛

などがあります。


抜毛症の診断

診断では、

  • 抜毛の状況
  • 頻度
  • ストレス要因
  • 学校生活
  • 発達特性

などを総合的に評価します。


本人を責めないことが重要

抜毛症では、

「やめなさい」

と強く叱っても改善しないことがほとんどです。

むしろ、

  • 罪悪感
  • 自己否定感

を強めることがあります。


治療について

心理教育

まず、

本人や家族に

「病気について理解する」

ことが重要です。


ストレスへの対応

背景となるストレスを整理します。

例えば、

  • 学校
  • 友人関係
  • 家族関係

など。


行動療法

現在もっとも有効性が期待されている治療です。

代表的には、

習慣逆転法(Habit Reversal Training:HRT)

があります。


習慣逆転法とは?

抜きそうになった時に、

別の行動へ置き換える方法です。

例えば、

  • 手を握る
  • ボールを握る
  • 指先遊びをする

など。


カウンセリング

感情表現やストレス対処を学びます。


薬物療法

抜毛症そのものに対する特効薬はありません。

ただし、

  • 不安症
  • 強迫症
  • うつ症状
  • ADHD

などを合併している場合には薬物療法を行うことがあります。


家庭でできる対応

叱らない

最も大切です。


抜いていることを責めない

本人も困っている場合が多いです。


成功体験を増やす

できていることを評価し、

自己肯定感を高めることが重要です。


こんな場合は受診を

  • 脱毛が目立つ
  • 学校生活に影響がある
  • 本人が困っている
  • 不安やストレスが強い
  • ASDやADHDがある

場合は相談をおすすめします。


まとめ

抜毛症は、

「癖だから仕方ない」

ではなく、治療対象となることがある疾患です。

背景には、

  • 不安
  • ストレス
  • 発達特性
  • 強迫症状

などが関与していることがあります。

早期に適切な支援を行うことで改善が期待できます。

名古屋市千種区の児童精神科専門クリニック
和光医院では、

  • 抜毛症
  • 強迫症
  • ASD
  • ADHD
  • 不安症
  • 不登校

などを専門的に診療しております。

お子さまの行動やこころの問題で気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

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