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人の前でしゃべれないのはなぜ? ~発表や自己紹介が苦手な子どもに隠れている病気とは?~
人の前でしゃべれないのはなぜ?
~発表や自己紹介が苦手な子どもに隠れている病気とは?~
名古屋市千種区の児童精神科専門クリニック 和光医院
「学校で発表ができない」
「自己紹介になると固まってしまう」
「授業で当てられると涙が出る」
「友達とは話せるのに先生の前では話せない」
このようなお悩みで児童精神科を受診されるお子さまは少なくありません。
「恥ずかしがり屋なだけでは?」
「そのうち慣れるのでは?」
と思われることもありますが、症状が強い場合には不安症などの病気が関係していることがあります。
今回は「人の前でしゃべれない」原因や考えられる病気、家庭や学校でできる対応について解説します。
人前で話すのが苦手なのは普通?
人前で緊張すること自体は誰にでもあります。
例えば、
- 発表会
- 入学式
- 自己紹介
- 面接
などで緊張するのは自然な反応です。
しかし、
- 極端な不安
- 学校生活への支障
- 登校しぶり
がある場合には注意が必要です。
考えられる原因① 社会不安症(社交不安症)
最も代表的な原因です。
社会不安症とは、
人から評価される場面に強い恐怖や不安を感じる病気
です。
よくみられる症状
- 発表ができない
- 音読ができない
- 手が震える
- 顔が赤くなる
- 声が出なくなる
- 人前で食事ができない
など
子どもで多い特徴
- 授業中に発言できない
- 朝から学校を嫌がる
- 発表の日だけ欠席する
ことがあります。
考えられる原因② 場面緘黙(ばめんかんもく)
児童精神科でよくみられる疾患です。
場面緘黙とは?
家では普通に話せるのに、
- 学校
- 習い事
- 初対面の人
の前では話せなくなる状態です。
特徴
家族とは普通に会話できる
↓
学校では全く話せない
ということがあります。
本人が話したくないわけではなく、
強い不安によって話せなくなっています。
考えられる原因③ ASD(自閉スペクトラム症)
ASDのお子さまでは、
コミュニケーションそのものに苦手さがあることがあります。
例
- 相手との距離感が分からない
- 会話のタイミングが難しい
- 何を話せばよいか分からない
結果として、
人前で話すことが苦手になります。
考えられる原因④ ADHD
ADHDのお子さまでも、
人前で話すことに苦手さを感じる場合があります。
理由
- 失敗経験が多い
- 注意される経験が多い
- 自信を失いやすい
ためです。
考えられる原因⑤ いじめや学校での嫌な経験
過去に
- 発表で笑われた
- 失敗をからかわれた
- いじめを受けた
経験があると、
人前で話すことが怖くなることがあります。
考えられる原因⑥ 不登校や学校不安
学校への不安が強い場合、
発表や会話への不安として現れることがあります。
こんな症状は注意
✔ 自己紹介ができない
✔ 音読ができない
✔ 発表になると泣く
✔ 学校で全く話せない
✔ 先生とも話せない
✔ 人前で極端に緊張する
✔ 学校へ行きたがらない
このような症状が続く場合は専門的な評価が必要なことがあります。
家庭でできる対応
無理に話させない
最も重要です。
NG例
- ちゃんと話しなさい
- 恥ずかしくないでしょ
- 頑張ればできる
これらは不安を強めることがあります。
小さな成功体験を積む
例えば、
- 家族の前で話す
- 親しい友達の前で話す
- 少人数で話す
など段階的に経験を積みます。
結果ではなく挑戦を褒める
✕
「ちゃんと話せたから偉い」
ではなく、
〇
「頑張って挑戦したね」
を評価することが大切です。
学校での工夫
学校と連携することも重要です。
例
- 発表方法を調整する
- 少人数から始める
- 無理に当てない
- 筆談を活用する
など
お子さまに合わせた対応が有効です。
児童精神科で行う治療
心理教育
まずは不安の仕組みを理解します。
認知行動療法(CBT)
社会不安症では有効性が高い治療です。
少しずつ不安な場面に慣れていく練習を行います。
環境調整
家庭や学校との連携を行います。
薬物療法
不安症状が強い場合、
SSRIなどを使用することがあります。
こんな場合は児童精神科へ相談を
✔ 学校で話せない
✔ 発表ができない
✔ 極端に緊張する
✔ 不登校になっている
✔ 場面によって全く話せない
✔ 人前に出ることを避ける
このような場合は児童精神科への相談をおすすめします。
和光医院でのサポート
和光医院では、
- 社会不安症
- 場面緘黙
- ASD
- ADHD
- 不登校
- 不安症
などを専門的に診療しています。
学校生活や人間関係での困りごとについてもご相談いただけます。
まとめ
「人の前でしゃべれない」という症状の背景には、
- 社会不安症
- 場面緘黙
- ASD
- ADHD
- 学校不安
- いじめ経験
などが関係していることがあります。
単なる恥ずかしがり屋ではなく、強い不安や発達特性が背景にあることも少なくありません。
無理に話させるのではなく、適切な理解と支援が大切です。
和光医院では、児童精神科専門クリニックとして、お子さまの不安やコミュニケーションの困りごとに専門的に対応しております。
気になる症状がある場合はお気軽にご相談ください。
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