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集団の中で食事ができないのはなぜ?考えられる原因と対応について児童精神科医が詳しく解説
集団の中で食事ができないのはなぜ?考えられる原因と対応について児童精神科医が詳しく解説
名古屋市千種区の児童精神科専門クリニック 和光医院
「学校の給食だけ食べられない」
「友達と一緒だと食事ができない」
「家では普通に食べられるのに、外食や学校では全く食べられない」
「給食の時間になるとお腹が痛くなる」
このようなお悩みで受診されるお子さんは少なくありません。
「好き嫌い」「わがまま」と思われがちですが、実際には不安や発達特性、心理的な要因が背景に隠れていることがあります。
今回は、集団の中で食事ができない原因や考えられる病気、家庭や学校での対応について詳しく解説します。
集団の中で食事ができないとは?
家では問題なく食事ができるにもかかわらず、
- 学校の給食
- 修学旅行
- 宿泊学習
- 部活動
- 外食
- 親戚の集まり
など、人前や集団になると食事ができなくなる状態を指します。
食欲がないのではなく、「食べたいのに食べられない」と本人が感じていることも少なくありません。
なぜ集団では食べられないの?
食事はリラックスしている時に働く副交感神経が優位になることでスムーズに行えます。
しかし、人前で緊張すると交感神経が優位になり、
- 口が乾く
- のどが締め付けられる感じがする
- 飲み込みにくい
- 吐き気
- 腹痛
などが起こり、食事が難しくなります。
考えられる原因① 社交不安症
最も多い原因の一つです。
「食べているところを見られる」
「残したらどう思われるか」
「食べる音が気になる」
などの不安から食事ができなくなります。
特徴
- 家では食べられる
- 人前だけ食べられない
- 発表や音読も苦手
- 緊張しやすい
考えられる原因② 場面緘黙症
場面緘黙症のお子さんでは、
話すだけでなく食事も難しくなることがあります。
学校では極度の緊張状態となり、
- 話せない
- 飲めない
- 食べられない
という症状が現れることがあります。
考えられる原因③ ASD(自閉スペクトラム症)
ASDでは、
- 周囲の音
- におい
- 食感
- 人との距離
など感覚過敏が原因となり食事が困難になることがあります。
例えば
- 教室がうるさい
- 食器の音が苦手
- 匂いで食べられない
などがあります。
考えられる原因④ ADHD
ADHDでは、
- 落ち着いて座っていられない
- 周囲が気になる
- 注意がそれやすい
ことで給食時間が苦痛になることがあります。
考えられる原因⑤ ARFID(回避・制限性食物摂取症)
ARFIDでは、
- 特定の食感しか食べられない
- 新しい食べ物が苦手
- 食べることへの強い不安
がみられます。
学校給食だけ食べられない場合もあります。
考えられる原因⑥ 過去の嫌な経験
例えば
- 給食で吐いてしまった
- 食べるのが遅いと注意された
- 無理やり食べさせられた
などの経験がきっかけとなることがあります。
家庭でやってはいけない対応
以下のような対応は逆効果になることがあります。
❌ 無理に食べさせる
❌ 「甘えているだけ」と言う
❌ 他の子と比較する
❌ 長時間居残り給食をさせる
これらは不安を強め、さらに食べられなくなることがあります。
家庭でできる対応
まずは、
「食べられないこと」を責めないことが大切です。
そして
- 家では安心して食べられる環境を作る
- 少しでも食べられたことを褒める
- 無理に完食を求めない
ことが重要です。
学校でお願いしたい配慮
学校では、
- 食べる量を調整する
- 完食を強要しない
- 静かな場所で食べられるよう配慮する
- 給食時間に過度な注目を集めない
などの対応が役立ちます。
必要に応じて担任・養護教諭・スクールカウンセラーと情報共有を行うことも重要です。
児童精神科を受診した方がよいケース
次のような場合は早めの相談をおすすめします。
- 半年以上続いている
- 体重が減ってきた
- 学校へ行きたがらない
- 給食の時間が苦痛になっている
- 不安が非常に強い
- ASD・ADHDが疑われる
- 場面緘黙症や社交不安症が疑われる
和光医院で行っている診療
名古屋市千種区の児童精神科専門クリニック 和光医院では、
- 社交不安症
- 場面緘黙症
- ASD(自閉スペクトラム症)
- ADHD
- 不安症
- ARFID(回避・制限性食物摂取症)
- 登校しぶり
- 不登校
など、お子さん一人ひとりの背景を丁寧に評価し、診療を行っています。
必要に応じて学校との連携や保護者へのアドバイスも行っています。
まとめ
集団の中で食事ができない背景には、
- 社交不安症
- ASD
- ADHD
- 場面緘黙症
- ARFID
- 過去のつらい体験
など、さまざまな要因が隠れていることがあります。
「好き嫌い」「甘え」と決めつけず、お子さんの気持ちや困りごとを理解することが改善への第一歩です。
「給食だけ食べられない」「学校では食事ができない」「集団になると食べられない」といった症状でお悩みの方は、一人で抱え込まずにご相談ください。
名古屋市千種区の児童精神科専門クリニック 和光医院では、お子さんとご家族が安心して学校生活を送れるよう、一人ひとりに合わせた支援を行っています。
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