名古屋市千種区 児童精神科のカウンセリング・精神科・心療内科 名古屋市千種区 児童精神科のカウンセリング・精神科・心療内科 和光医院

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2026.08.29ブログ

子ども・思春期の過食症(神経性過食症・むちゃ食い障害)——隠れ食い・食べることが止まらない・自己嫌悪の繰り返しの正しい理解と回復への道|和光医院(名古屋市千種区・児童精神科)

子ども・思春期の過食症(神経性過食症・むちゃ食い障害)——隠れ食い・食べることが止まらない・自己嫌悪の繰り返しの正しい理解と回復への道|和光医院(名古屋市千種区・児童精神科)

「食べることが止まらない・大量に食べてしまう」「隠れて食べて、後で自己嫌悪になる」「食べることへの罪悪感がとても強い」「体型・体重のことが頭から離れない」「子どもが食べた後に部屋に閉じこもるようになった」——過食症(神経性過食症・むちゃ食い障害)は、食行動のコントロールが難しくなる摂食障害のひとつです。本人は強い罪悪感・自己嫌悪・恥を感じており、「恥ずかしくて誰にも言えない」という状態で一人で抱え込んでいることが多い疾患です。(cite index=”35-1″>認知行動療法(CBT)の効果が知られており、過食・嘔吐などの症状のみに働きかけるよりも、身体イメージなどにも焦点を当てた方が効果が高いとされています。</cite>過食症は適切な支援・治療で必ず回復できる疾患です。「意志が弱い・自分がダメだから食べてしまう」のではありません。一人で抱え込まずに、まずご相談ください。名古屋市千種区の児童精神科専門クリニック・和光医院が、過食症の正しい理解・保護者が気づくサイン・回復への治療の流れを解説します。


目次

  1. 過食症とは——食行動のコントロールが難しくなる状態
  2. 神経性過食症・むちゃ食い障害・神経性やせ症の違い
  3. 過食症はなぜ起きるのか——「意志の問題」ではない
  4. 思春期の過食症——女子に多い・男子も起きる
  5. 保護者が気づくサイン——「隠れ食い」「食後の異変」
  6. 過食症と合併しやすい問題——うつ・不安・自傷
  7. 発達特性(ASD・ADHD)と過食症の関係
  8. 過食症の治療——回復は必ずできる
  9. 【治療①】心理療法——CBT-E(強化型認知行動療法)
  10. 【治療②】家族を巻き込んだ支援——保護者の正しい関わり方
  11. 【治療③】栄養管理・規則正しい食事パターンの回復
  12. 保護者へのメッセージ——責めないで・焦らないで
  13. 回復の見通し——必ず良くなれる
  14. よくある質問(FAQ)
  15. 和光医院での診療について

1. 過食症とは——食行動のコントロールが難しくなる状態

過食症は、「食べることへの強いコントロールの喪失感を伴う大量摂食」が繰り返される摂食障害です。

過食症の共通する特徴:

  • 普通よりはるかに多い量の食べ物を、短い時間内に食べる
  • 食べている間は「食べることを止められない」という感覚がある
  • 食後に強い罪悪感・恥・自己嫌悪・抑うつ感が生じる
  • 体型・体重・カロリーへの過度のこだわり
  • 多くの場合、他者の前では普通に食べ、一人のときに過食が起きる(隠れ食い)

2. 神経性過食症・むちゃ食い障害・神経性やせ症の違い

摂食障害にはいくつかの種類があります。

種類 特徴
神経性やせ症(拒食症) 食事制限による著しい低体重・体重増加への強い恐怖
神経性過食症(過食症) 大量摂食のエピソードがあり、その後に代償行動(嘔吐・下剤等)がある
むちゃ食い障害(BED) 大量摂食のエピソードがあるが、代償行動はない

(cite index=”37-1″>むちゃ食い症(BED)は、半数はあり、代償行動はなし。</cite>

重要: 体重が「普通」「やや過体重」であっても、過食症・BEDは診断されます。「体重が正常だから大丈夫」ではありません。


3. 過食症はなぜ起きるのか——「意志の問題」ではない

過食症は意志の弱さや性格の問題ではありません。複数の要因が重なって発症します。

生物学的要因:

  • 脳の報酬系(ドーパミン系)の過活性化→食べることへの衝動が強い
  • セロトニン機能の異常→感情調節の困難さ・抑うつと関連
  • 食事制限(ダイエット)が過食の引き金になる生理的メカニズム

心理的要因:

  • 完璧主義・自己批判の強さ
  • 感情を「食べることで」調節しようとするパターン
  • 低い自己評価・自尊感情

環境・社会的要因:

  • 「痩せていること=良いこと」という社会的プレッシャー
  • ストレスの多い家庭・学校環境
  • いじめ・孤立・対人関係の困難

4. 思春期の過食症——女子に多い・男子も起きる

過食症は思春期(12〜18歳)に発症することが多い疾患です。

  • 女子に多いが、男子にも見られます
  • 完璧主義・責任感が強い・周囲の目を気にしやすい傾向の子どもに多い
  • ダイエット開始が過食の引き金になることが多い
  • 家族や友人に隠していることがほとんど

(cite index=”33-1″>親子関係、学校関係、本人の性格(完璧主義や隠れた発達障害)など様々な要因が複合的に組み合わさり発症します。親の育て方が原因ではない場合でも、治療には家族の関係性が変化し、お子さんの心が成長する必要があります。</cite>


5. 保護者が気づくサイン——「隠れ食い」「食後の異変」

過食症は本人が強く隠す傾向があるため、保護者が気づきにくいことが多いです。

保護者が気づけるサイン:

  • 食べ物・お菓子の隠し場所がある・大量に食べた形跡がある
  • 食後に長時間トイレにこもる・水を流す音が続く
  • 食後に部屋に閉じこもり、機嫌が変わる
  • 体型・体重・カロリーへのこだわりが非常に強い発言が増えた
  • 食事の量や内容への強い罪悪感を口にする
  • 気分の波が激しい・食事に関するタイミングで落ち込みが強くなる
  • お金がなくなる(食べ物を買うため)

6. 過食症と合併しやすい問題——うつ・不安・自傷

過食症は以下の問題と高率に合併します。

  • うつ病・抑うつ状態: 過食後の強い罪悪感・自己嫌悪が抑うつに直結する
  • 不安症: 対人不安・全般性不安が過食の引き金になることがある
  • 自傷行為: 感情調節の困難さが自傷として現れることがある
  • アルコール・薬物への逃避: 感情麻痺の手段として(思春期後期以降)

合併する問題がある場合は、両方を同時に評価・治療することが重要です。


7. 発達特性(ASD・ADHD)と過食症の関係

ASD・ADHDの発達特性がある子どもは、過食症を合併しやすいことが知られています。

ASDと過食症:

  • 感覚過敏(特定の食感・味へのこだわり)がある一方で、感情調節の困難さから過食が生じることがある
  • 社会的孤立・いじめへのストレスが引き金になりやすい

ADHDと過食症:

  • 衝動制御の困難さが「食べることを止められない」感覚と重なりやすい
  • 注意の向きにくさから、満腹感に気づきにくいことがある

8. 過食症の治療——回復は必ずできる

過食症は適切な治療で回復できる疾患です。「一生このままだ」ということはありません。

治療の基本的な方針:

  • 「食べることを止める」より「食べることとの健康的な関係を取り戻す」ことを目標にする
  • 過食の背景にある感情・思考パターン・自己評価に取り組む
  • 規則正しい食事リズムを回復させる(これが過食を減らす基盤になる)
  • 本人のペースを尊重する・強制しない

9. 【治療①】心理療法——CBT-E(強化型認知行動療法)

(cite index=”35-1″>神経性過食症については、認知行動療法(CBT)の効果が知られています。過食・嘔吐などの症状のみに働きかけるよりも、身体イメージなどにも焦点を当てた方が効果が高いとされています。</cite>

(cite index=”31-1″>強化型認知行動療法(CBT-E)は、神経性やせ症・神経性過食症・過食性障害(むちゃ食い症)ほか、摂食障害全体を治療ターゲットとし、その中核となる精神病理にアプローチします。</cite>

CBT-Eで取り組む主なテーマ:

  • 食行動の記録・パターンの把握(食事日誌)
  • 規則正しい食事リズムの確立
  • 過食の引き金となる感情・状況への対処法
  • 体型・体重への過度のこだわり(ボディイメージ)への取り組み
  • 自己評価の改善・完璧主義の修正

10. 【治療②】家族を巻き込んだ支援——保護者の正しい関わり方

思春期の過食症の治療では、保護者(家族)の理解と関わり方が回復に大きく影響します。

保護者が大切にすること:

  • 「食べてしまったこと」を責めない・叱らない
  • 「あなたのことが心配だ」という気持ちを、批判なく伝える
  • 食事の場を「戦場」にしない——穏やかな食卓環境を作る
  • 本人が話したいときに話を聴く(聞き出さない)
  • 治療者と連携しながら一緒に回復を支える

(cite index=”33-1″>治療には家族の関係性が変化することが必要です。</cite>


11. 【治療③】栄養管理・規則正しい食事パターンの回復

過食症の治療において、規則正しい食事リズムの回復は非常に重要なステップです。

なぜ規則的な食事が大切か:

  • 長時間食べないでいると血糖値が低下し、過食衝動が強まる
  • 「食べすぎた→明日は何も食べない→夜に過食→罪悪感→また食べない」という悪循環を断ち切る
  • 「1日3食・規則正しく・適量食べる」ことが過食を減らす土台になる

12. 保護者へのメッセージ——責めないで・焦らないで

お子さんの過食症を知ったとき、保護者は強いショック・心配・焦りを感じることが多いです。

保護者自身に伝えたいこと:

  • 「親の育て方が悪かったから」ではありません
  • 過食症は複合的な要因で発症する疾患であり、誰の「せい」でもありません
  • 回復には時間がかかることが多いですが、必ず回復できます
  • 保護者自身も専門家のサポート(親へのカウンセリング・心理教育)を受けることが重要です

13. 回復の見通し——必ず良くなれる

過食症は、適切な治療と支援があれば回復できる疾患です。

  • 治療を受けた神経性過食症の方の多くは、症状が大幅に改善します
  • 治療には数か月〜1年以上かかることが多いですが、焦らず継続することが大切です
  • 再発することもありますが、再発は「失敗」ではなく「回復の過程の一部」です
  • 早期に治療を始めるほど、回復が早いということが知られています

14. よくある質問(FAQ)

Q. 子どもが過食症かもしれませんが、本人が受診を拒否しています。どうすればいいですか?

A. 多くの場合、過食症の当事者は強い恥・罪悪感から受診を拒否します。まず保護者だけで児童精神科を受診し、専門家から「どのようにお子さんに働きかけるか」のアドバイスを受けることをお勧めします。焦って強制すると治療関係が壊れることがあります。

Q. 「食べた後に嘔吐している」かもしれないと思います。身体への影響はありますか?

A. 繰り返す嘔吐は虫歯・食道炎・電解質異常(低カリウム血症)等の身体的な問題を引き起こすことがあります。身体的な評価のためにも、早めに医療機関を受診してください。ただし身体的な問題を本人に伝えるときは、「責める」トーンにならないよう注意してください。


15. 和光医院での診療について

名古屋市千種区にある和光医院は、児童精神科を専門とするクリニックです。思春期の摂食障害(神経性過食症・むちゃ食い障害)の評価・心理療法・保護者支援に対応しています。

当院での対応内容

  • 摂食障害の診断・重症度評価
  • 発達特性(ASD・ADHD)との合併評価
  • 心理療法(CBT-Eをベースとしたアプローチ)
  • 感情調節・自己評価の改善への心理的サポート
  • うつ病・不安症・自傷等の合併治療
  • 保護者への心理教育・正しい関わり方の指導
  • 必要な場合の医療機関・専門施設への紹介

こんな方はぜひご相談ください(保護者の方も)

  • 子どもの食行動に気になる変化がある
  • 大量に食べてしまうことが繰り返されている
  • 食後に部屋に閉じこもる・トイレに長くこもる様子がある
  • 体型・体重・カロリーへのこだわりがとても強い
  • 食べることへの強い罪悪感・自己嫌悪を訴えている
  • 本人が受診を拒否しているが保護者だけで相談したい

「過食症は意志の問題ではありません。一人で抱え込まずに、まずご相談ください。回復は必ずできます。」


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子どものためのメンタルクリニック|医療法人永朋会 和光医院

診療科目: 児童精神科・精神科・心療内科

発達障害(ASD・ADHD)、不登校、起立性調節障害、不安症、パニック症、チック症、強迫症、うつ症状など、お子さまから成人の方まで幅広く診療しております。

名古屋市千種区の児童精神科専門クリニック・和光医院では、お子さまのこころの健康を専門スタッフが丁寧にサポートします。受診のご相談・ご予約はホームページまたは公式LINEより承っております。

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