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子ども・思春期の過食症(神経性過食症・むちゃ食い障害)——隠れ食い・食べることが止まらない・自己嫌悪の繰り返しの正しい理解と回復への道|和光医院(名古屋市千種区・児童精神科)
子ども・思春期の過食症(神経性過食症・むちゃ食い障害)——隠れ食い・食べることが止まらない・自己嫌悪の繰り返しの正しい理解と回復への道|和光医院(名古屋市千種区・児童精神科)
「食べることが止まらない・大量に食べてしまう」「隠れて食べて、後で自己嫌悪になる」「食べることへの罪悪感がとても強い」「体型・体重のことが頭から離れない」「子どもが食べた後に部屋に閉じこもるようになった」——過食症(神経性過食症・むちゃ食い障害)は、食行動のコントロールが難しくなる摂食障害のひとつです。本人は強い罪悪感・自己嫌悪・恥を感じており、「恥ずかしくて誰にも言えない」という状態で一人で抱え込んでいることが多い疾患です。(cite index=”35-1″>認知行動療法(CBT)の効果が知られており、過食・嘔吐などの症状のみに働きかけるよりも、身体イメージなどにも焦点を当てた方が効果が高いとされています。</cite>過食症は適切な支援・治療で必ず回復できる疾患です。「意志が弱い・自分がダメだから食べてしまう」のではありません。一人で抱え込まずに、まずご相談ください。名古屋市千種区の児童精神科専門クリニック・和光医院が、過食症の正しい理解・保護者が気づくサイン・回復への治療の流れを解説します。
目次
- 過食症とは——食行動のコントロールが難しくなる状態
- 神経性過食症・むちゃ食い障害・神経性やせ症の違い
- 過食症はなぜ起きるのか——「意志の問題」ではない
- 思春期の過食症——女子に多い・男子も起きる
- 保護者が気づくサイン——「隠れ食い」「食後の異変」
- 過食症と合併しやすい問題——うつ・不安・自傷
- 発達特性(ASD・ADHD)と過食症の関係
- 過食症の治療——回復は必ずできる
- 【治療①】心理療法——CBT-E(強化型認知行動療法)
- 【治療②】家族を巻き込んだ支援——保護者の正しい関わり方
- 【治療③】栄養管理・規則正しい食事パターンの回復
- 保護者へのメッセージ——責めないで・焦らないで
- 回復の見通し——必ず良くなれる
- よくある質問(FAQ)
- 和光医院での診療について
1. 過食症とは——食行動のコントロールが難しくなる状態
過食症は、「食べることへの強いコントロールの喪失感を伴う大量摂食」が繰り返される摂食障害です。
過食症の共通する特徴:
- 普通よりはるかに多い量の食べ物を、短い時間内に食べる
- 食べている間は「食べることを止められない」という感覚がある
- 食後に強い罪悪感・恥・自己嫌悪・抑うつ感が生じる
- 体型・体重・カロリーへの過度のこだわり
- 多くの場合、他者の前では普通に食べ、一人のときに過食が起きる(隠れ食い)
2. 神経性過食症・むちゃ食い障害・神経性やせ症の違い
摂食障害にはいくつかの種類があります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 神経性やせ症(拒食症) | 食事制限による著しい低体重・体重増加への強い恐怖 |
| 神経性過食症(過食症) | 大量摂食のエピソードがあり、その後に代償行動(嘔吐・下剤等)がある |
| むちゃ食い障害(BED) | 大量摂食のエピソードがあるが、代償行動はない |
(cite index=”37-1″>むちゃ食い症(BED)は、半数はあり、代償行動はなし。</cite>
重要: 体重が「普通」「やや過体重」であっても、過食症・BEDは診断されます。「体重が正常だから大丈夫」ではありません。
3. 過食症はなぜ起きるのか——「意志の問題」ではない
過食症は意志の弱さや性格の問題ではありません。複数の要因が重なって発症します。
生物学的要因:
- 脳の報酬系(ドーパミン系)の過活性化→食べることへの衝動が強い
- セロトニン機能の異常→感情調節の困難さ・抑うつと関連
- 食事制限(ダイエット)が過食の引き金になる生理的メカニズム
心理的要因:
- 完璧主義・自己批判の強さ
- 感情を「食べることで」調節しようとするパターン
- 低い自己評価・自尊感情
環境・社会的要因:
- 「痩せていること=良いこと」という社会的プレッシャー
- ストレスの多い家庭・学校環境
- いじめ・孤立・対人関係の困難
4. 思春期の過食症——女子に多い・男子も起きる
過食症は思春期(12〜18歳)に発症することが多い疾患です。
- 女子に多いが、男子にも見られます
- 完璧主義・責任感が強い・周囲の目を気にしやすい傾向の子どもに多い
- ダイエット開始が過食の引き金になることが多い
- 家族や友人に隠していることがほとんど
(cite index=”33-1″>親子関係、学校関係、本人の性格(完璧主義や隠れた発達障害)など様々な要因が複合的に組み合わさり発症します。親の育て方が原因ではない場合でも、治療には家族の関係性が変化し、お子さんの心が成長する必要があります。</cite>
5. 保護者が気づくサイン——「隠れ食い」「食後の異変」
過食症は本人が強く隠す傾向があるため、保護者が気づきにくいことが多いです。
保護者が気づけるサイン:
- 食べ物・お菓子の隠し場所がある・大量に食べた形跡がある
- 食後に長時間トイレにこもる・水を流す音が続く
- 食後に部屋に閉じこもり、機嫌が変わる
- 体型・体重・カロリーへのこだわりが非常に強い発言が増えた
- 食事の量や内容への強い罪悪感を口にする
- 気分の波が激しい・食事に関するタイミングで落ち込みが強くなる
- お金がなくなる(食べ物を買うため)
6. 過食症と合併しやすい問題——うつ・不安・自傷
過食症は以下の問題と高率に合併します。
- うつ病・抑うつ状態: 過食後の強い罪悪感・自己嫌悪が抑うつに直結する
- 不安症: 対人不安・全般性不安が過食の引き金になることがある
- 自傷行為: 感情調節の困難さが自傷として現れることがある
- アルコール・薬物への逃避: 感情麻痺の手段として(思春期後期以降)
合併する問題がある場合は、両方を同時に評価・治療することが重要です。
7. 発達特性(ASD・ADHD)と過食症の関係
ASD・ADHDの発達特性がある子どもは、過食症を合併しやすいことが知られています。
ASDと過食症:
- 感覚過敏(特定の食感・味へのこだわり)がある一方で、感情調節の困難さから過食が生じることがある
- 社会的孤立・いじめへのストレスが引き金になりやすい
ADHDと過食症:
- 衝動制御の困難さが「食べることを止められない」感覚と重なりやすい
- 注意の向きにくさから、満腹感に気づきにくいことがある
8. 過食症の治療——回復は必ずできる
過食症は適切な治療で回復できる疾患です。「一生このままだ」ということはありません。
治療の基本的な方針:
- 「食べることを止める」より「食べることとの健康的な関係を取り戻す」ことを目標にする
- 過食の背景にある感情・思考パターン・自己評価に取り組む
- 規則正しい食事リズムを回復させる(これが過食を減らす基盤になる)
- 本人のペースを尊重する・強制しない
9. 【治療①】心理療法——CBT-E(強化型認知行動療法)
(cite index=”35-1″>神経性過食症については、認知行動療法(CBT)の効果が知られています。過食・嘔吐などの症状のみに働きかけるよりも、身体イメージなどにも焦点を当てた方が効果が高いとされています。</cite>
(cite index=”31-1″>強化型認知行動療法(CBT-E)は、神経性やせ症・神経性過食症・過食性障害(むちゃ食い症)ほか、摂食障害全体を治療ターゲットとし、その中核となる精神病理にアプローチします。</cite>
CBT-Eで取り組む主なテーマ:
- 食行動の記録・パターンの把握(食事日誌)
- 規則正しい食事リズムの確立
- 過食の引き金となる感情・状況への対処法
- 体型・体重への過度のこだわり(ボディイメージ)への取り組み
- 自己評価の改善・完璧主義の修正
10. 【治療②】家族を巻き込んだ支援——保護者の正しい関わり方
思春期の過食症の治療では、保護者(家族)の理解と関わり方が回復に大きく影響します。
保護者が大切にすること:
- 「食べてしまったこと」を責めない・叱らない
- 「あなたのことが心配だ」という気持ちを、批判なく伝える
- 食事の場を「戦場」にしない——穏やかな食卓環境を作る
- 本人が話したいときに話を聴く(聞き出さない)
- 治療者と連携しながら一緒に回復を支える
(cite index=”33-1″>治療には家族の関係性が変化することが必要です。</cite>
11. 【治療③】栄養管理・規則正しい食事パターンの回復
過食症の治療において、規則正しい食事リズムの回復は非常に重要なステップです。
なぜ規則的な食事が大切か:
- 長時間食べないでいると血糖値が低下し、過食衝動が強まる
- 「食べすぎた→明日は何も食べない→夜に過食→罪悪感→また食べない」という悪循環を断ち切る
- 「1日3食・規則正しく・適量食べる」ことが過食を減らす土台になる
12. 保護者へのメッセージ——責めないで・焦らないで
お子さんの過食症を知ったとき、保護者は強いショック・心配・焦りを感じることが多いです。
保護者自身に伝えたいこと:
- 「親の育て方が悪かったから」ではありません
- 過食症は複合的な要因で発症する疾患であり、誰の「せい」でもありません
- 回復には時間がかかることが多いですが、必ず回復できます
- 保護者自身も専門家のサポート(親へのカウンセリング・心理教育)を受けることが重要です
13. 回復の見通し——必ず良くなれる
過食症は、適切な治療と支援があれば回復できる疾患です。
- 治療を受けた神経性過食症の方の多くは、症状が大幅に改善します
- 治療には数か月〜1年以上かかることが多いですが、焦らず継続することが大切です
- 再発することもありますが、再発は「失敗」ではなく「回復の過程の一部」です
- 早期に治療を始めるほど、回復が早いということが知られています
14. よくある質問(FAQ)
Q. 子どもが過食症かもしれませんが、本人が受診を拒否しています。どうすればいいですか?
A. 多くの場合、過食症の当事者は強い恥・罪悪感から受診を拒否します。まず保護者だけで児童精神科を受診し、専門家から「どのようにお子さんに働きかけるか」のアドバイスを受けることをお勧めします。焦って強制すると治療関係が壊れることがあります。
Q. 「食べた後に嘔吐している」かもしれないと思います。身体への影響はありますか?
A. 繰り返す嘔吐は虫歯・食道炎・電解質異常(低カリウム血症)等の身体的な問題を引き起こすことがあります。身体的な評価のためにも、早めに医療機関を受診してください。ただし身体的な問題を本人に伝えるときは、「責める」トーンにならないよう注意してください。
15. 和光医院での診療について
名古屋市千種区にある和光医院は、児童精神科を専門とするクリニックです。思春期の摂食障害(神経性過食症・むちゃ食い障害)の評価・心理療法・保護者支援に対応しています。
当院での対応内容
- 摂食障害の診断・重症度評価
- 発達特性(ASD・ADHD)との合併評価
- 心理療法(CBT-Eをベースとしたアプローチ)
- 感情調節・自己評価の改善への心理的サポート
- うつ病・不安症・自傷等の合併治療
- 保護者への心理教育・正しい関わり方の指導
- 必要な場合の医療機関・専門施設への紹介
こんな方はぜひご相談ください(保護者の方も)
- 子どもの食行動に気になる変化がある
- 大量に食べてしまうことが繰り返されている
- 食後に部屋に閉じこもる・トイレに長くこもる様子がある
- 体型・体重・カロリーへのこだわりがとても強い
- 食べることへの強い罪悪感・自己嫌悪を訴えている
- 本人が受診を拒否しているが保護者だけで相談したい
「過食症は意志の問題ではありません。一人で抱え込まずに、まずご相談ください。回復は必ずできます。」
当院ホームページはこちら ご予約はホームページまたは公式LINEより受け付けております。 【公式LINE 友だち追加はこちら】 【Instagramはこちら】
子どものためのメンタルクリニック|医療法人永朋会 和光医院
診療科目: 児童精神科・精神科・心療内科
発達障害(ASD・ADHD)、不登校、起立性調節障害、不安症、パニック症、チック症、強迫症、うつ症状など、お子さまから成人の方まで幅広く診療しております。
名古屋市千種区の児童精神科専門クリニック・和光医院では、お子さまのこころの健康を専門スタッフが丁寧にサポートします。受診のご相談・ご予約はホームページまたは公式LINEより承っております。
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午前 9:00〜13:00
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【休診日】 日・祝日
患者様へのご案内
- 明細書について:当院では、療養費規則に基づき明細書の発行を無料で行っています。
- 一般名による処方について:後発医薬品が存在する場合は、商品名ではなく一般名(有効成分名)で処方することがあります。
- 医療情報の活用について:当院では、安心な医療を提供する為、オンライン資格確認や電子処方箋データ等の情報を活用して診療を行っています。