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【名古屋市千種区の児童精神科】夏休み明けに「学校に行きたくない」と言い出したら|和光医院が背景と家庭での対応を詳しく解説
【名古屋市千種区の児童精神科】夏休み明けに「学校に行きたくない」と言い出したら|和光医院が背景と家庭での対応を詳しく解説
「二学期が始まった途端、朝になるとお腹が痛いと言い出した」 「夏休み中は元気だったのに、始業式の前日から様子がおかしい」 「起こしても起きない。これは甘えなのか、それとも何かの病気なのか」 「無理に行かせるべきか、休ませるべきか判断がつかない」
九月に入ると、こうしたご相談が一気に増えます。名古屋市千種区の児童精神科・和光医院にも、毎年この時期は登校しぶりに関するお問い合わせが集中します。
夏休み明けの「行きたくない」は、決して珍しいことではありません。ただし、そのまま様子を見てよいケースと、早めに専門家が関わったほうがよいケースがあります。この記事では、背景にある要因、ご家庭でできる対応、そして受診を考える目安について整理しました。
目次
- 夏休み明けに登校しぶりが増えるのはなぜか
- 「行きたくない」の背景にある5つの要因
- 朝起きられないのは怠けではないかもしれません
- ご家庭でできる対応と、避けたい対応
- 医療機関を受診する目安
- 起立性調節障害の主な治療
- よくある心配事Q&A
- 当院での対応内容
- こんな方はぜひご相談ください
1. 夏休み明けに登校しぶりが増えるのはなぜか
長期休暇明けに登校しぶりが増えるのには、いくつかの重なった理由があります。
生活リズムのずれが戻らない
夏休み中に就寝・起床時刻が後ろにずれると、体内時計もそれに合わせて移動します。始業式の日から急に元通りにはならず、体は夜型のまま朝を迎えることになります。「起きられない」の背景に、まずこの生活リズムのずれがあることは非常に多いです。
集団生活から離れていた反動
一学期に感じていた人間関係のストレスは、夏休みの間だけ見えなくなっていただけで、解消されたわけではありません。休み明けにそれが一気に戻ってくることで、負荷が実際以上に大きく感じられます。
気圧と気温の変化
九月は台風シーズンで気圧の変動が大きく、まだ残暑も続きます。自律神経に負担がかかりやすい時期であり、頭痛やだるさ、めまいといった身体症状が出やすくなります。
二学期は行事が多い
運動会、文化祭、宿泊行事など、二学期は集団での活動が集中します。人前に出ることや、集団のペースに合わせることが苦手なお子さまにとっては、一学期よりもハードルが高い学期です。
2. 「行きたくない」の背景にある5つの要因
同じ「行きたくない」でも、背景は一人ひとり異なります。対応を考えるうえで、まずどのタイプに近いかを見立てることが出発点になります。
| 背景 | よくみられるサイン | 特徴的な訴え |
|---|---|---|
| 生活リズムの乱れ | 休日は昼まで寝ている/夜眠れない | 「眠い」「起きられない」 |
| 起立性調節障害 | 朝は動けず午後から回復する/立ちくらみ | 「頭が痛い」「気持ち悪い」「ふらつく」 |
| 対人関係の負担 | 特定の曜日・授業を嫌がる/休み時間の話をしない | 「面倒くさい」「別に何もない」 |
| 発達特性(ASD・ADHD) | 一斉指示が通りにくい/行事や変更が苦手 | 「うるさい」「わからない」 |
| 不安・抑うつ | 表情が乏しい/好きなことにも興味を示さない | 「どうでもいい」「消えたい」 |
複数が重なっているケースも少なくありません。たとえば発達特性のあるお子さまが対人関係で疲弊し、二次的に不安や抑うつを抱えるという経過は、実際によくみられます。
なお、表の一番下にあるような発言が出てきた場合は、様子を見ずに早めにご相談ください。
3. 朝起きられないのは怠けではないかもしれません
登校しぶりのご相談で特に多いのが、**起立性調節障害(OD)**です。小学校高学年から中学生にかけて発症しやすく、思春期のお子さまの約1割にみられるとされています。
自律神経の働きがうまくいかず、立ち上がったときに脳への血流が保てなくなることで、次のような症状が出ます。
- 朝、どうしても起き上がれない
- 立ちくらみ、めまい、失神しそうになる
- 午前中は調子が悪く、午後から夕方にかけて回復する
- 頭痛、腹痛、倦怠感
- 動悸、食欲不振
- 乗り物酔いをしやすい
やっかいなのは、午後になると元気になるという点です。夕方には普通に過ごせるため、周囲からは「朝だけ調子が悪いふりをしている」と誤解されてしまいます。ご本人が一番つらいのは、この誤解です。
ODは身体の病気であり、意志の力で改善するものではありません。「気合が足りない」という言葉は、症状を悪化させることはあっても、改善させることはありません。
4. ご家庭でできる対応と、避けたい対応
まず整えたいこと
起床時刻を固定する 就寝時刻より、起床時刻をそろえるほうが体内時計は安定します。休日も平日との差を2時間以内に収めるのが目安です。
朝の光を浴びる 起床後、カーテンを開けて光を目に入れます。曇りの日でも屋外の光量は室内より格段に多いため、玄関先に少し出るだけでも効果があります。
水分と塩分を意識する 起立性調節障害が疑われる場合、水分1日1.5〜2リットル、塩分をやや多めにとることが推奨されています。ただし持病がある場合は医師にご確認ください。
登校のハードルを下げておく 「1時間目から教室」だけが選択肢ではありません。保健室、相談室、午後からの登校、放課後の課題受け取りなど、段階を用意しておくと復帰しやすくなります。学校との事前相談をおすすめします。
避けたい対応
朝、布団をはがして無理に起こす ODの場合、急に上体を起こすと症状が強く出ます。かえって午前中の回復が遅れます。
理由を問い詰める 本人にも理由が言語化できていないことがほとんどです。「なぜ行けないの」という問いは、答えられない自分を責める材料になってしまいます。
きょうだいや他の子と比べる 比較は、ご本人の自己評価を下げる方向にしか働きません。
「明日は行けるよね」と確認する 善意の励ましのつもりでも、ご本人にとっては翌朝までのプレッシャーになります。
5. 医療機関を受診する目安
次のいずれかに当てはまる場合は、早めのご相談をおすすめします。
- 欠席や遅刻が2週間以上続いている
- 朝の頭痛・腹痛・吐き気が繰り返し出る
- 立ちくらみやめまいがある
- 食欲や体重が明らかに落ちている
- 眠れない、または眠りすぎる状態が続く
- 好きだったことにも関心を示さなくなった
- 「消えたい」「いなくなりたい」といった言葉が出た
特に最後の項目については、様子を見ずにご連絡ください。
「不登校になってから」ではなく、登校しぶりの段階でご相談いただくほうが、選べる対応の幅が広くなります。早い段階であれば、生活リズムの調整と学校との連携だけで改善するケースも多くあります。
6. 起立性調節障害の主な治療
ODと診断された場合、まず非薬物療法から始めるのが基本です。生活指導で改善が乏しい場合に、薬物療法を検討します。
| 治療 | 内容 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| 非薬物療法 | 水分・塩分の摂取、起立時の動作指導、日中の活動量確保 | すべての基本。薬を使う場合も並行して継続します |
| ミドドリン塩酸塩 | 末梢の血管を収縮させ、血圧の低下を防ぐ | ODで最も使われる薬。効果判定には1〜2週間程度みます |
| アメジニウムメチル硫酸塩 | 交感神経に作用し、血圧を保つ | ミドドリンで効果が不十分な場合などに検討します |
| 漢方薬 | 補中益気湯、半夏白朮天麻湯 など | 倦怠感やめまいが強いときに併用することがあります |
| 環境調整 | 学校との連携、登校時間や座席の配慮 | 治療と同じくらい重要です。当院から学校へ情報提供も可能です |
薬の選択は症状のタイプや体格、既往によって変わります。上の表は一般的な目安であり、実際の処方は診察のうえで判断いたします。
また、背景に不安症や抑うつがある場合には、そちらへの対応を優先することもあります。
7. よくある心配事Q&A
Q. 休ませると、そのまま行かなくなりませんか。
A. 疲れ切った状態で登校を続けるほうが、結果的に長期化しやすい傾向があります。休養は「後退」ではなく、回復のための時間です。ただし、休んでいる間の生活リズムが崩れると復帰が難しくなるため、起床時刻だけは維持することをおすすめしています。
Q. 本人が受診を嫌がります。
A. よくあることです。まずは保護者の方だけでご相談いただいて構いません。ご家庭での関わり方や学校との連携について、ご本人不在でも具体的な助言が可能です。
Q. 発達障害の診断がつくのが怖いです。
A. 診断はレッテルではなく、その子に合った関わり方を選ぶための情報です。診断名がつくかどうかにかかわらず、困っている部分に対する支援は始められます。
Q. 学校にはどう説明すればよいでしょうか。
A. 医師の診断書や意見書があると、学校側も配慮の根拠を持ちやすくなります。当院では、必要に応じて学校向けの書類作成や、担任・スクールカウンセラーとの連携も行っています。
Q. 何科にかかればよいのかわかりません。
A. 朝起きられない、頭痛や腹痛が中心であれば小児科でも対応可能ですが、不安や気分の落ち込み、発達特性が関係している場合は児童精神科が適しています。判断に迷う場合は、まずご相談ください。
Q. すぐに薬を出されるのではないかと心配です。
A. 初診でいきなり薬を提案することはほとんどありません。まずは状況をお聞きし、生活面と環境面から調整できることを一緒に探していきます。
8. 当院での対応内容
和光医院では、名古屋市千種区で児童精神科を専門に診療しています。夏休み明けの登校しぶりについては、次のような流れで対応しています。
丁寧な問診と見立て 生活リズム、身体症状、学校での様子、ご家庭での状況をうかがい、背景にある要因を整理します。初診では時間をかけてお話をおうかがいします。
身体面の評価 起立性調節障害が疑われる場合は、必要な検査を行い、身体的な原因の有無を確認します。
発達特性の評価 必要に応じて心理検査を実施し、お子さまの得意・不得意を客観的に把握します。
保護者の方への支援 ご本人への対応と同じくらい、保護者の方が抱えるご不安への対応を大切にしています。ご本人が来院を渋る場合の保護者相談にも応じています。
学校との連携 診断書、意見書、情報提供書の作成に対応しています。担任やスクールカウンセラーとの情報共有についてもご相談ください。
必要な場合の薬物療法 症状の程度に応じて検討します。開始前に、目的・期待できる効果・副作用について十分にご説明します。
9. こんな方はぜひご相談ください
- 二学期が始まってから、朝の体調不良が続いている
- 起こしても起きられない日が増えた
- 頭痛や腹痛で欠席・遅刻が重なっている
- 「学校に行きたくない」と言うが、理由をうまく話せない
- 立ちくらみやめまいを訴える
- 発達特性があるかもしれないと感じている
- 表情が乏しくなり、好きだったことにも興味を示さない
- どう声をかければよいかわからず、保護者の方が疲れている
- 学校とどう話を進めればよいか迷っている
医師からのひとこと
九月は、一年のうちで子どもたちの心と体に最も負荷がかかる時期のひとつです。ただ、この時期の登校しぶりは、適切に対応すれば十分に立て直せることがほとんどです。
診察室でよくお伝えするのは、「行けた・行けなかった」で評価しないでください、ということです。朝起きられた、着替えられた、玄関まで出られた。そうした小さな段階を積み重ねていくほうが、結果的に早く回復していきます。
そしてもうひとつ。お子さまと同じくらい、保護者の方も消耗されています。ご家庭だけで抱え込まず、早めに専門機関を使ってください。相談することは、決して大げさなことではありません。
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子どものためのメンタルクリニック|医療法人永朋会 和光医院
診療科目: 児童精神科・精神科・心療内科
発達障害(ASD・ADHD)、不登校、起立性調節障害、不安症、パニック症、チック症、強迫症、うつ症状など、お子さまから成人の方まで幅広く診療しております。
名古屋市千種区の児童精神科専門クリニック・和光医院では、お子さまのこころの健康を専門スタッフが丁寧にサポートします。受診のご相談・ご予約はホームページまたは公式LINEより承っております。
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- 明細書について:当院では、療養費規則に基づき明細書の発行を無料で行っています。
- 一般名による処方について:後発医薬品が存在する場合は、商品名ではなく一般名(有効成分名)で処方することがあります。
- 医療情報の活用について:当院では、安心な医療を提供する為、オンライン資格確認や電子処方箋データ等の情報を活用して診療を行っています。