名古屋市千種区 児童精神科のカウンセリング・精神科・心療内科 名古屋市千種区 児童精神科のカウンセリング・精神科・心療内科 和光医院

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2026.10.01|

授業中に鉛筆・消しゴム・服の袖を噛んでしまう子どもへ|「やめなさい」だけで終わらせない見方と相談の目安【名古屋市千種区・茶屋ヶ坂】


授業中に鉛筆を噛んでしまう子どもの学校生活と、保護者が対応を考えるイメージ

2学期が進み、授業や行事で集中する時間が長くなる時期です。お子さんが授業中に鉛筆・消しゴム・定規を噛む、服の袖や襟を口に入れる、爪以外の物も噛んでしまうと、保護者の方は「癖なのでは」「学校で注意されていないだろうか」と心配になるかもしれません。

こうした行動は、単に行儀やしつけの問題とは限りません。退屈、緊張、疲れ、口の中の感覚を求めること、考えをまとめる難しさなど、さまざまな背景があり得ます。一方で、誤飲・窒息、けが、歯や口の中への影響につながる行動には注意が必要です。

この記事では、授業中に物を噛む行動を責めずに把握するための視点と、学校・家庭での対応、相談の目安をお伝えします。

「噛む」は何を伝えているのか

物を噛む行動には、本人なりの理由があることがあります。原因を一つに決めつけず、「いつ・どこで・何を噛むか」を見ていくことが大切です。

緊張や不安を落ち着かせようとしている

発表前、テスト中、先生に当てられそうなとき、友だちとの関わりに気をつかう場面などで噛むことがあります。噛む感覚によって、一時的に気持ちを落ち着けようとしている場合があります。本人が不安を言葉にできるとは限らず、「別に」と答えることも少なくありません。

集中や切り替えを助けようとしている

板書、聞き取り、待ち時間の長い活動などで、頭の中を整理するために無意識に噛む子どももいます。特に、注意を保つこと、作業を始めること、複数の指示を順番に行うことに負担がある場合、口を動かす行動が目立つことがあります。

口まわりの感覚を求めている

硬さや噛みごたえ、布の感触などを好み、口から入る感覚を求めることがあります。感覚の好みには個人差があります。発達特性が背景にあることもありますが、物を噛むことだけでADHDやASDなどを判断することはできません。生活全体での困りごとや経過を丁寧に確認する必要があります。

まず確認したいこと

  • どの時間・教科・場所で起こるか
  • 鉛筆、消しゴム、袖など、何を噛むか
  • 空腹、眠気、疲労、緊張が強いときに増えるか
  • 噛んだ物を飲み込んでしまうことがあるか
  • 歯の痛み、口内炎、鼻づまり、睡眠不足など身体面の変化はないか
  • 家庭でも同様の行動があるか、学校だけで起こるか

歯の痛みやかみ合わせ、口の中の不調が関係することもあるため、必要に応じて歯科・小児科などでの確認も大切です。消しゴムなどをちぎって飲み込む、尖った物を口に入れるといった場合は、安全面を優先して早めに医療機関へ相談してください。

家庭と学校でできる対応

「やめなさい」だけで終わらせない

人前で強く注意されると、恥ずかしさや緊張が増して行動が強まることがあります。まずは「授業中、口が気になることがある?」「疲れる時間はある?」など、責めない聞き方で本人の感覚を確かめましょう。理由が言葉にならないときは、保護者や学校側の観察が手がかりになります。

代わりの方法を一緒に考える

学校には、行動を罰するのではなく、困る場面を減らす工夫を相談できます。例えば、短い区切りで課題に取り組む、板書量を調整する、疲れたときに水分を取る・深呼吸をする・短時間席を離れるなど、本人に合う方法を検討します。口に入れて安全とはいえない物を使う代替策は避け、学校のルールや安全面を確認しながら進めることが重要です。

生活リズムも見直す

睡眠不足や朝の慌ただしさ、学校での緊張が重なると、無意識の行動が増えることがあります。就寝・起床時刻、朝食、帰宅後の休息、宿題の量やタイミングを整えることも、負担の把握につながります。

児童精神科に相談する目安

物を噛む行動だけで急いで診断が必要になるわけではありません。ただし、次のような場合は、背景にある困りごとを整理するために相談をご検討ください。

  • 学校で注意やトラブルが続き、本人もつらそうである
  • 集中の続きにくさ、忘れ物、授業の聞き取りにくさなどが重なっている
  • 強い不安、登校しぶり、腹痛・頭痛、睡眠の乱れがみられる
  • 噛んだ物を飲み込む、出血するほど噛むなど安全上の心配がある
  • 家庭での対応や学校との相談だけでは困りごとが続く

児童精神科では、行動そのものを止めることだけを目標にするのではなく、学校生活、睡眠、気持ちの状態、発達の特性、身体面などを総合的にうかがい、必要な支援を一緒に考えます。

よくある質問

Q. 鉛筆を噛むのはADHDやASDのサインですか?

A. 物を噛む行動だけでADHDやASDと判断することはできません。不安、疲労、習慣、感覚の好み、口の中の不調なども関係します。ほかの困りごと、起こる場面、成長の経過を含めて考えることが必要です。

Q. 学校の先生にはどのように伝えればよいですか?

A. 「やめさせてほしい」だけでなく、起こりやすい時間や、注意されると困ること、本人が落ち着きやすい対応があれば共有すると相談しやすくなります。安全面に配慮しながら、本人が学習に参加しやすい工夫を話し合いましょう。

Q. 受診時に準備しておくとよいことはありますか?

A. いつから始まったか、頻度、噛む物、学校と家庭での違い、睡眠や体調、先生からの情報をメモしておくと状況を共有しやすくなります。診断を急ぐためではなく、困りごとを正確に把握するための準備です。

名古屋市千種区・茶屋ヶ坂で学校生活の困りごとをご相談の方へ

「注意しても繰り返す」「本人が困っているのか分からない」ときは、行動の奥にある負担を整理することが第一歩です。和光医院では、児童精神科・精神科・心療内科として、お子さんとご家族の状況をうかがいながら相談に対応しています。

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