2026.09.19ブログ
厚木市で朝起きられない・立ちくらみで学校生活がつらい方へ|起立性調節障害とこころの相談


夏休み明けから秋にかけては、生活リズムや学校環境の変化によって、朝の不調が目立ちやすくなる時期です。「何度起こしても起きられない」「起きると気持ち悪い、立ちくらみがする」「午後になると少し動けるのに、朝は登校できない」といった状態が続くと、本人もご家族も困惑されることがあります。
このような症状の背景には、起立性調節障害を含む身体の状態、睡眠リズムの乱れ、不安や抑うつ、学校での負担、発達特性に伴う疲れやすさなど、複数の要因が関わることがあります。怠けや気合いの問題として決めつけず、体調とこころの両面から状況を整理することが大切です。
起立性調節障害とは
起立性調節障害は、立ち上がったときなどに自律神経による血圧や脈拍の調節がうまくいかず、体調不良が起こる状態です。思春期にみられることがあり、午前中に症状が強く、午後から夕方に比較的動きやすくなることがあります。
みられることのある症状
- 朝、なかなか起きられない、起き上がるとつらい
- 立ちくらみ、めまい、動悸、失神しそうな感じ
- 頭痛、腹痛、吐き気、強いだるさ
- 食欲が出にくい、特に朝食をとりにくい
- 集中しにくい、疲れやすい
- 夜に目が冴えて寝つきにくく、朝の起床がさらに難しくなる
ただし、これらの症状だけで起立性調節障害と判断することはできません。貧血、感染症、甲状腺などの内分泌の病気、睡眠の病気、服薬の影響なども確認が必要です。まず小児科・内科で身体面の評価が必要となる場合があります。
学校に行けない状態を「怠け」と決めつけないために
朝の不調が続くと、欠席や遅刻が増え、授業への遅れや周囲の視線への不安が重なることがあります。「行かなければ」と思っていても身体が動かず、自己否定が強くなることも少なくありません。
一方で、学校での対人関係、学習面の負担、感覚過敏、注意の特性、いじめや強い緊張などが、睡眠や自律神経の乱れを通じて朝の不調に関与することもあります。起立性調節障害、不安症、抑うつ状態、発達特性は、どれか一つだけが原因とは限らず、重なっている場合もあります。
本人を責めるよりも、「朝はどんな症状があるか」「午後や休日はどうか」「学校のどの場面が特につらいか」「睡眠・食事・スマートフォンの使用状況はどうか」を一緒に確認していくことが、状況の理解につながります。
受診を考えたい目安
次のような場合は、早めに医療機関への相談をご検討ください。
- 立ちくらみ、失神、動悸、頭痛、腹痛などが繰り返される
- 朝の不調のために遅刻・欠席が続いている
- 眠れない、食べられない、気分の落ち込みや強い不安が続く
- 「自分はだめだ」と強く責める、自傷や死にたい気持ちを口にする
- 学校や家庭での困りごとが大きくなっている
意識を失った、胸痛や強い息苦しさがある、けいれんがある、急激に様子が変わった場合などは、通常の外来受診を待たず、救急医療機関への相談を優先してください。
心療内科・精神科・児童精神科で整理できること
きもとメンタルクリニックでは、朝の不調そのものをこころの病気と決めつけるのではなく、身体科での評価状況も確認しながら、不安、抑うつ、睡眠、学校生活、家庭での過ごし方、発達特性などを丁寧にうかがいます。
必要に応じて、生活リズムを整える工夫、学校との情報共有の考え方、心理的な負担への対応、薬物療法を含む治療の選択肢を検討します。治療内容や通院の頻度は、年齢、症状、生活状況により異なります。診察の中で一緒に優先順位を考えていきます。
ご家族・学校の方へ
朝に起きられない状態が続くと、声かけが強くなりやすいものです。しかし、本人が症状や不安をうまく説明できず、責められたと感じてさらに追い詰められることもあります。まずは「朝が特につらいのだね」「どうすれば少し楽になりそうか、一緒に考えよう」と、症状を否定せずに聞く姿勢が役立ちます。
登校の可否だけを毎日の目標にせず、起床時刻、食事、水分、保健室利用、短時間登校など、現実的で小さな目標を学校と共有することもあります。無理のない対応は、甘やかしではなく、回復に向けた環境調整の一つです。
よくある質問
Q. 午後は元気そうなら、仮病ではないでしょうか?
A. 午前中に症状が強く午後に軽くなることは、起立性調節障害や睡眠リズムの乱れなどでみられることがあります。見た目だけで判断せず、症状の時間帯や経過を確認し、必要な診察につなげることが大切です。
Q. 起立性調節障害と不安・うつは関係しますか?
A. 身体症状が続くことによる不安や落ち込み、欠席への焦りなどが重なることがあります。反対に、心理的ストレスや睡眠の乱れが体調に影響することもあります。どちらか一方と決めつけず、全体をみながら支援を考えます。
Q. 受診時に用意しておくとよいものはありますか?
A. 症状が出る時間帯、睡眠時刻、食事、欠席・遅刻の状況、学校で困る場面などをメモしておくと役立ちます。他院で検査や治療を受けている場合は、検査結果やお薬の情報もお持ちください。
厚木市で朝の不調や学校生活のお困りごとを相談したい方へ
朝起きられない状態や立ちくらみ、学校へ向かうことへの強い不安が続くときは、一人で抱え込まずご相談ください。身体の病気を見逃さない視点を大切にしながら、こころと生活の両面を整理します。
初診のご予約は電話 046-280-6257 へお願いいたします。再診は電話または公式予約システムをご利用ください。



