2026.09.29ブログ
厚木市で受験前の不安・焦りで眠れないお子さまへ|児童精神科に相談する目安


受験や進路選択が近づく時期には、「勉強しなければならないのに手につかない」「結果を考えると眠れない」「ちょっとしたことで涙が出る」といった不調が現れることがあります。緊張や心配そのものは大切な出来事に向き合う際の自然な反応ですが、つらさが続いて日常生活や学習に影響している場合は、一人で抱え込まずに相談することが大切です。
受験期に起こりやすいこころと体の変化
受験期は、学習量や生活リズムの変化に加え、成績、進路、周囲からの期待など、複数の負担が重なりやすい時期です。不安が強いと、考えようとしていなくても結果や失敗の場面を繰り返し想像してしまうことがあります。
- 机に向かっても集中できず、勉強の遅れに焦る
- 寝つけない、夜中に目が覚める、朝に起きられない
- 登校前や模試の前に腹痛、吐き気、頭痛、動悸が出る
- イライラしやすい、家族との会話が減る、涙もろくなる
- 「失敗したら終わりだ」と極端に考えてしまう
- 以前好きだったことにも気が向かず、疲れが抜けない
これらの症状だけで特定の病気が決まるわけではありません。睡眠不足、体調の変化、対人関係の悩み、もともとの不安の強さ、発達特性による学習や予定管理の負担などが関係することもあります。
「気合いが足りない」と決めつけないことが大切です
受験前の不調は、本人も「頑張りたいのにできない」と自分を責めやすいものです。周囲も心配するあまり、「今だけ頑張ればいい」「考えすぎないで」と励ましたくなるかもしれません。しかし、強い不安や睡眠の乱れがある状態では、努力しようとするほど心身の余裕が小さくなることがあります。
まずは、つらさを評価せずに聞くこと、食事・睡眠・休息の状況を一緒に確認することが基本になります。勉強時間だけを増やすのではなく、取り組む量を小さく区切る、休む時間を予定に入れる、学校や塾と必要な調整を相談することも選択肢です。
児童精神科・心療内科への相談を考える目安
不安があっても日々の生活を保てている場合は、休息や生活リズムの見直し、身近な大人への相談で落ち着くこともあります。一方で、次のような状態が2週間以上続く、または急に強くなった場合には、早めの相談をご検討ください。
- 不眠や食欲の変化が続き、日中の活動に支障が出ている
- 不安や身体症状のため、登校、模試、塾などへの参加が難しい
- 気分の落ち込み、自責感、意欲低下が目立つ
- 強い動悸や息苦しさ、震えなどを繰り返し、外出や試験を避けている
- 「消えたい」「いなくなりたい」など、自分を傷つけることにつながる発言がある
自分を傷つけたい気持ちが切迫している、具体的な行動に移しそう、意識がもうろうとしているなど緊急性があるときは、予約を待たずに救急要請や地域の救急医療機関への相談をご検討ください。
診察で一緒に確認すること
診察では、症状の経過だけでなく、睡眠、食事、学校生活、家庭での様子、学習上の困りごと、進路への考えなどを、年齢や状況に合わせて丁寧に伺います。必要に応じて身体的な要因も考慮し、他科での確認をおすすめすることがあります。
対応は一律ではありません。休養や生活リズムの調整、気持ちを整理するための面談、学校・家庭での環境調整、症状に応じた治療などを検討します。受験を続けるか休むかを急いで決めることではなく、本人の心身の状態を見ながら、無理の少ない道筋を一緒に考えることが重要です。
よくある質問
受験の不安だけで児童精神科に相談してもよいですか?
はい。不安の程度や生活への影響を整理したい、眠れなさや身体症状が続くといった場合にもご相談いただけます。診断を急ぐのではなく、現在の困りごとと必要な支援を考えます。
本人が受診を嫌がる場合、保護者だけで相談できますか?
受診方法や診察の進め方は年齢・状況により異なります。まずはお電話でご相談ください。本人の意思や負担に配慮しながら、適切な受診の形を検討します。
発達特性があると、受験期の不安は強くなりますか?
予定管理、優先順位づけ、環境の変化、感覚的な負担などが重なると、ストレスが高まることがあります。ただし、困りごとの現れ方には個人差があり、発達特性だけで説明できるとは限りません。
受験期の不調を「一時的なこと」と我慢し続ける必要はありません。早めに状況を整理することが、本人らしい生活と進路を考える助けになる場合があります。初診は電話 046-280-6257。再診は電話または公式予約システム。



