2026.10.12ブログ

厚木市でSNSトラブルの後から学校に行きづらいお子さまへ|児童精神科に相談する目安

スマートフォンを見ながら不安そうに座る思春期の子どもと、そばで寄り添う保護者のイメージ

クラスメートとのメッセージのやり取り、グループチャットでの悪口、投稿への反応などをきっかけに、「学校で顔を合わせるのが怖い」「通知音が鳴るだけで苦しい」「朝になると腹痛や吐き気がする」と感じるお子さまもいます。SNS上の出来事は画面の中だけで終わらず、教室、休み時間、部活動などの学校生活につながるため、不安が長引くことがあります。

思春期は友人関係や周囲からの評価が特に気になりやすい時期です。保護者の方が「スマートフォンを見なければよい」と考えても、お子さまにとっては友人関係から完全に離れることが難しい場合があります。まずは、つらさを本人の弱さや性格だけの問題と決めつけず、現在の負担を丁寧に把握することが大切です。

SNSトラブルの後にみられやすいこころと身体の変化

強い緊張や対人関係のストレスが続くと、気持ちだけでなく身体にも変化が現れることがあります。以下は相談を考えるきっかけの一例です。

  • 学校や部活動の話題になると黙り込む、涙ぐむ、怒りっぽくなる
  • 登校前に腹痛、頭痛、吐き気、動悸などを繰り返す
  • 通知や投稿を何度も確認してしまい、眠る時間が遅くなる
  • 友人と会うこと、人前に出ること、教室に入ることを強く避ける
  • 食欲低下、意欲低下、成績や生活リズムの変化が続く
  • 「自分が悪い」「消えたい」など、自分を強く責める言葉が増える

これらの状態があっても、直ちに特定の病名が決まるわけではありません。不安、抑うつ状態、環境への適応の難しさ、もともとの発達特性や睡眠の乱れなど、複数の要因を含めて考える必要があります。

家庭で急いで結論を出さずにできること

内容の確認より先に、本人の安全と気持ちを確かめる

投稿やメッセージの詳細をすぐに聞き出そうとすると、お子さまが責められたと受け取ることがあります。「何があったか全部話さなくてもよいけれど、今どれくらいつらいかは知りたい」「一人で抱えなくてよい」と伝え、話す量やタイミングを本人が選べるようにします。

記録を残し、やり取りを広げない

嫌がらせ、なりすまし、個人情報の拡散などがある場合は、削除前に画面保存や日時の記録を行うことが役立つ場合があります。一方で、感情が高ぶったまま反論を書き込んだり、保護者同士で直接やり取りを始めたりすると、状況が複雑になることもあります。学校への相談では、起きたこと、日時、学校生活への影響を整理して伝えるとよいでしょう。

スマートフォンだけを原因と決めない

利用時間の調整は睡眠や気分を整えるうえで役立つことがありますが、急な取り上げだけでは孤立感や親子間の対立が強まることもあります。本人の安全を優先しながら、夜間の通知設定、休息の時間、相談できる大人を一緒に考えることが現実的です。

児童精神科で相談できること

児童精神科では、SNS上の出来事そのものだけでなく、学校での居場所、友人関係、睡眠、食事、家庭での様子、これまでの困りごとをうかがい、心身の状態を整理します。必要に応じて、学校との情報共有や配慮について考える際の論点を整理することもあります。

受診時には、いつ頃から変化があったか、学校を休んだ日や身体症状、睡眠の変化、保護者の方が心配している言動を簡単にメモしておくと、相談の助けになります。本人が話したくない部分がある場合も、無理にすべてを話す必要はありません。

早めの対応が必要なサイン

自傷をほのめかす、具体的に死にたいと話す、著しく食べられない・眠れない、暴力や脅迫、性的な画像の拡散、つきまといなどがある場合は、通常の受診予約を待たず、保護者だけで抱え込まないでください。差し迫った危険があるときは119番など緊急の支援につなげ、学校、警察、各種相談窓口への相談も検討してください。

よくある質問

Q. 子どもがSNSの内容を見せたがりません。受診相談はできますか?

A. できます。内容をすべて確認できなくても、気分や睡眠、登校への影響、家庭での変化から状態を整理できます。無理に開示を求めず、本人が安心して話せるペースを大切にします。

Q. 学校を休ませるべきか迷っています。

A. 一律の答えはありません。安全面、心身の消耗、学校での状況、休んだ場合の過ごし方を踏まえて検討します。欠席の可否だけでなく、登校時間や場所への配慮なども含めて学校と相談することがあります。

Q. SNSトラブルがあれば発達障害と関係しますか?

A. SNSトラブルだけで発達障害を判断することはできません。ただし、言葉を文字どおりに受け取りやすい、やり取りの意図を読み取りにくい、刺激で疲れやすいなどの特性が負担に関係することはあります。必要に応じて、これまでの発達や生活上の困りごとも含めて確認します。

学校生活への影響が続くときや、ご家庭だけで対応を考えることが難しいときは、早めにご相談ください。初診は電話 046-280-6257。再診は電話または公式予約システム。

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