2026.10.27ブログ
厚木市で子どもが児童精神科の受診を嫌がるとき|保護者ができる準備と相談の目安

「病院には行きたくない」「自分は困っていない」と、お子さまが児童精神科の受診に抵抗を示すことは珍しくありません。学校生活、友人関係、家庭での困りごとを抱えていても、知らない場所で自分のことを話すことには不安が伴います。特に10月は、学校行事や前期から後期への切り替わりなどで疲れが重なりやすく、受診の話題そのものが負担になることもあります。
受診を嫌がることだけで、病気の有無や困りごとの重さを判断することはできません。一方で、保護者の方だけでも状況を整理し、相談のタイミングを考えることには意味があります。きもとメンタルクリニックでは、心療内科・精神科・児童精神科として、お子さま本人とご家族が抱える困りごとを丁寧にうかがいます。
子どもが受診を嫌がる背景
お子さまが受診をためらう理由は一つとは限りません。「自分だけ変だと思われたくない」「何を聞かれるのか分からない」「親に怒られて連れて行かれる気がする」といった心配が隠れている場合があります。学校を休みがちなこと、朝の支度が進まないこと、家での強いイライラなどを指摘され、責められたように感じることもあります。
また、本人なりに頑張って学校へ行っていたり、つらさを言葉にすることが苦手だったりする場合もあります。受診への抵抗を「わがまま」と決めつけず、何が心配なのかを急がず尋ねる姿勢が大切です。
受診の話をするときに意識したいこと
目的を「直すこと」だけにしない
「困っていることを一緒に整理する場所」「話したくないことを無理に話す場所ではない」と、できるだけ具体的に伝えるとよいでしょう。診断名を決めるためだけでなく、日常で起きていることを整理し、本人や家族に合う対応を考えるために相談することがあります。
説得や約束を急がない
「絶対に行きなさい」と繰り返すほど、対立が強まることがあります。すぐに同意が得られなくても、「心配している」「困ったら相談できる場所がある」と伝え、いったん時間を置くことも選択肢です。受診について話した日時や本人の反応をメモしておくと、後で状況を整理する助けになります。
事実と困りごとを短く共有する
「最近、朝に動けない日が増えた」「宿題の場面で親子ともに疲れている」など、評価ではなく観察できた出来事を伝える方法があります。「怠けている」「性格の問題」といった決めつけは、お子さまが話しにくくなることがあります。
初診前に保護者の方が整理できること
初診では、すべてを一度に説明しようとしなくて大丈夫です。受診を検討したきっかけ、困りごとが始まった時期、家庭・学校・習い事など場面による違い、睡眠や食事の変化、これまでに試した対応を、分かる範囲で整理しておくと相談しやすくなります。
学校からの連絡、通知表、支援に関する資料などがある場合も、必要と思う範囲で持参を検討できます。ただし、お子さまに無断で私物を確認したり、受診のために事実と異なる説明をしたりすることは、信頼関係に影響する可能性があります。どのように伝えるか迷うときは、まず保護者の方から相談してください。
早めに相談を考えたいサイン
家庭や学校での困りごとが続き、本人の生活や家族関係に負担が出ているときは、受診に同意するかどうかを待つだけでなく、相談先を検討する目安になります。例えば、欠席や遅刻が増えている、以前できていた活動を避けるようになった、眠りや食事の変化が続く、強い不安や怒りのために日常生活が回りにくい、といった変化です。
自分を傷つけたいという発言・行動、他者を傷つけるおそれ、現実との区別がつきにくい言動など、緊急性が心配される場合は、予約を待たずに救急要請や地域の救急相談窓口などの利用を検討してください。
FAQ
本人が話したがらない場合でも相談できますか?
相談時の状況や年齢によって進め方は異なります。まずは保護者の方が、本人の様子と受診への抵抗について相談し、今後の進め方を整理することが考えられます。
「発達障害かもしれない」と本人に伝えるべきですか?
受診前に結論を急いで伝える必要はありません。日常で何に困っているか、どんな場面が負担かを中心に話し、必要に応じて診察で一緒に検討します。
受診を嫌がっていても、学校には伝えた方がよいですか?
本人の気持ちや状況を踏まえながら判断します。学校との連携が必要になる場合もありますが、伝える内容や時期は一律ではありません。まずは家庭での困りごとを整理して相談しましょう。
一人で抱え込まず、相談の準備から
お子さまが受診を迷うとき、保護者の方も「無理に連れて行ってよいのか」「もっと待つべきか」と悩まれるものです。受診をゴールにするのではなく、今起きている困りごとを整理し、本人が安心して話せる入口を探すことが大切です。
初診は電話 046-280-6257。再診は電話または公式予約システム。



