2026.11.02ブログ
厚木市で放課後等デイサービスの利用を迷う保護者の方へ|進級前に児童精神科で整理できること

「放課後等デイサービスを勧められたが、利用した方がよいのか迷う」「子どもに合う場所なのか分からない」「進級後の学校生活が心配」と感じている保護者の方もいるのではないでしょうか。
放課後等デイサービスの利用を考える背景は、お子さまによって異なります。集団活動の後に疲れ切ってしまう、友だちとの行き違いが増えている、宿題や生活の切り替えに時間がかかる、気持ちが高ぶると落ち着くまでに時間が必要など、学校生活と家庭生活の両方に困りごとが現れることがあります。
一方で、困りごとがあるからといって、すぐに特定のサービス利用が必要と決まるわけではありません。お子さまの状態、学校での様子、家庭で大切にしたいことを整理し、必要に応じて児童精神科へ相談することが選択肢の一つになります。新年度の環境を考え始めるこの時期は、急いで結論を出すのではなく、準備を始める機会にもなります。
放課後の困りごとを「性格」だけで片づけない
学校では頑張って過ごしていても、帰宅すると不機嫌になる、泣く、何もしたがらないということがあります。また、遊びの約束や習い事の前後に強い不安が出る、予定変更で混乱する、忘れ物や宿題をめぐって親子のやり取りが毎日つらい、という相談もあります。
こうした様子には、疲れのたまりやすさ、不安の強さ、注意の向け方や切り替えの難しさ、感覚の偏り、対人場面での負担など、さまざまな要因が関わることがあります。発達特性が関係する場合もありますが、診断名だけでお子さまの支援を決めるものではありません。睡眠不足、学校でのストレス、気分の落ち込みなどが重なっていることもあります。
「本人の努力不足」「育て方の問題」と決めつけず、どの場面で、いつから、何に困っているのかを具体的に見ていくことが大切です。
利用を検討するときに整理したい4つの視点
1.困りごとはどの場面で起きているか
学校、放課後、家庭、習い事などで様子が違うことがあります。「授業中は静かだが、帰宅後に爆発する」「家では困らないが、集団では話せない」といった違いも、相談時の重要な情報です。
2.お子さま自身は何をつらいと感じているか
保護者からは問題に見える行動にも、お子さまなりの理由があることがあります。言葉で説明しにくい年齢や状態の場合もあるため、表情、睡眠、食欲、登校前後の変化なども手がかりになります。
3.学校や家庭で既に行っている工夫はあるか
座席、課題の量、予定の伝え方、休息の取り方、家庭での声かけなど、すでに試した工夫とその結果を振り返ると、必要な支援を考えやすくなります。学校と共有できる範囲や方法についても、状況に応じて検討します。
4.放課後の時間に何を求めるのか
安心して過ごせる居場所が必要なのか、生活面の練習を考えたいのか、対人面での困りごとを整理したいのかによって、検討したい内容は変わります。サービスの利用そのものを目的にするのではなく、お子さまの負担を減らし、生活を整えるために何が必要かを考えることが重要です。
児童精神科で相談できること
児童精神科では、現在の困りごとだけでなく、成長の経過、家庭や学校での生活、気分や不安、睡眠、体調の変化などをうかがいながら、状態を整理します。必要に応じて発達特性やこころの不調との関連を検討しますが、初回の相談ですべてを結論づけるとは限りません。
また、学校生活でどのような配慮が考えられるか、保護者が家庭で観察しておくとよい点は何かを一緒に整理することもあります。放課後等デイサービスに関する利用の可否、手続き、事業所の内容や空き状況については、自治体や相談支援事業所などへの確認が必要です。医療機関でできることと、福祉・教育の窓口で確認することを分けて考えると、次の行動が見えやすくなります。
受診前にメモしておくとよいこと
- 困りごとが目立つ場面と頻度
- 学校へ行く前、帰宅後、休日の様子の違い
- 睡眠、食欲、体調、気分の変化
- 学校や家庭で試した対応と、そのときの反応
- 担任や支援者から伝えられた内容
- お子さま本人が言葉にしている不安や希望
きれいにまとめる必要はありません。思い出せる範囲でメモしておくと、相談したいことを伝えやすくなります。
早めの相談を考えたいサイン
登校しぶりが続く、眠れない・食べられないなど生活リズムが大きく乱れている、強い不安や気分の落ち込みが続く、自分を傷つける行動や「消えたい」といった発言がある場合は、サービス利用の検討とは別に、早めに医療機関等へ相談してください。緊急性が高いと感じる場合は、地域の救急窓口や救急要請も検討してください。
よくある質問
放課後等デイサービスを利用するには、児童精神科の診断が必要ですか?
利用に必要な要件や手続きは自治体によって確認が必要です。診断の有無だけで判断されるものではありません。厚木市の担当窓口や相談支援事業所に、最新の手続きを確認してください。
診断がついていなくても児童精神科に相談できますか?
はい。診断名がなくても、学校生活、家庭での過ごし方、不安や気分、発達に関する心配などを相談することができます。
本人がサービス利用を嫌がるときはどうすればよいですか?
無理に結論を急がず、何が不安なのかを確認することが大切です。場所、人、活動内容、学校後にさらに予定が入ることへの疲れなど、理由はさまざまです。まず現在の負担を整理し、本人の気持ちも含めて検討しましょう。
進級前に、お子さまに合う支え方を整理するために
放課後等デイサービスの利用を迷うことは、お子さまのこれからを大切に考えているからこその悩みです。一つの選択肢だけに絞らず、学校、家庭、医療、福祉でどのような支え方が考えられるかを整理していきましょう。
初診は電話 046-280-6257。再診は電話または公式予約システム。



