2024.08.07ブログ
今回は、内服は使いこなす必要がある、について解説します。
今回は、内服は使いこなす必要がある、について解説します。
精神科では内服薬が使われることが結構ありますが、出されたものを飲んでいるだけでよくなることはもちろんありますが、使いこなす必要があります。
ただなんとなく飲んでいると、やめるタイミングもよく分からなくなりますし、何のために使うのかをしっかり理解して使うことが重要です。
例えば不安が強い状態が続いているからスタートした抗不安薬があったとして、緊張、不安が改善したのに使っていると、おそらくは倦怠感、疲れやすさ、集中力低下、がでてきてしまい、副作用の方が目立つようになるはずです。
それを症状だと思っていたら、さらに薬が増えたりする可能性すらあります。
迷ったら、いったんやめてみる、というのは病気の種類、状態が問題なければ、トライするべきだと思います。
やめてみないと、薬が効いているのかどうかも分からなくなるのが、精神症状のこまったところです。
目にみえないので、自分でしか分からないからです。
逆に、すごく調子が悪いのに、そして現状では他の手段もないのに、内服をうまく使いこなせない、というのももったいないと思います。
もちろん治療は内服だけではありません。
精神科ですから心理療法はもちろんありますし、内服以外では、TMS治療や、再生医療を利用したエクソソーム治療も、当法人では行っています。
しかし治療に少し時間がかかるかもしれません。
例えばカウンセリングに来る元気や話す気力もない、という状態では成り立ちません。
カウンセリングを継続できるくらいまで元気になるのに、内服を一時的に利用する、というのも選択肢の一つだと思います。
内服は精神科に限らず、どの科でも、症状が改善しているのに、だらだらと継続するということがもっとも意味がありません。
内服自体の副作用もあるわけで、メリットよりデメリットの方が多くなることはあります。
どの治療も使いこなすことが必要です。
使いこなすことができれば、リスクよりもメリットの方が上回ってくるはずです。