2026.10.02ブログ
厚木市でいじめの後から学校へ行くのが怖いお子さまへ|児童精神科に相談する目安


いじめを受けた、または周囲との関係で強く傷ついた後から、「学校のことを考えると苦しくなる」「朝になると腹痛や頭痛が出る」「教室や登校班が怖い」と感じるお子さまは少なくありません。10月は行事や学習、集団活動が続きやすく、夏休み明けから抱えていたつらさが表面化することもあります。
学校へ行けない・行きづらい状態は、本人の怠けや気持ちの弱さで片付けられるものではありません。不安、緊張、眠りの乱れ、気分の落ち込みなどが重なっている場合もあります。児童精神科では、診断名を急ぐのではなく、お子さまに何が起きているのか、学校生活のどの場面が特につらいのかを整理し、必要な支援を考えます。
いじめの後に現れやすい心身のサイン
つらい出来事の受け止め方や現れ方には個人差があります。出来事を詳しく話せるお子さまもいれば、うまく言葉にできず、体調や行動の変化として表れるお子さまもいます。
登校前・学校にいる間に強くなる不調
- 朝になると腹痛、頭痛、吐き気、動悸などが出る
- 校門、教室、特定の場所や人を思い出すと怖くなる
- 遅刻、保健室登校、早退が増えた
- 授業中に集中できず、ぼんやりする、涙が出る
家庭で気づきやすい変化
- 寝つけない、悪夢を見る、夜中に何度も目が覚める
- 以前好きだったことに関心を示さない
- 些細なことで怒る、家族から離れられない
- 「自分が悪い」「消えたい」など、自分を強く責める発言がある
これらは必ずしも特定の病気を意味するものではありません。一方で、生活への影響が続くときは、早めに状況を共有することが大切です。
「理由を聞き出す」より、安心して話せる環境を
保護者の方にとっては、何があったのかを早く知り、解決したいと感じるのは自然なことです。ただ、お子さまが怖さや恥ずかしさ、仕返しへの不安から話せないこともあります。「どうして行けないの」と問い詰めるよりも、「話したくなったら聞くよ」「今日は休んで体を整えることも考えよう」と、逃げ場があることを伝えてください。
お子さまが話した内容は、事実関係を急いで判断せず、日時、場所、関わった人、体調の変化などを可能な範囲でメモしておくと、学校や医療機関に相談する際の助けになります。スマートフォンやSNS上での出来事が関係する場合は、無理に拡散せず、必要に応じて記録を保存します。
学校との連携で考えられること
学校への相談では、担任だけで抱え込まず、学年主任、養護教諭、スクールカウンセラー、管理職など、校内の相談先を確認することが重要です。お子さまの負担に応じて、登校時間の調整、別室での過ごし方、教室内の座席、安心できる大人との定期的な面談などを検討できる場合があります。
ただし、配慮の内容はお子さまの状態や学校の体制によって異なります。まずは安全を確保し、無理に元の環境へ戻すことだけを目標にしないことが大切です。医療機関では、心身の状態を確認しながら、家庭・学校で共有したい点を一緒に整理します。
児童精神科への相談を考える目安
数日休めば落ち着くこともありますが、不調が続く、日常生活が大きく変わった、本人や家族だけで対応を続けることに限界を感じる場合は相談をご検討ください。特に、眠れない・食べられない状態が続く、自分を傷つけたい気持ちを話す、強い混乱や興奮がある場合は、早めの医療相談が必要です。切迫した自傷・自殺のおそれがあるときは、一人にせず、救急要請や地域の救急相談窓口など緊急の支援につないでください。
きもとメンタルクリニックでは、お子さま本人の困りごとだけでなく、保護者の方が把握している経過、学校での様子、睡眠や食事などの生活状況も伺います。すべてを初回に話し切る必要はありません。話せる範囲から、今の安全と生活を整える方法を考えていきます。
よくある質問
Q1. 本人が「いじめられていない」と言う場合も相談できますか?
A. はい。いじめの有無を医療機関が決めることが目的ではありません。登校への不安や身体症状、睡眠の変化などを手がかりに、お子さまが困っていることを整理します。
Q2. 学校を休ませると、このまま行けなくなるのではと心配です。
A. 休むことが必要な時期もあります。一律に登校を急ぐのではなく、心身の状態、安全面、学校で受けられる支援を踏まえて考えることが重要です。
Q3. 受診時に保護者は何を準備すればよいですか?
A. いつ頃から変化があったか、学校で困る場面、睡眠・食事・体調の変化、学校へ相談した内容などを、分かる範囲でメモしておくと役立ちます。お子さまが話したくない内容を無理に準備する必要はありません。
初診は電話 046-280-6257。再診は電話または公式予約システム。



