2026.10.10ブログ
厚木市で子どもが習い事に行きたがらない・辞めたいと言うとき|児童精神科に相談する目安

「前は楽しみにしていた習い事なのに、最近は行きたがらない」「行く前になるとお腹が痛い、泣く、怒る」「辞めたいと言うけれど、続ける力も身につけてほしい」。お子さまの習い事をめぐって、保護者の方が迷うことは少なくありません。
秋は学校行事、授業、友人関係に加え、習い事の発表会や大会に向けた練習が重なりやすい時期です。疲れが表面に出て、「習い事に行きたくない」という形で現れることもあります。言葉どおりに受け止めることも大切ですが、怠けやわがままと決めつけず、その背景を一緒に整理することが重要です。
習い事に行きたがらないときに考えられる背景
習い事を嫌がる理由は一つとは限りません。活動そのものが合わない場合もあれば、学校生活や家庭での負担が重なっている場合もあります。
- レッスンの内容や指導方法、集団の雰囲気が本人に合わない
- 失敗したくない、周囲と比べられるのがつらい、上達へのプレッシャーが強い
- 友人関係や年上の子との関係に気を遣いすぎている
- 学校、宿題、習い事で予定が詰まり、休む時間や一人で過ごす時間が足りない
- 音、におい、運動、着替え、待ち時間など、活動に伴う刺激が負担になっている
- 体調不良、不眠、不安、気分の落ち込みなどがあり、外出や集団参加そのものが難しくなっている
発達特性があるお子さまでは、見通しの立ちにくい進行、急な予定変更、同時に複数の指示を受ける場面などに負担を感じることがあります。ただし、習い事を嫌がることだけで発達障害などを判断することはできません。生活全体でどのような困りごとがあるかを丁寧にみる必要があります。
まず家庭で確認したいこと
「辞めたい」の中身を急いで結論づけない
「何が嫌なの?」と問い詰めると、本人も言葉にできず、親子ともに苦しくなることがあります。「行く前が一番つらい?」「練習中?帰ってから?」「誰かとのことが気になる?」など、負担を感じる場面を小さく分けて尋ねてみましょう。話したくない様子なら、無理に聞き出さず、日を改めることも大切です。
疲れ方と生活の変化を記録する
行き渋りが始まった時期、睡眠、食欲、朝の様子、学校での出来事、習い事の前後の表情などを簡単にメモしておくと、状況の整理に役立ちます。「習い事の日だけ不調が強い」のか、「休日も含めて疲れが抜けない」のかによって、考え方は変わります。
続けるか辞めるかの二択にしない
一時的に回数を減らす、見学にする、休会を相談する、目標を調整するなど、中間の選択肢が取れる場合もあります。本人の意思だけでなく、心身の状態、学校生活への影響、家庭の負担も含めて考えましょう。大人が「続けさせなければ」「すぐ辞めさせるべき」と急いで決めるより、安心して気持ちを話せることが次の選択につながります。
児童精神科への相談を考える目安
習い事への抵抗だけで、必ずしも医療機関の受診が必要になるわけではありません。一方で、以下のような状態が続くときは、こころや体の不調、学校生活での困難が関係している可能性もあります。
- 行く前の腹痛、頭痛、吐き気、動悸などを繰り返す
- 学校にも行きづらくなった、遅刻や欠席が増えた
- 眠れない、朝起きられない、食欲が落ちた、疲労感が強い
- 以前好きだったことにも関心を示さず、気分の落ち込みやイライラが続く
- 不安や怒りが強く、家庭内でのやりとりが難しくなっている
- 集団場面や予定変更への強い苦手さが、学校や家庭など複数の場面で続いている
診察では、習い事だけを切り離して判断するのではなく、成長の経過、学校生活、睡眠や体調、本人の得意なこと・苦手なことを確認しながら、困りごとを整理します。必要に応じて、家庭での関わり方や学校・習い事先との情報共有について考えることもあります。
保護者の方へ
習い事は、楽しみや達成感、友人とのつながりになる一方、時期や状況によっては大きな負担になることがあります。休むことや環境を調整することは、必ずしも「頑張る力を失わせる」ことではありません。お子さまが何に困り、どのような支えがあれば生活を整えやすいかを一緒に考えることが大切です。
厚木市で、お子さまの習い事への行き渋りと学校生活・体調の変化が重なって気になる場合は、早めにご相談ください。初診は電話 046-280-6257。再診は電話または公式予約システム。
よくある質問
Q. 習い事を嫌がるだけで受診してもよいですか?
A. ご相談いただけます。すぐに診断や治療が必要とは限りませんが、生活全体の負担や本人の感じ方を整理することに意味があります。
Q. 本人が「辞めたい理由」を説明できません。
A. 子どもは不快さや不安を具体的な言葉にすることが難しい場合があります。体調、睡眠、学校での様子、活動前後の変化などの情報が手がかりになります。
Q. 発達障害が原因なのでしょうか?
A. 習い事を嫌がることのみから発達障害の有無は判断できません。特性の有無を含め、困りごとの経過と複数の生活場面での様子を丁寧に確認します。



