2023.04.10ブログ
不安に耐性をつけるにはどうしたらいいか
不安に耐性をつけるにはどうしたらいいか もともと不安が強いタイプの方でなくても、何かをきっかけに不安を強く感じるようになったり、ひどくなるとパニック発作のようになってしまうことがあります。 それは誰にでも起こりうることです。 漠然と不安な感じがする、ということから、心臓がドキドキする、動悸がする、息苦しい感じがする、飲み込みにくくなる、汗がとまらない、手がふるえる、足がふるえる、手足の力がはいらない、気がとおくなる、自分が自分でない感じがする、などなど、不安発作は、いろんな形で心と体にあらわれます。 例えば動悸がする、ということは脈拍が早くなっていると思いますが、なんか脈が不整(不整脈といいます)になったりすると、さらに違和感は増します。なにか、いつもと違う感じがする。と、胸のあたりが気になるようになります。 実際こういう時に心電図を測定したりすると、ほんとうに脈が飛んでいます。 不安が強くなると、呼吸が浅くなり、交感神経優位になれば、さらに動悸が強くなり、悪循環です。 不安は、不安な対象が具体的にあったとしても、なかったとしても、その不安というものから逃げようとすると、さらに追っかけてきます。不安は、さらなる不安を呼びます。 不安耐性を本質的に強化するには、不安に向き合うしかありません。向き合った分だけ、一時的に悪化することもあるので大変ですが、これしか方法はありません。 深呼吸とか、頭をからっぽにする技は、禅から派生しているものも多いですが、世間に割と出回っています。 マインドフルネス、といってもいいですかね。海外の方は結構これ好きですし、瞑想得意なので、使いこなしている時ありますが、日本人には結構むつかしい印象です。 禅の文化は日本から始まったのですが、今の日本人に禅の文化はほぼ伝わっていないと思います。 常になんらかのスマホからの刺激がありますから、瞑想する機会自体、何か特別な習い事をしていない限り、なかなかありません。 宗教概念が文化として根付いていないのと、教育もされる機会がすくないのも、私個人としては一つの原因だろうと思っています。神、を意識することが極端に少ないような気がします。 マインドフルネス的なことができるなら、気をそらすことができますし、副交感神経優位にもっていけるので、不安発作をやわらげることができます。 ですが、やはり一時しのぎだと思います。むしろあまり一時しのぎが得意になりすぎると、本質的な問題と向き合う機会を失うかもしれません。 不安はそれに向き合った時間と強度の分だけしか強くなりません。自然の摂理だなと思いますし、理にかなっている、とも思います。シンプルです。 不安の原因が自分の過去に埋まっていることもありますが、それも今の不安に向き合おうと思わなければ過去をさかのぼることすらしないでしょう。 というわけで、不安耐性をつけるのは、気合がいりますし、時間がそれなりにかかります。 一人でやると筋トレと同じで大変ですが、医師や心理士が筋トレ補助するみたいに、負担が強すぎるときは一時的にそれを持ってくれるならば、割と頑張れることもあります。 ちないにライザップのダイエットでは、食事の写真を担当トレーナーに毎日送り、1日のスケジュール、体重なども共有し続けます。 共有し続ける相手がいると、モチベーションは保ちやすいです。 不安耐性をつけるには、パーソナルトレーナーがいた方が頑張れますが、もちろん一人でやりきることもできると思います。 加藤晃司