2023.04.21ブログ
強迫、って結構むつかしい
強迫、って結構むつかしい 精神科の病気の中に、強迫性障害。というものがあります。 強迫観念が自動的に頭に思いうかんでしまい、それを打ち消すために、強迫行為をしてしまう、そしてこれをループする。 例えば、「汚い、汚れている気がする」 → それを打ち消すために、「手を洗う、部屋を掃除する」 といった感じです。 強迫は、生活に著しく支障がでてしまうと厄介なものとなりますが、うまく使いこなせるならば、強迫は一つの武器にもあります。 自分の中にある、強迫性、何かをぶち抜くためには、こういうものが必要な時があります。 当たり前のこと、特別なことではないこと、しかしそれをやり続ける、継続し続けることでしか手に入らない何か、が確かにあります。 やってもやっても、満足しない、不安が消えない、落ち着かない、これは厄介でもありますが、一つのパワーでもあります。使い方次第です。 強迫性、を自分の中に持つ人、生来の気質であるため、物心ついた時から、それがずっと心の中、頭の中、にあったと思います。 自然発生する不安、それを打ち消すための行為、不安がなければ人は簡単には動きません、不安とは不快な、不安定な状態であり、安定するための努力は、そうでない場合よりもやりやすいはずです。モチベーション、といってもいいと思います。 普通の人がなしえないものをなしとげるのに、このモチベーションは意外に必要です。 強迫性を飼い慣らす これができれば大きな武器になります 不安に向き合うには強い意志がいります、意味のない強迫を退治して、意味のある強迫はうまく使う 強迫を0にするのではなく、うまく利用する このあたりを目標とすると、強迫、とうまく付き合うことができるかもしれません そして忘れていけないのが、強迫、という形で内的な不安が外にでてきているだけ、という場合もあるのです。 すべて強迫性障害、ですね。では標準治療を行いましょう。で型がつくほど、人はシンプルではないと思います。 加藤晃司