2024.01.11ブログ

日中の眠気がでる、寝ても寝ても眠い、原因は一つではないかもしれない

日中の眠気がでる、寝ても寝ても眠い、原因は一つではないかもしれない


日中の眠気、を主訴として来院される方も、昔に比べたら結構増えたなと思います。
仕事している時、車運転している時、会話している時、などなど、寝不足でもなければ通常寝落ちしないような状況で、急に眠くなってしまう。

確かにこれが続くと困りますし、怒られてしまうことも増えるし、予期しない事故につながる可能性もあります。

睡眠発作というキーワードで検索すると、ナルコレプシーとう疾患がでてくると思います。

ナルコレプシーとはこういう疾患です。


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ナルコレプシー(Narcolepsy)は、中枢神経系の障害に関連した睡眠障害の一つです。ナルコレプシーの特徴的な症状は、異常な睡眠のパターンと過度の日中の眠気です。以下に、ナルコレプシーについて詳細に説明します。

主な特徴と症状:

    過度な昼間の眠気: ナルコレプシーの最も顕著な症状は、昼間に過度の眠気や強い睡魔が現れることです。クライエントは突然の強い眠気に襲われ、どんな場所や状況でも眠りに落ちることがあります。この眠気は、日常生活や仕事、運転などの活動に大きな影響を及ぼすことがあります。

    カタプレキシー: カタプレキシーは、ナルコレプシーの特徴的な症状の一つで、感情の高揚や興奮に対して異常な反応を示すことを指します。例えば、笑い、怒り、驚きなどの感情を経験すると、筋肉が急に弱くなり、倒れることがあります。この症状は一般的に短時間(数分から数十分)続きます。

    幻覚と睡眠麻痺: ナルコレプシーの人々は、入眠時や目覚める時に幻覚や睡眠麻痺を経験することがあります。これらは非常にリアルな夢や幻覚とともに、体を動かすことができない状態を特徴とします。

    睡眠攻撃: 突然の睡眠発作(睡眠攻撃)があり、状況によっては不適切なタイミングで眠りに落ちることがあります。

    夜間の不安定な睡眠: 夜間に頻繁に目を覚し、短い間隔で複数回の目覚めを経験することがあります。これにより、深い睡眠サイクルを維持することが難しく、昼間の眠気を増加させる要因となります。

原因と治療:

ナルコレプシーの正確な原因は不明ですが、遺伝的な要因が関与している可能性があります。神経伝達物質であるオレキシン(ヒプクレチン)の不足が、ナルコレプシーと関連していることが知られています。

ナルコレプシーの治療には、以下のようなアプローチが考えられます:

    薬物療法: スティモラント薬(覚醒剤様の薬)や抗うつ薬などが、昼間の眠気を軽減するために使用されることがあります。

    カウンセリング: カタプレキシーやナルコレプシーに伴うストレスや心理的な問題に対処するための心理療法が提供されることがあります。

    ライフスタイルの管理: 睡眠
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ナルコレプシーを診断するためには、臨床所見と脳波所見の両方が必要です。

とくに臨床所見が重要ですが、日中の眠気以外が認められている人は結構少ないです。

脳波で徐派がでる疾患は別にナルコレプシーだけではないです。


例えばADHDでも日中の眠気の出現は認めます。不注意の結果として睡眠発作様に見えることは結構あります。

主訴が日中の眠気だったとしても、生育歴を聞いたり、その他心理検査をしてADHDと診断されることがあります。

不注意症状は本人の感覚や機能に溶け込んでいて、それが症状だと気が付きにくいのです。

ADHDと診断されたら、保険適応になっている内服が4種類もあるので、日中の眠気以外の症状もまとめて改善する可能性あります。

不注意症状は仕事では結構邪魔になっているので、改善することで自分が意識していなかったところまでいい意味で変わることあります。
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