名古屋市千種区 児童精神科のカウンセリング・精神科・心療内科 名古屋市千種区 児童精神科のカウンセリング・精神科・心療内科 和光医院

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2026.09.22|

子どもの自傷に気づいたら|リストカット・ひっかき傷を責めずに相談する目安【名古屋市千種区・茶屋ヶ坂】


子どもの自傷に気づいた保護者が、落ち着いて話を聞くイメージ

お子さんの腕や脚に傷を見つけたとき、保護者の方は強い驚きや不安を感じることでしょう。「なぜこんなことを」「もう絶対にしないで」と急いで止めたくなるのは自然な反応です。一方で、自分の体を傷つける行為は、本人が言葉にしにくいつらさ、緊張、怒り、孤立感などを一時的にしのぐために起きることがあります。行為だけを叱るのではなく、安全を確保したうえで、その背景を丁寧に理解しようとすることが大切です。

自傷とはどのような状態でしょうか

自傷とは、つらい気持ちを抱えたときに自分の体を傷つけてしまう行為を指します。刃物などで皮膚を傷つけるほか、強くひっかく、叩く、噛む、やけどを作るなど、現れ方はさまざまです。必ずしも「死にたい」という意思を意味するわけではありませんが、自殺について考えている場合がないかを慎重に確認する必要があります。

自傷は、本人にとって苦痛を弱める手段になっていることがあり、「やめる約束」をするだけでは止めにくいことがあります。繰り返している、傷が深くなっている、頻度が増えている場合は、早めに専門家へ相談しましょう。

背景には学校生活やこころの負担が隠れていることがあります

自傷の背景は一つに決めつけられません。友人関係、いじめ、勉強や進路への不安、部活動、家庭内のストレス、睡眠不足などが重なることもあります。また、抑うつ、不安症、発達特性に伴う困りごと、強い感覚過敏、衝動性などが関係することもあります。

学校では普段どおりに見えても、帰宅後に涙が止まらない、怒りっぽい、部屋にこもる、眠れない、食欲が落ちるといった変化が出ることがあります。傷だけで判断せず、いつから何が変わったか、学校や家庭でどのように過ごしているかを幅広く見ていきます。

気づいた直後に保護者ができること

まずは傷の手当てと安全確認を優先します

出血が止まらない、傷が深い、意識がぼんやりしている、薬や危険物を多量に摂取した可能性がある場合は、ためらわず119番通報または救急医療機関へ相談してください。家庭内では、刃物、医薬品などの管理を見直し、一人で抱え込ませない環境を整えます。ただし、本人を一方的に監視したり、持ち物を無断で調べ続けたりすると、信頼関係を損なうこともあります。安全を守るために必要な対応であることを、できる範囲で説明しましょう。

問い詰めず、短く落ち着いて声をかけます

「見つけて驚いたけれど、あなたが大切だから心配している」「今すぐ全部話さなくてもいい。安全に過ごす方法を一緒に考えたい」と伝える方法があります。「約束を破った」「どうしてこんなことをしたの」と責めたり、傷を見せるよう求めたりすることは、本人の恥ずかしさや孤立感を強めることがあります。

話したくない様子なら、無理に聞き出さず、「話せるときに聞かせて」と伝えて時間を置くことも選択肢です。保護者だけで対応を抱えず、医療機関や学校の相談窓口につなげてください。

早めの受診・緊急の相談を考える目安

  • 自傷を繰り返す、傷が深くなる、方法が危険になっている
  • 「消えたい」「死にたい」などの発言がある、死ぬ方法を調べている
  • 急に元気がなくなった、眠れない、食べられない、学校に行けない状態が続く
  • 衝動性が強く、保護者が安全を保つことに不安を感じる
  • 自傷に加えて薬・アルコールなどの使用が疑われる

特に、今すぐ自分を傷つけるおそれがある、具体的な自殺の計画や手段がある、重いけがや中毒が疑われる場合は、診療時間を待たずに119番通報または救急医療機関を利用してください。

児童精神科で一緒に考えること

受診では、自傷の有無だけで診断を急ぐのではなく、気分、不安、睡眠、学校生活、友人関係、発達の特性、これまでの経過などを伺います。必要に応じて、本人が安心して気持ちを言葉にできる場を作り、家庭での関わり方や学校との情報共有について検討します。身体の傷の治療が必要な場合には、適切な医療機関との連携も大切です。

和光医院は名古屋市千種区・茶屋ヶ坂で、子ども・思春期のこころの不調や学校生活の困りごとについてご相談をお受けしています。自傷があるからといって、本人を「問題のある子」と捉える必要はありません。つらさのサインとして受け止め、回復に向けた方法を一緒に考えていきます。

よくあるご質問

本人が「死ぬつもりはない」と言っている場合も受診は必要ですか?

自傷の背景や危険性は、本人の言葉だけで判断しきれないことがあります。繰り返している、生活や学校生活に変化がある、保護者が心配を感じる場合は、早めに相談することをおすすめします。

学校には伝えた方がよいですか?

本人の意向と安全面を確認しながら判断します。学校での負担が大きい場合や、保健室・担任などの見守りが役立つ場合があります。一方的に伝える前に、誰に何を共有するかを本人と相談できるとよいでしょう。

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