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修学旅行・宿泊行事が近づくと腹痛や不眠が出る子どもへ|不安と学校生活を相談する目安【名古屋市千種区・茶屋ヶ坂】

秋は修学旅行、野外学習、自然教室など、宿泊を伴う学校行事が予定されやすい時期です。楽しみにしているように見えた子どもでも、日程が近づくにつれて「お腹が痛い」「気持ち悪い」「眠れない」「行きたくない」と訴えることがあります。
こうした反応を、単なるわがままや気合いの問題として扱う必要はありません。慣れない場所で眠ること、集団行動、入浴や着替え、友人関係、予定変更、騒がしい環境など、子どもにとって負担となる要素はさまざまです。背景を整理し、参加する・しないの二択だけにしないことが大切です。
宿泊行事の前に起こりやすいサイン
不安は言葉だけでなく、身体や行動の変化として表れることがあります。例えば、朝に強い腹痛や吐き気が出る、頭痛を繰り返す、トイレが近くなる、寝つけない、夜中に何度も目が覚める、普段より怒りっぽい、持ち物を何度も確認する、行事の話題を避ける、といった様子です。
これらは行事への不安に伴うことがありますが、感染症や消化器疾患など身体の病気が隠れていないかも大切です。発熱、強い痛み、繰り返す嘔吐、脱水、血便などがある場合は、まず小児科などで身体面の確認をしてください。
「行きたくない」の背景は一人ひとり異なります
友人関係や失敗への心配
班行動で孤立しないか、夜にからかわれないか、失敗して迷惑をかけないかなどの心配は、子どもが詳しく話せないこともあります。「誰と同じ班?」「何が一番心配?」と尋ねても答えにくいときは、「寝る時間」「お風呂」「バス」「自由時間」など場面を小さく分けて確認すると、困りごとを言葉にしやすくなります。
感覚や見通しの持ちにくさ
ASD特性のある子どもでは、普段と異なる環境、音やにおい、寝具、食事、予定変更、集団での移動が大きな負担になることがあります。ADHD特性がある場合は、持ち物の管理、時間に合わせた準備、刺激の多い場での注意の切り替えが難しいこともあります。これは本人の努力不足ではなく、環境とのミスマッチとして検討することが重要です。
睡眠への不安
「みんなが寝ているのに眠れなかったらどうしよう」「いびきをかいたら恥ずかしい」「夜中にトイレへ行けない」といった心配が、行事前の不眠につながることがあります。就寝時刻を急に早めようとするとかえって眠れないこともあるため、普段の生活リズムを大きく変えず、安心できる手順を一緒に考えます。
家庭と学校で準備できること
- 日程表やしおりを見ながら、起床から就寝までを具体的に確認する
- 心配な場面と、助けを求める相手・言葉をあらかじめ決める
- 耳栓、アイマスク、普段使う衛生用品など、学校のルールの範囲で安心材料を検討する
- 担任や養護教諭と、体調不良時の休憩場所・連絡方法・参加の調整を共有する
- 全部に参加することだけを目標にせず、一部参加、休憩、早めの帰宅などの選択肢も話し合う
保護者が「絶対に行かなければならない」「無理なら欠席」と結論を急ぐと、子どもがさらに追い詰められることがあります。まずはつらさを受け止め、「どうすれば少し負担を減らせるか」を一緒に考える姿勢が役立ちます。
児童精神科に相談する目安
行事の前後に限らず、腹痛・頭痛・不眠・不安で学校生活に支障が続く、登校しぶりが強くなっている、欠席が増えている、家庭での怒りや落ち込みが目立つ、強い確認行動やパニックのような症状がある場合は、背景を整理するために相談をご検討ください。
診察では、宿泊行事だけでなく、普段の学校生活、睡眠、友人関係、発達特性、不安の出方、身体症状などを総合的にうかがいます。診断を急ぐことが目的ではなく、その子に合う環境調整や支援の方針を一緒に考えることを大切にします。
よくある質問
Q. 行事に参加できれば不安症ではないのでしょうか?
A. 参加の可否だけでは判断できません。参加後に強い疲労、腹痛、不眠、欠席の増加などが続く場合もあります。どの場面でどの程度つらいのかを見ていくことが重要です。
Q. 前日に「行かない」と言い出したら、説得すべきですか?
A. まず理由と体調を落ち着いて確認しましょう。無理に説得するより、学校と連絡を取り、当日の参加方法や休憩、欠席を含めた対応を相談することが大切です。
Q. ASDやADHDがあると宿泊行事は参加できませんか?
A. 特性があることだけで参加の可否は決まりません。見通しの共有、持ち物の工夫、学校との連携、休憩の確保などにより参加しやすくなる場合があります。一方で、心身の負担が大きい場合は参加方法を調整することもあります。
和光医院へのご相談
名古屋市千種区・茶屋ヶ坂の和光医院では、子ども・思春期の不安、睡眠の悩み、登校しぶり、不登校、学校生活の困りごと、ADHD・ASDなどの発達特性に関するご相談をお受けしています。初診のご予約は電話 052-712-1777へお願いします。再診は電話または公式予約システム(チェック・オン)をご利用いただけます。
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