名古屋市千種区 児童精神科のカウンセリング・精神科・心療内科 名古屋市千種区 児童精神科のカウンセリング・精神科・心療内科 和光医院

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2026.09.26|

「間違えるのが怖い」と宿題・提出物が出せない子どもへ|失敗への不安と学校生活を相談する目安【名古屋市千種区・茶屋ヶ坂】


宿題を前に不安そうに考え込む子どもと、そばで見守る保護者を表したイラスト

「間違っていたら恥ずかしい」「もっときれいに書けるまで出せない」「宿題は終わっているのに提出できない」――このような様子が続くと、保護者の方は怠けやわがままではないかと心配になるかもしれません。

しかし、提出できない背景には、失敗への強い不安、周囲からどう見られるかへの心配、疲れや気分の落ち込み、学校環境での負担などが隠れていることがあります。また、ADHDやASDなどの発達特性がある場合には、課題を始める・終わりを決める・優先順位をつける難しさが、「完璧にしなければ」という苦しさと重なることもあります。

秋は行事、テスト、係活動などが重なり、学校生活の負荷が表れやすい時期です。子どもを責めず、困りごとの中身を整理することが大切です。

「できない」のではなく、「出すことが怖い」ことがあります

提出物の遅れには、単に内容が分からない場合だけでなく、完成していても提出という行為の直前で止まってしまう場合があります。例えば、次のような言葉や行動がみられることがあります。

  • 少しでも字が乱れると最初からやり直す
  • 答えに自信がなく、何度も消したり書いたりする
  • 先生に注意されることや友だちに見られることを強く怖がる
  • 宿題の話になると涙が出る、腹痛や頭痛を訴える
  • 課題に何時間もかかり、寝る時間が遅くなる
  • 「どうせできない」「出しても意味がない」と言う

このような状態では、「早く出しなさい」と急かすほど、不安や自己否定が強くなることがあります。提出できなかった事実だけでなく、どの場面で止まるのかを一緒に見ていくことが必要です。

背景として考えられること

失敗や評価に対する不安

間違いを許せない感覚や、人前で評価されることへの不安が強いと、課題の開始や提出が難しくなります。過去に叱られた、からかわれた、失敗体験が印象に残っているなどの出来事が影響することもあります。

ADHD・ASDなどの特性による負担

ADHDの特性では、課題の見通しを立てること、必要な物をそろえること、締め切りを意識することが難しい場合があります。ASDの特性では、「どこまでできたら完成か」が曖昧な課題、予定変更、周囲の反応を予測しにくい場面に負担を感じることがあります。ただし、提出物の困難だけでADHDやASDと決めることはできません。

心身の疲れや学校生活でのストレス

睡眠不足、友人関係の悩み、いじめ、学習面のつまずき、行事の緊張などが続くと、普段はできていたことにも手がつかなくなることがあります。朝の不調、保健室利用の増加、登校しぶりが重なるときは、学校生活全体の負担を確認しましょう。

家庭でできる関わり方

  • 結果より過程を言葉にする:「出せたね」「ここまで取り組んだね」と、完成度だけで評価しないようにします。
  • 課題を小さく区切る:「10分だけ」「問題を2問だけ」「今日は提出物をかばんに入れるまで」など、行動を具体的にします。
  • 「80点で出す」練習を急がず行う:本人の苦痛が強いときに無理に提出を求めるのではなく、安心できる範囲で段階をつくります。
  • できなかった理由を尋問しない:「何が一番困った?」「出す直前にどんな気持ちだった?」と、答えやすい聞き方を心がけます。

保護者がすべてを代わりに完成させる必要はありませんが、困りごとを本人だけの努力の問題にしないことが重要です。

学校と共有したいポイント

担任やスクールカウンセラーなどに、本人が「提出しない」のではなく「提出したくても不安で止まることがある」点を共有できると支援につながることがあります。状況により、提出方法を個別にする、締め切りを細かく確認する、課題の量や優先順位を整理する、できた部分を評価するといった配慮を相談します。

配慮の内容は一律ではありません。本人の困り方、学年、学校での様子を踏まえ、学校と家庭で無理のない方法を検討します。

児童精神科に相談する目安

提出物や宿題の問題が続き、生活や登校に影響しているときは、早めに相談をご検討ください。特に、以下のような場合は、一人で抱え込まず受診先や学校に相談しましょう。

  • 不安のために眠れない、腹痛・頭痛・吐き気が続く
  • 登校しぶりや欠席が増えている
  • 強い落ち込み、イライラ、自分を責める言葉が目立つ
  • 宿題や提出物をきっかけに親子の衝突が繰り返される
  • 自傷をほのめかす、消えたい・死にたいなどの発言がある

自傷のおそれや「死にたい」という切迫した発言、明らかな安全上の心配がある場合は、予約を待たずに地域の救急相談窓口や救急医療機関に連絡してください。

和光医院では、子どもの不安、学校生活上の困りごと、ADHD・ASDを含む発達特性について、状況をうかがいながら相談先や対応を一緒に考えます。診断を急ぐのではなく、家庭・学校・本人それぞれにとって何が負担になっているかを整理することを大切にしています。

よくある質問

Q. 提出物を出せないのは、完璧主義なのでしょうか?

A. 完璧にしたい気持ちが関係することはありますが、不安、学習のつまずき、注意・整理の苦手さ、学校での対人関係など、背景はさまざまです。見た目の行動だけで決めつけず、本人がどこで困っているかを確認します。

Q. 家ではできるのに学校でだけ提出できません。

A. 学校では時間の制約、周囲の視線、先生からの評価などが加わります。家庭ではできることでも、学校という環境で不安が高まる場合があります。本人の同意を得ながら、学校と状況を共有することが役立つことがあります。

Q. 初診予約はどのようにすればよいですか?

A. 初診はLINEまたはお電話でご予約ください。LINEは公式サイトの「LINE初診予約」から、お電話は和光医院 052-712-1777 へご連絡ください。再診は電話または公式予約システム(チェック・オン)をご利用いただけます。


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