2026.10.01ブログ
厚木市で学校での配慮・支援を相談したい保護者の方へ|児童精神科で整理できること


2学期が進み、運動会や文化祭、校外行事、定期テストなどが重なる時期になると、お子さまの学校での困りごとが目立ってくることがあります。「家ではできるのに授業では力を出しにくい」「行事の前後に疲れ切ってしまう」「先生に何を伝えればよいかわからない」と悩む保護者の方も少なくありません。
学校生活のつまずきは、怠けや本人の努力不足だけで説明できるものではありません。不安の強さ、気分の変化、睡眠の乱れ、発達特性、感覚の偏り、対人関係の負担など、複数の要因が関係する場合があります。児童精神科では、診断名を急いで決めることだけを目的にするのではなく、お子さまがどの場面で何に困り、どのような環境調整が役立つ可能性があるかを一緒に整理します。
学校への相談を考えたいサイン
学校での困りごとは、成績だけでは判断できません。次のような状態が続く場合は、家庭と学校の両方で状況を整理することが大切です。
- 授業内容は理解しているようでも、提出物や持ち物の管理が難しい
- 教室の音、人の多さ、予定変更などで強く疲れる
- 発表、班活動、体育、給食、行事など特定の場面で負担が大きい
- 帰宅後に強い疲労、いらだち、落ち込みが出て、家庭生活に影響する
- 朝になると腹痛、頭痛、吐き気などが出やすく、登校準備が進まない
- 友人関係の行き違いを繰り返し、学校にいる間ずっと緊張している
こうした様子があっても、すぐに特定の病気や発達障害と決まるわけではありません。一方で、本人が我慢を重ねている場合もあります。困りごとの頻度、始まった時期、家庭と学校での違いを丁寧にみることが重要です。
児童精神科で整理できること
困難が起こる場面と背景を確認する
受診時には、学校で困る場面だけでなく、家庭での様子、睡眠、食事、朝の準備、習い事や休日の過ごし方なども伺います。例えば「授業中に集中できない」という訴えの背景には、課題の量や指示の受け取り方、周囲の刺激、不安、睡眠不足などが関わることがあります。単一の見方に決めつけず、お子さまに合う支援を考えるための情報を整理します。
学校に伝える内容の優先順位を考える
学校へ相談する際は、「何の診断か」だけではなく、「どのような場面で、どんな対応があると参加しやすいか」を具体的に伝えることが役立つ場合があります。たとえば、予定変更を早めに知らせる、指示を短く区切る、課題の量や提出方法を相談する、落ち着ける場所を確認するなど、状況に応じた工夫が検討されます。
ただし、必要な配慮や学校で可能な対応は、お子さまの状態、学校の体制、学年や授業内容によって異なります。医療機関が一律の対応を決めるものではなく、ご本人・ご家族・学校で情報を共有しながら検討していくことが大切です。
受診前にメモしておくとよいこと
初診では、すべてを完璧にまとめる必要はありません。可能であれば、①困りごとが起こる具体的な場面、②いつ頃から続いているか、③家庭での様子、④学校がすでに行っている対応、⑤保護者として特に相談したいこと、をメモしておくと状況を共有しやすくなります。担任の先生からの連絡内容や通知表の所見なども、必要に応じて参考になることがあります。
秋の学校生活で負担が表れやすいとき
秋は行事や学習の予定が増え、夏休み明けに保っていた緊張が疲れとして出てくることがあります。以前は問題なく通えていた場合でも、環境の変化や負担の積み重なりによって、登校前の不調、欠席の増加、帰宅後の不安定さとして現れることがあります。
「もう少し様子を見よう」と考えることも自然ですが、本人のつらさが続く、生活リズムが崩れている、学校や家庭での対応に迷っている場合は、早めに相談先を持つことが選択肢になります。受診は、必ずしも診断や薬物療法を前提とするものではありません。現在の負担を整理し、今後の対応を考える場としてご利用ください。
よくある質問
学校から受診を勧められました。必ず発達障害なのでしょうか?
受診を勧められたことだけで、発達障害や特定の疾患が決まるわけではありません。学校で見られる困りごとの背景を確認し、必要に応じて不安、気分、睡眠、発達特性や環境要因などを総合的に考えます。
診断がなくても学校での相談はできますか?
できます。学校での支援は診断名のみで決まるものではなく、実際の困りごとや必要性を踏まえて検討されることがあります。まずは、お子さまが困る場面と、助けになる対応を具体的に整理することが大切です。
本人が受診を嫌がる場合はどうしたらよいですか?
無理に説得し続けると、受診自体への不安が強まることがあります。「困っていることを一緒に整理する場所」「学校で少し過ごしやすくする方法を考える場所」と説明する方法もあります。保護者の方が先に相談したい内容を整理しておくことも有用です。
学校生活の困りごとを一人で抱え込まないために
学校での過ごしにくさは、お子さま本人にも、ご家族にも大きな負担になり得ます。困りごとを性格や努力の問題として片付けず、何が負担となっているのかを丁寧に見直すことが、適切な支援につながる第一歩です。厚木市で学校生活や発達特性に関する相談先をお探しの方は、ご相談ください。
初診は電話 046-280-6257。再診は電話または公式予約システム。



