2026.09.17ブログ

厚木市で「眠らなくても平気」「気分が高揚する」状態を相談したい方へ|双極症(双極性障害)の受診目安

秋の厚木市をイメージした、手帳に睡眠と気分の変化を記録する様子
秋の厚木市をイメージした、手帳に睡眠と気分の変化を記録する様子

9月は、夏の疲れが出やすい時期であると同時に、仕事や学校の予定が再び忙しくなり、生活リズムが変わりやすい時期です。気分の落ち込みや不安だけでなく、「以前より睡眠が少ないのに元気」「考えが次々に浮かんで止まらない」「急に活動的になった」といった気分の変化に戸惑う方もいます。

このような状態は、一時的な気分の変化や睡眠不足、身体の病気、薬剤の影響などでも起こり得ます。一方で、気分が高揚する時期と落ち込む時期を繰り返す場合には、双極症(双極性障害)が背景にあることもあります。自己判断せず、続く変化や生活への影響について精神科・心療内科へご相談ください。

双極症(双極性障害)とは

双極症は、気分が大きく高まる躁状態・軽躁状態と、気分が落ち込むうつ状態が現れることのある病気です。気分の波の現れ方、持続期間、日常生活への影響には個人差があります。

躁状態では、本人が不調と感じにくいことがあります。特に軽躁状態は「調子がよい」「仕事がはかどる」と受け止められやすく、受診につながりにくい場合があります。しかし、行動や対人関係、金銭面に影響が出たり、その後に強い抑うつ状態が現れたりすることもあるため、経過を丁寧に確認することが大切です。

相談を考えたい気分・行動の変化

次のような変化が数日以上続く、繰り返す、または生活に支障が出ている場合は、相談をご検討ください。

  • 睡眠時間が大幅に減っているのに、疲れを感じにくい
  • 気分が過度に高揚する、または普段よりいらだちやすい
  • 話す量が増え、考えが次々に浮かんで落ち着かない
  • 仕事、勉強、家事などを一度に多く始めてしまう
  • 買い物、投資、契約、対人関係などで普段と異なる衝動的な行動がある
  • 活動的な時期の後に、強い疲労感、落ち込み、自責感が現れる

これらに当てはまるからといって、双極症と決まるわけではありません。不眠、不安症、うつ病、発達特性に伴う困りごと、甲状腺などの身体疾患、飲酒や薬剤の影響など、さまざまな可能性を考慮する必要があります。

うつ状態だけが目立つ場合にも、過去の経過が重要です

双極症では、受診時にはうつ状態のつらさが中心で、過去の軽躁状態に気づいていないことがあります。そのため診察では、現在の症状だけでなく、これまでの気分の波、睡眠の変化、生活上の出来事、治療歴、家族から指摘された変化などをうかがいます。

受診前に、気分・睡眠時間・活動量・飲酒・服薬状況を簡単にメモしておくと、変化を伝えやすくなります。ご家族が変化に気づいている場合は、可能な範囲で情報を共有することも診断の参考になります。ただし、診断や治療方針は、診察を通じて総合的に判断します。

秋の生活リズムの変化と、こころの状態

日照時間の変化、残暑による睡眠不足、連休や行事による予定の変動、職場・学校での役割の変化は、心身の調子に影響することがあります。気分が上向いているときも、就寝・起床時刻を大きくずらさないこと、飲酒量を増やしすぎないこと、重要な契約や高額な買い物は即決しないことが役立つ場合があります。

一方で、生活習慣の工夫だけで抱え込む必要はありません。気分の波によって仕事、学校生活、家庭での関係に困りごとが生じているときは、早めに専門的な評価を受けることが大切です。

受診を急いだほうがよいサイン

ほとんど眠れない状態が続く、興奮や混乱が強い、現実と異なる確信がある、判断力の低下によって安全を保てない、自分を傷つけたい・消えてしまいたい気持ちが切迫している場合は、通常の予約を待たずに、身近な方へ助けを求めてください。緊急性が高いと感じる場合は119番や救急医療機関への相談をご検討ください。

厚木市で気分の波について相談したい方へ

きもとメンタルクリニックでは、心療内科・精神科・児童精神科として、気分の落ち込み、不安、不眠、仕事や学校生活に関するストレスなどのご相談を承っています。「元気な時期のことは受診で話してよいのかわからない」と感じる場合も、気になる変化をそのままお聞かせください。

初診は電話 046-280-6257。再診は電話または公式予約システムをご利用ください。

よくある質問

Q. 睡眠が少なくても元気なだけで、受診は必要ですか?

A. 一時的な睡眠不足や予定の増加によることもあります。ただし、睡眠の減少に加えて、気分の高揚、いらだち、活動量の増加、衝動的な行動などがみられる場合や、同様の状態を繰り返す場合は相談をご検討ください。

Q. 双極症は、うつ病とどのように違いますか?

A. うつ状態がみられる点は共通しますが、双極症では躁状態または軽躁状態がみられることがあります。治療の考え方が異なる場合があるため、過去を含めた気分の変化を医師に伝えることが重要です。

Q. 家族の様子が普段と違うとき、どう声をかければよいですか?

A. 「おかしい」と決めつけるのではなく、「最近眠れている?」「忙しそうで心配している」と、具体的な変化と心配する気持ちを落ち着いて伝える方法があります。危険な行動や強い混乱がある場合は、一人で対応しようとせず、医療機関や緊急窓口への相談を検討してください。

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