2026.06.02ブログ

自律神経発作が学校で起きた時の対応について

自律神経発作が学校で起きた時の対応について

神奈川県厚木市の児童精神科専門クリニック
きもとメンタルクリニックです。

学校で突然、

  • 「息が苦しい」
  • 「胸がドキドキする」
  • 「気持ち悪い」
  • 「頭が痛い」
  • 「めまいがする」
  • 「倒れそう」

と訴えるお子さんはいませんか?

検査をしても大きな異常が見つからない場合、自律神経の乱れによる「自律神経発作」が関係していることがあります。

今回は、自律神経発作とは何か、学校で起きた場合にどのように対応すればよいのかについて分かりやすく解説します。


自律神経発作とは?

自律神経とは、

  • 心臓を動かす
  • 呼吸を調整する
  • 血圧を保つ
  • 胃腸を働かせる
  • 体温を調節する

など、私たちが意識しなくても身体を正常に保つ神経です。

この自律神経のバランスが乱れることで、様々な身体症状が突然現れることがあります。

これを一般的に「自律神経発作」と呼ぶことがあります。


子どもに多い症状

動悸

急に心臓がドキドキして、

「心臓がおかしい」

と訴えることがあります。


息苦しさ

十分に呼吸できているにもかかわらず、

  • 息が吸えない
  • 息苦しい

と感じることがあります。


めまい・立ちくらみ

特に朝や起立時に起こりやすく、

起立性調節障害を伴うこともあります。


腹痛・吐き気

学校へ行こうとすると症状が出ることもあります。


頭痛

緊張や疲労に伴い起こることがあります。


手足の震え

不安や緊張が強い場面でみられます。


強い不安感

「倒れるかもしれない」
「死んでしまうかもしれない」

と強い恐怖感を伴うことがあります。


学校で起こりやすい場面

自律神経発作は以下のような場面で起こりやすくなります。

朝の登校時

テスト前

発表の前

体育の授業

人前に出る場面

友人関係のストレスがある時

睡眠不足の時

長期間疲労が蓄積している時


学校で発作が起きた時の対応

① まず安心させる

最も重要なのは安心感を与えることです。

例えば、

  • 「大丈夫だよ」
  • 「落ち着いて大丈夫」
  • 「先生がそばにいるよ」

など穏やかに声をかけます。

逆に、

  • 「気のせいだ」
  • 「頑張りなさい」
  • 「大したことない」

などの言葉は症状を悪化させることがあります。


② 静かな場所へ移動する

保健室や空き教室など、

刺激の少ない環境へ移動します。

周囲の視線が少なくなることで安心感につながります。


③ 呼吸を整える

過呼吸になっている場合は、

「4秒で吸って、6秒で吐こう」

など呼吸をゆっくり整えます。

呼吸を意識することで自律神経が安定しやすくなります。


④ 横になって休ませる

めまいや気分不良が強い場合は、

無理をせず休ませましょう。

症状が改善するまで見守ります。


⑤ 水分補給を行う

脱水は症状を悪化させることがあります。

可能であれば水やお茶などを少量ずつ飲んでもらいます。


⑥ 無理に授業へ戻さない

発作直後は身体も心も疲れています。

本人の状態を確認しながら、

  • 保健室で休む
  • 早退する
  • 次の授業から参加する

など柔軟に対応することが大切です。


学校が知っておくべきこと

仮病ではありません

自律神経発作は本人の意思で起こしているわけではありません。

実際に身体症状が出ており、

「怠け」
「甘え」

ではありません。


命に関わることは少ない

症状は非常につらいものですが、

多くの場合は時間とともに改善します。

周囲が慌てず対応することが大切です。


叱責は逆効果

無理な登校刺激や叱責は、

不安を強めて症状を悪化させることがあります。


家庭でできること

睡眠を整える

規則正しい睡眠は自律神経の安定につながります。


朝日を浴びる

体内時計を整える効果があります。


適度な運動

ウォーキングや軽い運動は自律神経機能の改善に役立ちます。


ストレスを抱え込まない

学校や家庭での悩みを話せる環境づくりが大切です。


児童精神科を受診した方がよい場合

以下の場合は専門医への相談をおすすめします。

  • 発作を繰り返す
  • 学校へ行けなくなっている
  • 起立性調節障害が疑われる
  • 強い不安がある
  • 不登校になっている
  • パニック症が疑われる

自律神経発作の背景には、

  • 不安症
  • パニック症
  • 起立性調節障害
  • ASD
  • ADHD
  • うつ状態

などが関係していることもあります。

総合的な評価と支援が重要です。


まとめ

自律神経発作が学校で起きた場合は、

✅ 安心できる声かけ

✅ 静かな場所へ移動

✅ 呼吸を整える

✅ 水分補給

✅ 無理をさせない

ことが大切です。

自律神経発作は適切な理解と支援によって改善が期待できます。

お子さんの体調不良や学校生活でのお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

神奈川県厚木市の児童精神科専門クリニック、きもとメンタルクリニックでは、不安症、パニック症、起立性調節障害、不登校、発達障害(ASD・ADHD)など幅広い診療を行っております。

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