2024.05.16ブログ

今回は、予期不安とは、パニック障害以外でももちろん起こる、について解説します。

予期不安とは、パニック障害以外でももちろん起こる、について

今回は、予期不安とは、パニック障害以外でももちろん起こる、について解説します。

まずは予期不安とは何か


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予期不安(Anticipatory Anxiety)は、将来のイベントや状況に対して事前に感じる強い不安や恐れのことを指します。これは、特定の事象(例えば、公の場でのスピーチ、試験、医療処置など)が起こる前に、その事象に関連する否定的な結果や失敗を想像することによって生じます。予期不安は、実際にその状況が発生する前に、精神的および身体的なストレス反応を引き起こすことがあります。

主な特徴と症状

過剰な心配や恐怖: 対象となる事象がまだ起こっていないにも関わらず、過度に心配したり、恐れたりする。
身体的症状: 心拍数の上昇、発汗、手の震え、胃の不快感など、不安に伴う身体的な症状が現れることがある。
回避行動: 不安を引き起こす事象や状況を避けようとする行動。

予期不安の原因

予期不安は、過去の経験、個人の性格特性(例えば、完璧主義や否定的な思考傾向)、ストレスや不安障害の存在など、さまざまな要因によって引き起こされる可能性があります。また、不安を引き起こす事象に対する個人の認知的評価(つまり、その事象をどれだけ脅威と捉えるか)も、予期不安の強さに影響を与えます。

対処法

認知行動療法 (CBT): 不安を引き起こす思考パターンを特定し、それらをより現実的かつ建設的なものに置き換える。
リラクゼーション技法: 深呼吸、筋肉リラクゼーション、瞑想など、不安を減少させるためのリラクゼーション技法を習得する。
露出療法: 徐々に不安を引き起こす事象や状況に直面することで、その事象への過敏性を減少させる。
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予期不安はパニック障害の時に語られることが多いですが、どのような疾患であっても、そして病気ではなくても、予期不安は存在しています。

また失敗したらどうしよう、うまくいかなかったらどうしよう、恥をかいたらどうしよう、バカにされたらどうしよう、などなど、なんらかの場面に対して不安が事前に発生することです。

これの強度があまりに強くなると、不安発作がおきたり、自律神経発作(お腹い痛い、頭痛い、下痢、手足がしびれる、呼吸苦、動悸など)がおきたりして、ひどいと意識消失発作とかもおきます。

この程度がひどくなるとパニック障害とかになりますが、程度が低いければだれにでもあると思います。

そして予期不安を回避しようとして、その場にいかない、逃げる、などすると、二回目に不安はさらに強くなる、という流れです。

だから不安に対しての最大の攻撃は、立ち向かうこと、です。

もちろんあまりにも強烈な不安に対して回避することがあってもいいと思います。しかし次は立ち向かうぞという気持ちを残しつつ、回避するのが重要です。
むつかしいですが、完全な回避を行うと、脳の不安耐性は弱くなります。

自律神経発作は、かなり深い呼吸、瞑想、柔軟、逆に強い運動、など異なる感覚刺激、運動刺激をいれることで、脳がごまかされることはあります。
これは日ごろから練習がいります。他人がうまくいっても、自分がそれにはまるとは限らないからです。
オリジナルの気のそらし方を身につけましょう。

自分次第の環境に関しては立ち向かう、逆に自分ではどうしようもない周囲や環境のせいで本気で嫌なことがあるならそれは逃げましょう。
戦う場所は、そこだけじゃないです。

それは子どもも大人も同じです。

調子が悪い時は視野がとことん狭くなっています。
ここでダメだったら二度とだめ、ということはほんとにないので、その時は仕切り直しましょう。

チャレンジは何度もできますし、人生は失敗してもそれはそれでレベルアップしてますから、チャレンジに負けはないです。


まとめ
今回は、予期不安とは、パニック障害以外でももちろん起こる、について解説しました。

戦うべき環境かを見極め、自分自身の問題だけであれば挑戦、そうでなければ潔く撤退、これが最高に重要です。
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