2025.08.30ブログ
バウム検査とは?
バウム検査とは?
バウム検査とは
バウム検査(Baum Test)とは、心理検査の一つで、日本語では「樹木画テスト」とも呼ばれます。
検査を受ける人に1本の木を描いてもらうだけというシンプルな方法で行われますが、その絵から性格傾向や心の状態を読み解くことができます。
何が分かるのか?
バウム検査は、言葉で表現するのが難しい子どもでも実施しやすく、以下のような点を把握するのに役立ちます。
① 性格傾向
木の形・大きさ・枝や根の描き方などから、
外向的か内向的か
自己表現のしやすさ
自信や不安の強さ
といった基本的な性格特性をうかがうことができます。
② 心理的な安定性
木がしっかり立っているか、弱々しいか、枝が広がっているかなどから、
安定感や落ち着き
ストレスの有無
感情の表し方
を読み取ることができます。
③ 対人関係の傾向
枝の伸び方や樹冠(木の葉の部分)の描かれ方から、
他者への関わり方
人との距離感
社会性
についての示唆が得られます。
④ 発達段階の把握
子どもの場合、描き方に発達の段階や認知能力の特徴が現れるため、心理発達の参考になります。
児童精神科での活用
児童精神科専門クリニックでは、バウム検査は以下のような場面で活用されます。
発達相談や心の不調の初期評価
不安や抑うつの傾向を探る手がかり
子どもの内面理解を深める補助資料
保護者への説明時の参考
バウム検査だけで診断が決まるわけではありませんが、言葉でのやりとりが難しい子どもたちの心の状態を知る大切な“窓”となります。